震災復興から始まった挑戦の第2章
竹井氏は、東北大学大学院の修了生でもあります。2011年の東日本大震災をきっかけに、「東北の復興とスタートアップエコシステムの構築」を使命としてMAKOTOグループを創業しました。
講演では、当時の「いつか誰かがやる」ではなく「今、自分がやる」という強い決意が、現在の活動の原点であることを振り返りました。そして、「東北が起業家の育つ街になった今こそ、そこで立ち止まらず、次の未来を創らなければならない」と、今後の挑戦こそが「本当の勝負」であると強調しました。
新たな社会課題「生成AI活用格差」への挑戦
現在、竹井氏は株式会社MAKOTO Primeとして「第二創業」に挑んでいます。その中心にあるのは、急速に進む生成AI技術です。
講演の中で、AI技術が進化する一方で、地方や中小企業がその恩恵から取り残されつつある現状を指摘しました。この「生成AI活用格差」が社会の経済格差を深めないよう、「すべての方に生成AIの恩恵を届ける」ことを新たなパーパスとして掲げています。
この理念を実現するために開発されたのが、中小企業向け生成AIツール「カルクシリーズ」です。人手不足に悩む地方企業の現場で、「カルクワークス」や「カルクチャット」といったAIツールがどのように活用され、生産性向上に貢献しているか、具体的な事例を交えて紹介されました。技術革新の恩恵を一部の人だけのものにせず、地方からイノベーションを起こすという姿勢が示されました。
代表からのコメントと今後の展望
竹井氏は「各業界の第一線で活躍する東北大学OBOGの方々と深く交流する貴重な機会をいただきました。会場で感じた熱量、そして多様なバックグラウンドを持つ同窓生たちの知見とネットワークに触れ、改めて『アルムナイ組織』が持つ無限の可能性を確信しました。これらが掛け合わさることで、アルムナイは地域や社会を変革する強力なエンジンになり得ます。100年後の未来のために、同志であるアルムナイの皆さんと共に、次の地方経営、そしてあるべき社会の姿を創り上げていきたいと思います」とコメントしています。
MAKOTO Primeは「生成AIで中小企業を元気に、生成AIで地方を元気に」を掲げ、これからも地方企業のDX推進と生産性向上に力を入れていくとのことです。また、今回のアルムナイの繋がりを活かし、教育機関との連携や登壇活動を通じて、次世代の起業家育成にも積極的に関わり、持続可能な地域社会の発展に貢献していく方針です。
株式会社MAKOTO Primeについて
株式会社MAKOTO Primeは、宮城県仙台市に本社を置き、代表取締役は竹井智宏氏です。2011年の東日本大震災を機に、東北の起業支援・中小企業支援を開始し、東北復興とスタートアップエコシステム構築の中心的な役割を担ってきました。現在はAI活用支援事業として、中小企業向け生成AIツール「カルクワークス」「カルクチャット」「カルクペーパー」を全国に展開しています。
提供ツールについて
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カルクワークス:単なる議事録ツールにとどまらず、スマートフォンからワンタッチで議事録作成はもちろん、商談分析や面接評価などの高度なレポートもAIが自動生成する多機能AIツールです。法人利用に必須の情報漏洩対策も万全で、中小企業の業務効率化を強力にサポートします。
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カルクチャット:スプレッドシート一つで誰でも簡単に管理・構築できるAIエージェントです。自社情報を学習させた専用AIの構築、問い合わせ対応AI、ニュースの自動収集AI、命令の定期実行と自動メール送信など、高度な機能を簡単に利用できます。中小企業に最適なAIエージェントとして、幅広い業務に活用されています。
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カルクペーパー:紙や電子ファイルを高精度にデータ化するAI-OCRツールです。レイアウトフリーで手書きメモも読み取るだけでなく、生成AIが内容を分析し、「クレーム有無の判断」や「改善点の指摘」といった分析情報を自動付与できます。簡単な操作でデータ入力から分析まで自動化し、業務を劇的に効率化します。



