普遍的な原則に基づくアプローチ
国連グローバル・コンパクトは、25年以上にわたり、責任ある事業活動に取り組む企業と連携し、普遍的な原則に根差した世界的基盤を築いてきました。現在、サステナビリティ活動が政治的反発や規制の不確実性に直面する中で、国連グローバル・コンパクトが推進する原則に基づく一貫したアプローチは、これまで以上に重要な役割を担っています。このアプローチは、分断が進む世界に確かな信頼と価値観に基づいたリーダーシップをもたらすことでしょう。
新戦略のポイント
この戦略は、グローバル社会のニーズに基づいており、過去4年間の経験から得られた教訓が反映されています。具体的には、世界展開のさらなる推進、中小企業への支援強化、コミュニケーション・オン・プログレス(CoP)のデジタル化、そしてフォワード・ファスター・イニシアチブの推進などが盛り込まれています。
企業へ行動を呼びかける本戦略は、その実現を支えるために3つの重点分野を定めています。
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企業が行動する力を実装する
企業がそれぞれの状況に合わせた形で、デジタル技術を活用した学習プロセスが提供されます。これにより、企業は自社の戦略や事業を人権・労働・環境・腐敗防止に関する国連グローバル・コンパクトの10原則に沿ったものとするためのツールや指針、説明責任の仕組みを活用できるようになります。 -
企業をつなぎ、コレクティブ・アクションを生み出す
企業主導の連合体(コアリション)を組織することで、政策の断片化、資金調達ギャップ、サプライチェーンの複雑化といった、企業が単独では解決が難しい課題に取り組んでいきます。 -
ビジネスケースを前進させる
さまざまなデータや調査結果、最高経営責任者(CEO)の視点を整理することで、サステナビリティのビジネスケースがより明確になります。これにより、企業は投資家の信頼を高め、市場アクセスを拡大し、変化の激しい世界で事業のレジリエンス(回復力)を高める支援を受けられるでしょう。
日本での取り組み
国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)は、この新戦略をもとに、国連グローバル・コンパクト本部や他のカントリー・ネットワークと協力しながら、日本における社会課題の解決やSDGs達成に向けた取り組みを進めていくとのことです。
国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)について
GCNJは、2003年12月に発足した「国連グローバル・コンパクト」のカントリー・ネットワークです。人権、労働、環境、腐敗防止の4分野における国連グローバル・コンパクト10原則の実践と、サステナビリティやSDGsの経営への浸透を、民間企業や団体に推進しています。2026年4月現在、会員数は674を数え、会員とともに責任ある創造的なリーダーシップを発揮することを目指しています。




