建築文化資産「浮遊のいえ」の本格修繕へ
新潟県上越市高田に位置する、世界的建築家・原広司氏の住宅作品「浮遊のいえ(旧北川邸)」が、2026年1月30日に竣工40周年を迎えます。この記念すべき節目に、建物の老朽化に対応するための本格的な修繕費用を募るクラウドファンディングプロジェクトが始動しました。

「浮遊のいえ」ってどんな建物?
「浮遊のいえ(旧北川邸)」は、1986年1月30日に原広司氏が義父母のために設計した特別な住宅です。その特徴的なデザインは、まさに「泊まれるアート作品」と称されるほど。2025年2月からは一棟貸しの宿泊施設として再生され、多くの人々がその空間を体験できるようになりました。
なぜ今、修繕が必要なの?
竣工から40年が経過し、豪雪地帯特有の湿気と雪の重みによって、建物は限界を迎えつつあります。屋根の劣化や、原建築の象徴ともいえる白銀色の内装クロスの剥離が進行しており、大規模な修繕が急務となっています。

日本の建築文化を守る制度として「登録有形文化財」がありますが、原則として築50年が登録の条件です。「浮遊のいえ」は現在築40年。公的な保護を受けられるようになるまでのこの10年間は、建築を未来へつなぐための非常に重要な期間となります。この大切な時期を乗り越え、50年、100年先へとこの建築を受け継いでいくため、広く支援が呼びかけられています。
クラウドファンディングで未来へつなぐ
この貴重な建築遺産を後世に遺すため、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて「雪国・高田。建築家・原広司が家族に贈った名建築「旧北川邸」を未来へ」プロジェクトが公開されました。
プロジェクト概要
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目標金額: 800万円
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募集期間: 2026年1月8日(木)9時~2月28日(土)23時(51日間)
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資金使途: 浮遊のいえ修繕費、クラウドファンディング手数料
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形式: 通常型 / All-in形式(目標金額の達成有無に関わらず、集まった支援金を受け取ることができます。)
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リターン: 5,000円から100万円まで、計19コースが用意されています。中には「限定ブックレット」や「『旧北側邸』図面の額装」、「浮遊のいえ 宿泊権」といった魅力的なリターンも。

代表者の熱い想い
「浮遊のいえ」代表の久野遼氏は、この名建築が存続の危機にあると知り、東京から移住して引き継いだそうです。2025年2月に宿泊施設として再生をスタートさせたものの、豪雪地帯に建つ築40年の建物を個人の力だけで守り抜くことには限界があると語っています。雨漏りの改善や内装の修繕を通じて、この建築遺産を次の世代へつなぐため、多くの人々の温かい支援を求めています。

この素晴らしい建築がこれからも輝き続け、多くの人々に感動を与えられるよう、ぜひプロジェクトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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