能登半島地震からの復興を応援!輪島市図書館に移動図書館車両が寄贈されました

読書と交流の機会を地域へ

令和6年能登半島地震とそれに続く水害の影響で、輪島市では読書や人々が交流する機会が限られている状況が続いています。特に仮設住宅などでは、生活の変化により、日常的に人が集い交流する機会が少なくなっているとの声も寄せられていました。

シャンティは震災以降、輪島市門前町で避難所の運営支援や炊き出し、足湯活動など、さまざまな支援活動に取り組んできました。こうした緊急期の支援を経て、日常に戻るきっかけや交流の場を作ることを目指し、2025年7月からは輪島市図書館と協力して移動図書館活動を実施しています。2025年11月末時点で、すでに186回の巡回を行い、1,475人もの利用者に2,099冊の図書を貸し出しています。

今回の移動図書館車両の寄贈は、輪島市図書館が主体となって、中長期的に移動図書館サービスを継続できる体制をサポートすることを目的としています。移動図書館は、本との出会いを提供するだけでなく、子どもから高齢者まで幅広い世代の人々が自然に顔を合わせ、交流し合う場としても機能し、地域の心の支えとなることが期待されています。

輪島市の空と海をイメージしたデザイン

贈呈式では、シャンティ会長の若林恭英氏から小川正輪島市教育長へ目録が贈呈されました。また、この移動図書館車両のデザインを手掛けた金沢美術工芸大学2年生の山﨑ゆめさんからは、制作コンセプトやデザインに込めた願いについてのメッセージが寄せられました。

移動図書館のイラスト

山﨑ゆめさんは、「輪島市の空と海をモチーフにしながら、見たときに『図書館だ』とすぐに伝わることを大切にしてデザインしました。本の色には輪島市の鳥であるトキの朱色を重ね、街らしさをさりげなく込めています。親しみやすく楽しい印象を通して、本と人、人から人へとつながっていくきっかけになることを願っています」と語りました。この移動図書館が、多くの人に本を届け、日常に笑顔を生み出す存在になることを願っているそうです。

今後の活動と期待

輪島市教育委員会の小川正教育長は、シャンティの震災直後からの支援に感謝の意を表し、移動図書館活動が「アクセス回復」「居場所・再会・関係性」「心の癒し」「生活再建のヒント」といった効果をもたらすと期待を述べました。来年2月頃からは、現在の運行先に加えて保育所にも活動を広げ、復旧復興の支えとなるよう取り組んでいく方針です。

交流の様子

シャンティの若林恭英会長は、移動図書館が市民の皆さんの沈みがちな心に活力を与えてくれる存在であると強調しました。利用者の声として「本が向こうから来てくれる」ことが生活の支えになっていることや、「お茶飲み場」として利用者同士の会話が生まれ、「話ができて少し楽になった」という声も聞かれることに触れ、東日本大震災での経験がこの活動の裏付けとなっていると述べました。シャンティは今後も輪島市図書館と連携し、地域ニーズに合わせた巡回先や運行体制の検討を進めながら、読書と交流の機会を継続的に届けるための仕組みづくりを支援していくとのことです。

この移動図書館車両が、地域の皆さんの暮らしの中で、読書と交流の機会を支える身近な存在となることを願っています。

シャンティ国際ボランティア会について

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は、1981年に設立されたNGOで、アジアを中心に子どもたちへの教育文化支援や緊急人道支援を行っています。どのような環境下でも子どもたちが学べるよう、教育の機会を届ける活動を続けています。

  • 設立:1981年12月10日

  • 会長:若林 恭英

  • 所在地:〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階

  • 事業内容:教育文化支援事業、緊急人道支援事業

  • 公式ウェブサイト:https://sva.or.jp/

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