海と未来をつなぐ!UMITO PartnersとBeyond Impactがタッグを組んで海洋イノベーションを加速!

なぜ今、ブルーエコノミーが注目されるの?

海は私たちの経済、食料、気候、そして生物多様性にとって、とっても大切な場所です。OECDの予測によると、海洋経済は2010年の約1.5兆ドルから、2030年には約3兆ドルにまで成長する見込みがあります (出典: OECD 2016)。しかし、持続可能な海洋経済を実現するための資金が足りなかったり (出典: World Economic Forum)、新しい技術を実際に使えるようにするのが難しかったりといった課題があります。

また、食料の面でも大きな問題があります。国連は、2050年には世界人口が約97億人に達し、タンパク質の需要が35〜56%増えると予測しています (出典: United Nations)。しかし、天然漁業の生産量は年間約9,200万トンで頭打ち状態です (出典: FAO SOFIA 2024)。農地もすでに限界に近づいていて (出典: FAO 2011)、食料システムから排出される温室効果ガスは世界全体の21〜37%を占めるとも言われています (出典: IPCC)。こういった状況から、海ではこれまでの「とる・使う」といった資源採取型モデルから、技術を使って持続可能性を高める「再生型(リジェネラティブ)」モデルへの転換が求められています。

海洋分野でこれから期待される再生型の新しい産業や市場には、次のようなものがあります。

  • 高機能原料を供給するBtoB型代替タンパク質プラットフォーム

  • 持続可能な供給を実現する次世代養殖システム

  • 飼料・タンパク質・工業用途に展開される藻類・微生物生産基盤

  • 医薬・素材・栄養分野に応用される海洋バイオテクノロジー

  • 低炭素燃料や船舶効率化などの海運脱炭素技術

  • 港湾の電動化や環境モニタリングなどのインフラ・データ基盤

  • 海洋カーボン除去や生物多様性回復などの自然資本関連ソリューション

今回のパートナーシップは、欧州の先端技術と日本・アジアの実装基盤を結びつけることで、この大きな転換を後押しし、海洋分野でのシステムチェンジを目指しているとのことです。

「緩和」から「新たな価値創出」へ

海洋は環境、産業、制度が複雑に絡み合う分野で、多様な関係者の協力が不可欠です。欧州には海洋ディープテック(海洋と接点を持つ高度な技術領域)や研究開発の蓄積がありますが、実際に事業化する機会は限られているようです。一方で、日本やアジアには漁業や沿岸産業といった技術を実際に使える基盤があるものの、先端技術や国際的なネットワークとのつながりが十分ではないのが現状です。

UMITO Partnersは、日本の漁業者や沿岸地域、企業、自治体と関わる中で、海洋環境の変化が地域経済や産業に与える影響を目の当たりにしてきました。これまでの資源管理や規制だけでは変化のスピードに追いつけないため、産業構造そのものを変えるイノベーションが必要だと考えています。

Beyond Impactは、欧州で再生型・脱炭素型・アニマルフリー分野の技術や企業成長をサポートしてきた実績があります。両社はそれぞれの専門知識を合わせることで、「技術・現場・市場」をつなぐ仕組みを作り、海洋へのインパクトを「環境悪化の緩和」だけでなく「新たな価値を生み出す」方向へと進化させることを目指しています。

パートナーシップの内容

今回のパートナーシップでは、海洋分野における技術、産業、そして実装基盤を結びつけるために、以下の取り組みを進めていきます。

  • 欧州・日本・アジアの海洋スタートアップと産業基盤の接続

  • 海洋分野における技術動向および市場機会の共同分析

  • 実証・事業化に向けたパートナーシップの組成支援

  • 国際的なネットワークを活用したエコシステム構築

これらを通じて、海洋分野でのイノベーションが社会でどんどん活用されるように加速させていきます。

今後の展望

UMITO PartnersとBeyond Impactは、このパートナーシップを通して、欧州と日本・アジアをまたぐブルーエコノミーのエコシステムを築き、その一環としてインパクトファンド「Blue Frontier Fund(仮)」の企画を進めています。フードテック、バイオテクノロジー、オーシャンテック、クリーンテック、気候関連技術など、海洋の課題解決につながる海洋ディープテック分野で社会実装を加速させることで、新しい産業と市場を作り、経済成長と海洋環境保全の両立を目指し、持続可能でレジリエントな海洋経済への移行を推進していくとのことです。

コメント

UMITO Partners CEO 村上春二氏

UMITO Partners CEO 村上春二氏

「海洋環境は急速に変化しており、私たちの生活や産業の基盤そのものに影響を及ぼしています。その変化に対応するには、従来の管理や規制に加え、新たなイノベーションによる解決が不可欠です。私たちが海とポジティブに関わり続けるためには、経済成長という社会需要と海洋環境保全を両立させる新たな産業構造を構築する必要があります。」

Beyond Impact CEO Claire Smith氏

Beyond Impact CEO Claire Smith氏

「Ocean innovation is entering a phase where scientific breakthroughs must translate into scalable industrial solutions. Through this partnership with UMITO Partners, we are connecting Europe’s deep tech ecosystem with Asia’s ocean industries, creating a platform that can accelerate real-world implementation and systemic change.」

メディア向け説明会のお知らせ

今回のパートナーシップ開始に伴い、メディア関係者限定のオンライン説明会が開催されます。

  • 日時: 2026年5月19日(火) 15:00〜16:00

  • 形式: オンライン開催(Zoom)

  • 対象: 国内外メディア

  • 内容: UMITO Partnersよりパートナーシップの詳細と今後の展望、Q&Aセッションを通じて、ブルーエコノミーやインパクト投資の最新情報が伝えられます。

参加希望の方は、以下のGoogleフォームからお申し込みください。
申し込みフォーム

UMITO Partnersについて

UMITO Partnersは、「ウミとヒトの関係を、ポジティブにつなぎ直す」をパーパスに掲げ、海洋サステナビリティの推進に取り組むコンサルティング会社です。ブルーファイナンス支援や漁業改善、水産エコラベルの国際認証取得支援など、幅広い活動を展開しています。2023年には国内水産業界で初めてB Corp認証を取得し、2024年には北海道マイワシ、2025年には東京湾スズキのサステナブル漁業プロジェクトでグッドデザイン賞を受賞しています。また、2025年には「WIRED」日本版による「THE REGENERATIVE COMPANY」にも選出されています。

注釈

  • ブルーエコノミー: 海洋資源を持続可能に利用しながら、経済成長、雇用、生活を支え、海洋生態系の健全性を守る考え方です (出典: World Bank)。

  • 食料需要の増加予測: 2050年に向けてタンパク質需要はシナリオにより35〜56%増加するとの分析です (出典: van Dijk et al., Nature Food (2021))。

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