開催の背景
日本には顕在化しつつある様々な社会課題があり、それらに最前線で取り組んでいるのがNPO・ソーシャルセクターです。中でも「認定NPO法人」は、寄付者に税制優遇が適用される「信頼の証」であり、課題解決をけん引する重要な存在と言えます。
しかし、内閣府のデータによると、日本の認定NPO法人は全国で約1,300法人と、全NPO法人の約2.6%に過ぎません。制度や仕組みが十分でなく、活動を続ける上で資金や人材が不足しているという課題があります。
こうした現状を乗り越え、認定NPO法人の未来を築くことが、日本の未来を支える力を育む第一歩であると考えられ、「認定NPOカンファレンス ignite!」の開催へとつながりました。
カンファレンスの見どころ
キーノートセッション
映画「Uncharitable」を製作した起業家・著者・活動家のDan Pallotta氏と、認定NPO法人日本ファンドレイジング協会の鵜尾雅隆氏による対談が行われました。古い考え方によって弱体化、破壊されたアメリカの非営利活動の物語から、日本の現状について深く考える機会となりました。

参加者からは「団体として明確なデッドラインを設けることの必要性を強く感じた」や、「自分たちのビジョンの解像度を上げ、ワクワクさせるビジョンを見せていくことの大切さを再確認した」といった声が寄せられました。
ignite! PITCH 2025
日本の認定NPOを代表するリーダーたちが、「原点」と「次の一歩」を語るピッチイベントが開催されました。登壇団体からは魂のこもったピッチが披露され、投票の結果、認定NPO法人ウィーログの織田友理子氏が最優秀賞を受賞しました。

多彩なセッションプログラム
NPOの代表者、金融・企業関係者、認定制度の専門家など、多岐にわたる分野の登壇者によるセッションが行われました。認定NPO法人の経営や制度、寄付の役割、企業連携、組織作りといったテーマで、深く掘り下げた議論が展開されました。

会場では、セッションプログラムに加えてポスターセッションやネットワーキングタイムも設けられ、認定NPO法人同士やセクターを超えた交流の機会が生まれました。


参加者の声と変化
カンファレンスのアンケートでは、多くの参加者が「これから新しいアクションをとろう」「これまでしてきた活動を変えていこう」と感じたと回答しました。具体的に想定しているアクションには、以下のようなものがありました。
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学びを団体内に持ち帰り、共有・対話の場を設ける
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ビジョン・ミッションを再定義し、「夢を語る」組織に変える
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企業との連携・対話を増やし、協働の質を高める
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マーケティング・広告・デジタル投資に踏み出す
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間接費・人件費を正当に扱い、その必要性を発信する
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寄付者体験・寄付文化をつくるための具体的な場を設計する
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組織基盤・人材・ガバナンスを強化する
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業界全体・他団体との連携を進める
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インパクト志向・データ志向のファンドレイジングへ転換する
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情報発信・広報を戦略的に強化する
「ignite!」が描く未来
認定NPOカンファレンス ignite!は、今後3年間この取り組みを継続していくとのことです。認定NPOの経営課題解決や制度・仕組みの改善に向けて、以下の活動を進めていく予定です。
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年に一度のカンファレンスの開催
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認定NPOのネットワークづくり、情報提供の体制づくり
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認定NPO法人制度改善のための取り組み
開催概要
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名称:認定NPOカンファレンス ignite!(イグナイト)
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開催日時:2025年11月7日(金)10:00〜19:15
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開催場所:東京商工会議所 Hall&Conference Room(丸の内二重橋ビル5階)
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主催:認定NPOカンファレンス ignite! 実行委員会
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公式サイト:https://npo-ignite.com
協賛・メディアパートナー・後援
このカンファレンスは、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社、コングラント株式会社、READYFOR株式会社など多数の企業や団体が協賛、メディアパートナー、後援として参加し、イベントを支えました。
コングラント株式会社について
コングラント株式会社は、ソーシャルセクターと企業向けに寄付決済を中心とした「寄付DXシステム」を提供しています。寄付募集・決済・CRMなどNPO経営に必要な機能をワンストップで提供し、3,700以上の団体に導入され、寄付流通総額は130億円を突破しています。企業・従業員の寄付DXを推進する事業も展開し、大企業の人的資本に関連する開示項目の改善にも貢献しています。



