「ユキノチカラ」プロジェクトって?
「ユキノチカラ」は、2015年にスタートした西和賀町の地域活性化プロジェクトです。
長年、住民にとって「厄介者」とされてきた雪を「地域の魅力」に変えるという逆転の発想で、「雪を力に変える」をコンセプトに掲げています。町や地域事業者、デザイナー、金融機関など多様な主体が協力し、地域資源を活かした商品開発や都市部での販路開拓、ふるさと納税との連携、関係人口の創出など、多角的な活動を展開してきました。

学術論文で評価されたポイント
今回の論文では、「ユキノチカラ」の取り組みが、人口減少と豪雪という課題を抱える自治体にとって、地域ブランドを核とした持続的な地域づくりの好事例として紹介されています。
特に、商品開発やPR活動にとどまらず、外部からの評価が地域内に還元されることで、町民の意識変化や新たな事業参画を促す「循環型」の地域ブランド事例として分析されています。さらに、地域ブランド、デザイン、産業振興、ふるさと納税といった要素を横断的に連携させた点が、地域全体を巻き込む「統合的な地方創生モデル」として位置づけられています。
10年の歩みとこれからの挑戦
2025年で10周年を迎える「ユキノチカラ」プロジェクトは、その歩みを着実に進化させています。
当初は商品づくりを起点としていましたが、現在では地域戦略へと発展。2022年度からは岩手県立西和賀高校と連携し、地域学習プログラム「魅力発見ラボ」を開始。2023年度からは西和賀町、西和賀産業公社、ユキノチカラプロジェクト協議会が連携した「地域商社事業」にも取り組んでいます。こうした取り組みを通じて、地域資源の価値化と持続可能な地域づくりを目指し、これからも多様な協力者と共に挑戦を続けていくとのことです。



西和賀町の豊かな魅力
岩手県南西部に位置する西和賀町は、人口約4,500人の自然豊かな中山間地域です。面積の8割以上を森林が占め、全国有数の豪雪地帯として知られていますが、その雪が育む豊かな自然と文化が魅力です。
基幹産業の農業では、ブランド山菜「西わらび」や「YUDAミルク」などの特産品が生まれ、観光面でも特色ある温泉地が点在しています。春のカタクリをはじめとした山野草、夏の錦秋湖でのカヌーやSUP、秋の紅葉、そして冬のウインタースポーツや幻想的な「雪あかり」など、四季折々の自然を満喫できます。また、町内には演劇専用ホール「銀河ホール」があり、町民主体の文化活動も盛んです。



論文情報と関連リンク
今回の研究論文は、以下の情報で公開されています。
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論文タイトル: 地域ブランドを活用した“消滅可能性自治体”の活性化 ― 岩手県西和賀町「ユキノチカラ」―
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掲載誌: 日本マーケティング学会『マーケティングジャーナル』
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著者: 日高 優一郎(立命館大学 経営学部 教授)、大平 修司(武蔵大学 経済学部 教授)、スタニスロスキー スミレ(東京国際大学 国際戦略研究所 教授)、水越 康介(東京都立大学 経済経営学部 教授)
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公開URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/46/1/46_2026.015/_article/-char/ja/
西和賀町やユキノチカラプロジェクトの活動について、さらに詳しく知りたい方は、以下の公式ウェブサイトをご覧ください。



