地域に眠る宝とクリエイターの可能性
地域には、お祭りなどの文化遺産や美しい原風景の映像など、まだ活用されていないたくさんの「宝」が眠っています。これらをデザインやアート、映像、音楽といったクリエイティブな力を持つ人々(クリエイティブ・クラス)が発掘し、魅力的なコンテンツとして発信すれば、新しい収益を生み出す大きな可能性があります。
しかし、これまでの仕組みでは、音楽の配信収益やSNS投稿からの収入など、少額で頻繁に発生する権利収益の分配はとても複雑でした。計算や税処理に手間がかかるため、クリエイターにとっては大きな負担となっていたのです。
トークン化預金で収益分配の悩みを解決!
今回の実証実験では、この複雑な収益分配の課題を「トークン化預金」で解決できるか検証します。具体的には、札幌市をホームタウンとする女子プロバレーボールチーム「アルテミス北海道」の応援曲と映像を、地域内外のクリエイターが協力して制作。
その権利収益が自動で分配され、創作物から継続的に収益を得られる仕組みを機能検証しました。

この仕組みでは、応援曲と映像の配信売上がディストリビューターから原盤権保有者(アセットオーナー)に支払われます。その後、権利収益分配システムがクリエイターごとの収益を算出し、アセットオーナーが発行したトークン化預金を通じて、各クリエイターのウォレットへ自動的に移転されます。クリエイターは受け取ったトークン化預金を自分の銀行口座で現金化できるため、面倒な手続きが大幅に削減されます。
参加企業・団体の役割
この実証実験には、様々な企業・団体がそれぞれの専門性を活かして参加しています。
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みらい株式会社:実証シナリオの策定と実験全体の推進・管理を担当しました。
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フューチャリズム株式会社:権利収益分配システムとトークン化預金との連携システムを開発しました。
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株式会社アルテミス北海道:クリエイターが創作する応援曲と映像の対象となりました。
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一般社団法人GovTech美唄:実証拠点として北海道美唄市から全面的な協力を得ました。
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株式会社ディーカレットDCP:トークン化預金の検証用プラットフォームを提供しました。
今後の展望
今回の実証実験で得られた知見は、クリエイターの収益分配に関する負担を減らし、地域に眠る多様なアセットの活用を促進する持続可能な地域共創モデルの構築に役立つでしょう。
今後は、地域にある様々なコンテンツのトークン化を進め、収益分配を含む事務作業の自動化、そしてより幅広い権利とクリエイターのコラボレーションにも取り組む予定です。クリエイターエコノミーの発展を通じて、地域経済の活性化や雇用創出につながることを期待しています。
トークン化預金って何?
「トークン化預金」とは、銀行の預金をデジタル上で便利に使えるように「トークン」の形にしたものです。銀行預金と同じように安心・安全でありながら、ブロックチェーンなどの技術を使って、取引の記録や契約条件を連携させることができます。これにより、資金の流れをコントロールしたり、自動化したりといった多様なサービスへの活用が期待されています。
今回の実験では、ディーカレットDCPが提供するプラットフォーム上で発行されるトークン化預金を使って検証が行われました。
関連情報
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みらい株式会社: https://go-mirai.jp/
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フューチャリズム株式会社: https://futurhythm.co.jp/
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株式会社アルテミス北海道: https://artemis-hokkaido.jp/
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株式会社ディーカレットDCP: https://www.decurret-dcp.com/
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関連プレスリリース: https://www.decurret-dcp.com/pressrelease/pr-20251219.html



