「グリ下」の若者たちに、安心して過ごせる居場所を
大阪・道頓堀のグリコ看板下、通称「グリ下」と呼ばれるエリアには、さまざまな事情から家庭や学校に居場所を失った若者たちが集まっています。彼らの多くはSNSを通じてつながりを持っていますが、過去の経験から大人や支援機関への不信感を抱き、福祉や医療といった必要な支援になかなか結びつかない現状があります。結果として、犯罪被害や金銭トラブルに巻き込まれるリスクが高まってしまうことが課題となっています。
認定NPO法人D×P(ディーピー)の調査によると、ユースセンター利用者の約46%が家庭に居場所を感じておらず、33.8%がホテルや友人宅を転々とする「不安定な居住状態」にあることが明らかになっています。グリ下を危険視する声もありますが、本来「危険」なのは、若者たち自身ではなく、彼らを見守る大人や頼れる人がいない環境、そして若者に近づく犯罪の側であると指摘されています。
ユースセンターが提供する「支援を前提としない居場所」
こうした状況を受け、D×Pは2022年から現地でのアウトリーチ活動を開始し、現在ではグリ下から徒歩5分の場所に「ユースセンター」を開所しています。このユースセンターは、若者が自由に過ごせる居場所を提供しており、食事提供、休憩・仮眠スペースの提供、相談対応・同行支援(医療・行政等)、生活・就労に関する伴走支援など、多岐にわたるサポートを行っています。
ユースセンターの大きな特徴は、「支援を前提としない居場所」であることです。若者たちは話す・話さないを含め、自分の過ごし方を自由に選ぶことができます。これまでにのべ1万人以上が利用し、一度利用した若者が、生活が安定した後に再訪して近況を報告するケースも見られるなど、彼らにとって大切な存在となっています。

ユースセンター運営継続のためのクラウドファンディング
D×Pは、このユースセンターの運営を継続するため、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて支援を募っています。このプロジェクトを通じて、一時的な保護にとどまらず、若者がエネルギーを蓄え、医療や行政などの社会資源へつながるための中継地(セーフティネット)としての機能を強化することを目指しています。
クラウドファンディングの概要は以下の通りです。
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タイトル: 「危険と隣り合わせのグリ下で、年間5,000人の若者に安心の居場所を」
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URL: https://readyfor.jp/projects/dxp-youthcenter-2026spring
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目標金額: 2,000万円
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募集期間: 2026年4月7日(火)〜5月29日(金)
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資金使途: ユースセンターの運営費(ユースセンターでの食事提供費、緊急支援 / 生活伴走支援活動費、運営体制強化費(相談 / 同行支援など))
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形式: 寄付金控除型 / All in形式(目標金額の達成有無に関わらず、集まった支援金を受け取ることができる形式です。)
D×Pは、「居場所を奪うのではなく、安心と機会を与える」という民間からのモデルを提示し続けることで、将来的には行政施策への反映や政策提言につなげ、繁華街における孤立解決の構造自体を変えることを目指しています。この活動は、若者一人ひとりが自分なりに生きていけるような環境を社会全体でつくり出すための一歩となるでしょう。



