COP30が閉幕!ユニセフが訴える「気候変動は子どもの権利の危機」と日本の若者への感謝

COP30閉幕、ユニセフが求めるさらなる前進

ブラジルのベレンで開かれていた国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が、2025年11月22日に閉幕しました。

ユニセフ(国連児童基金)は、今回の会議で「住み続けられる地球」を確保するために必要な行動、特に2015年の「パリ協定」で掲げられた世界の平均気温上昇を1.5℃に抑える目標(1.5℃目標)の達成に向けて、さらなる大きな前進が必要だと訴えています。

COP30 会議の様子

ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセル氏は、「子どもたちは気候変動の影響を特に強く受けています」と強調。子どもたちの生活、学び、成長を支えるためには、持続可能な保健、教育、水と衛生に関する社会インフラが不可欠であり、これらを維持し続けることが重要だと語っています。

子どもたちを脅かす気候変動の現実

気候変動は、世界中の多くの子どもたちの生活を混乱させています。ユニセフは、化石燃料からの脱却をはじめとする緊急の措置を講じて、世界の24億人の子どもたちを守るよう、すべての締約国に強く要請しています。

乾燥した大地に立つ少女

COP30では、2035年までに気候変動への取り組みを支援する「適応」資金を3倍に増やすという新たな目標が合意されました。これは、子どもたちを不均衡な気候変動の影響から守るためにとても大切な一歩だとユニセフは歓迎しています。一方で、「損失と損害」への対応資金については、子どもたちが特に脆弱な立場にあることを認識し、迅速な実施を求めています。

日本の子ども・若者の声がCOP30に届く!

「気候変動は子どもの権利の危機」だと訴えるユニセフのグローバルキャンペーンの一環として、日本ユニセフ協会は「ユニセフ気候変動アクション2025」をこの夏に実施しました。特設サイトや公式SNSなどを通じて、子ども・若者を中心に全国から合計311件もの意見が寄せられたんだとか。

これらの意見は、有志の学生さんたちによって提言書「桜宣言~私たちの気候変動アクション」としてまとめられ、環境省や経団連の代表者に手渡されました。

会議で講演する女性と聴衆

この「桜宣言」は、COP30へ派遣されたユニセフの代表団にも共有され、ユニセフの国際的な働きかけや発信に活用されました。たくさんの「声」を寄せてくれた日本の皆さんに対し、代表団を率いたユニセフ事務局次長のキティ・ファン・デル・ハイデン氏から、感謝のメッセージが届いています。

ファン・デル・ハイデン氏は、「子どもたちにとって世界をより良い場所にするために、たくさんの声とアイディアを送ってくれた日本の子どもと若者の皆さん、本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝え、「ユニセフは、皆さんの声を、しっかり受け止めました。アマゾンの“玄関口”、ベレンで開催されたCOP30の194カ国との交渉の場で、そして私が参加したすべての会議で、皆さんの声をしっかり届けました。皆さんが、本当に大切な声、そしてアイディアを届けてくれたからです」と語っています。

そして、「“これで終わり”ではありませんよ。これは、ユニセフと皆さん、日本の子どもたちと若者との新しい共同作業の“はじまり”にすぎません。世界中の子どもたちと若者たちが、安全で、幸せに、健康に生活できるよう、一緒にがんばりましょう!」と、今後の協力への期待も示しました。

ファン・デル・ハイデン事務局次長のメッセージ動画は、こちらでご覧いただけます。
https://youtu.be/qMCB7Q2fRMY

「ユニセフ気候変動アクション2025」について

ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。
https://www.unicef.org

日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、32の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、アドボカシーを担っています。
https://www.unicef.or.jp

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