サステナブルの次はこれ!『リジェネラティブデザイン』で地球も人も豊かにするヒント

「リジェネラティブ」って何?サステナブルとの違い

最近よく耳にするようになった「リジェネラティブ(Regenerative)」という言葉、一体どんな意味かご存知ですか?簡単に言うと、「人が自然環境に手を入れることで、周りの生態系にもポジティブな影響を及ぼす」ことを指します。

これまでの「サステナビリティ(Sustainability)=持続可能」が、環境負荷を「マイナスからゼロに戻す」という考え方だったのに対し、「リジェネラティブ」は、さらに一歩進んで「マイナスやゼロをプラスに変える」ことを目指します。つまり、単に環境を守るだけでなく、積極的に環境を再生していく、ということなんですね。

なぜ今「リジェネラティブ」が注目されているかというと、地球温暖化や生物多様性の喪失が加速しており、これまでの環境「保護」「保全」だけでは間に合わないという危機感があるから。地球環境に対して、もっとポジティブな影響を与える働きが求められているんです。

環境への影響と社会の段階を示す概念図

greenz.jpが厳選した22事例

そんな可能性にいち早く目をつけたのが、Webメディア「greenz.jp(グリーンズ)」です。彼らは「ソーシャルデザイン」や「パーマカルチャー」といったムーブメントを巻き起こしてきたメディアで、リジェネラティブについても積極的に発信し、学びのコミュニティ「リジェネラティブデザインカレッジ」も運営しています。

greenz.jpは、リジェネレーションを「一度失われたり損なわれたりしたものを元に戻すだけでなく、関係性や仕組みそのものを再生、更新し、以前よりも豊かな状態を生み出していく」動きと捉え、その範囲は農業や自然環境だけでなく、個人、企業、まち、社会全体にまで及ぶと考えています。

本書では、greenz.jpが厳選した実に多様な22もの事例が紹介されています。パタゴニアのような企業から、海藻ベンチャー、土とミミズ専門の大学教授、有機土木やプラネタリーヘルスの実践家まで、幅広い分野のリジェネラティブな取り組みを知ることができますよ。農業、漁業、林業はもちろん、コーヒー、日本酒、アイスクリーム、さらには観光や葬送といった分野での事例も登場します。

不耕起草生栽培の畑と金子信博さんの言葉

実践のための7つのデザインコード

この書籍の魅力は、ただ事例を紹介するだけでなく、私たちが日々の暮らしや企業活動、社会参加の中で実践できるリジェネラティブデザインのための原則、つまり「7つのデザインコード」を明らかにしている点です。さらに、それぞれのコードには、具体的な行動のヒントとなる5つのサブコードも記述されています。

「こんな小さなことでも?」と思うかもしれませんが、greenz.jp編集長の増村江利子さんは、本書の序章でこう語っています。「小さな行動でも、たくさんの人の手による積み重ねがあれば、やがて地球という大きなシステムに、ポジティブな影響を与えることができる。『リジェネラティブデザイン』は、そんな希望の光を示すものなのです。」

概念、事例、そして方法論。この三拍子が揃った本書は、まさにリジェネラティブについて深く理解し、実践を始めるための決定版と言えるでしょう。

書籍情報

  • タイトル: リジェネラティブデザイン──人が関わるほど自然も再生する暮らし、ビジネス、社会のあり方を求めて

  • 編著者: greenz.jp

  • 発売日: 2026年2月27日(金)

  • 出版社: 英治出版

  • 定価: 2,970円(10%税込)

  • ISBN: 978-4862763594

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編著者略歴:greenz.jp(グリーンズ)

2006年7月からウェブマガジン「greenz.jp」を運営し、環境問題や社会課題を解決する国内外の事例やアイデアを発信しています。年間PV数約160万を誇り、ローカル・ソーシャル・サステナブルのテーマに関心を持つ多くの読者に支持されています。NPOとして、採用&キャリア支援事業「WORK for GOOD」や、学びのスクール「グリーンズの学校」など、多彩な事業を展開しています。

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