コージェネ大賞特別賞、そのすごさとは?
コージェネ大賞は、優れたコージェネレーションシステム(コージェネ)を表彰することで、その社会的認知度を高め、普及を促進することを目的に2012年度から始まった制度です。今回で第14回目を迎える歴史ある賞なんですよ。
「防災×環境」という、川崎市役所本庁舎の設備設計コンセプトが、今回の受賞に繋がったとされています。
災害に強く、環境にも優しいエネルギーシステム
川崎市役所本庁舎は、災害時でも安心して機能し続けるために、コージェネレーションシステムを導入しています。これにより、以下のような特徴が実現されています。
停電時も安心の電力供給
停電時には、非常用発電機とコージェネの両方を稼働させることで、建物内の最大使用電力の100%を確保できるんです。これにより、いざという時でも業務を継続できる体制が整っています。
節水と災害対策もバッチリ
コージェネ稼働には冷却塔と補給水が必要ですが、通常時は節水に努めつつ、災害時の補給水途絶に備えて「空水冷切替型冷却塔」を採用しています。さらに、富士山噴火時の降灰にも対応できるよう、コージェネ室内の給気ファンには火山灰フィルターを差し込めるフィルターボックスが設置されているという徹底ぶりです。
排熱を無駄なく活用
庁舎用途では給湯負荷が少ないため、冷房期のコージェネ排熱は「排熱投入型吸収式冷温水機(ジェネリンク)」だけでなく、デシカント外調機の再生熱や外調機の再熱にも利用範囲を広げています。また、既存の南庁舎にある蓄熱槽(冷専)と配管で接続することで、熱の融通も可能にしているんですよ。
「にぎわい×環境×防災」のコンセプト
川崎市役所本庁舎は、エネルギーシステムだけでなく、建築全体で「にぎわい×環境×防災」というコンセプトを追求しています。

歴史と賑わいを継承
旧本庁舎の跡地に建設された本庁舎は、その歴史的価値を受け継ぎながら、旧本庁舎を再現した復元棟と高層棟の間に、開放的なアトリウムを配置しています。これにより、街の賑わいを創出し、市民に親しまれる空間となっています。
あらゆる都市災害を想定
多摩川の浸水災害を受けない中間階免震構造や、地震時に天井材が落下する心配がない無天井の執務空間など、あらゆる都市災害を想定した設計がなされています。
優れた環境性能
コの字形状のプレキャストコンクリート板の外壁の内側を換気ボイドとして利用した「エコマルチウォール」による自然換気システムや、窓周りの彫りを深くすることで徹底的な日射抑制を行うなど、環境性能にも力を入れています。その結果、ZEBReady(BEI=0.47)を実現しているんですよ。
この庁舎は、街の「にぎわい」と、市街地における「防災」、そして優れた「環境」性能を兼ね備えた、新しい都市型防災庁舎の理想的な姿を実現しています。
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川崎市役所本庁舎デザインストーリー
株式会社久米設計について
株式会社久米設計は、1932年の創設以来、数多くの都市や建築の設計を手がけてきた企業です。「豊かさ」をテーマに、技術とデザインの融合を追求し、持続可能な社会の実現に貢献しています。
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Instagram: https://www.instagram.com/kumesekkei/
川崎市役所本庁舎の受賞は、都市の未来を考えた建築のあり方を示す素晴らしい事例ですね!



