年間出生数20人の町に希望の光!元・鎌倉の医師が広島県神石高原町で新しい命を育む挑戦

消滅可能性自治体での大きな一歩

広島県神石高原町で、年間わずか20人ほどの出生数という厳しい状況の中、希望に満ちた新しい命が誕生しました。人口約7,600人の神石高原町は、少子高齢化と過疎化が急速に進む典型的な中山間地域です。

これまで町内に産婦人科や小児科がなく、医療サービスのために町外へ出ることが当たり前でした。この状況は、若い世代の転出にもつながり、「命のインフラ」消失の危機に直面していました。

そんな状況を変えようと立ち上がったのが、元・鎌倉のクリニックで院長として活躍していた日下剛医師です。

カリスマ医師の挑戦と「オキシトシンバース」

日下医師は、神石高原町出身でまちづくり企業「株式会社MSERRNT」の丹下大代表の「故郷を守りたい。神石高原町が変われば日本中の地方自治体が変わる」という強い想いに共感し、2025年春に家族と共に神石高原町へ移住しました。

神石のたまご内観

日下医師が提唱する「オキシトシンバース」は、分娩台を使わず、子宮を収縮させるホルモンが脳から最大限に分泌される環境を整え、腹圧をかけずにゆっくりと子宮の収縮だけで出産する方法です。赤ちゃんへの負担を減らし、お母さんの心身を守るだけでなく、出産後の幸福感や赤ちゃんへの愛着形成を促し、家族の絆を深めることにつながると考えられています。

神石のたまご外観

「神石のたまご」の誕生と初の出産

日下医師の尽力により、産婦人科・助産院・小児科が連携した「神石のたまご」は、段階的に立ち上がりました。2025年9月には婦人科診療を開始し、10月には助産院が開院、さらに11月には小児科診療もスタート。出産前後のケアから新生児の健康管理まで、地域住民をサポートできる体制が短期間で整いました。

そして開院から約3ヶ月後の2025年12月15日、「神石のたまご助産院」で待望の第1号となる赤ちゃんが誕生しました。この出来事は、一家族の喜びだけでなく、町全体に大きな希望と活力を与えるニュースとなりました。

新生児を抱き笑顔の夫婦

今後の広がりへの期待

「神石のたまご」の誕生は、神石高原町における「妊娠〜出産〜子育て」の一貫したサポート体制が整ったことを意味します。これにより、地元での出産・育児を選択する町民が増え、人口流出の抑制、さらには移住・定住の促進へと繋がり、町全体の活性化に貢献することが期待されています。

関係者のコメント

日下剛医師は、「最高のお産を追求し、医療過疎の地で生まれた命が最高の形で迎えられるよう、スタッフ一同、最善を尽くします。今回の初誕生は、この町に『希望の火』が灯った瞬間です」とコメントしています。

神石高原町長

神石高原町の入江嘉則町長も、「困難と諦めかけていたプロジェクトが実現し、新しい命が誕生したことは、町が再び活力を取り戻し、持続可能な地域へと再生していくための大きなきっかけになると確信しています」と喜びを語っています。

施設概要と関連情報

「神石のたまご産婦人科」は、日下剛医師が代表を務め、広島県神石郡神石高原町坂瀬川5146番地18に位置しています。産婦人科と小児科の診療を行っており、詳しい情報は公式URLで確認できます。

神石高原町は、冷涼な気候と豊かな自然に恵まれた「高原のまち」です。トマトやこんにゃく芋、ニューピオーネなどの農産物や、広島県産神石牛の生産が盛んです。

このプロジェクトを支える株式会社MSERRNTは、神石高原町出身の丹下兄弟によって2022年に設立されたまちおこし企業です。補助金や助成金に頼らず、自立したまちづくりを目指しています。

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