若き社会起業家13名が熱い想いをぶつけ合う!『COM-PJ』最終発表イベント「BEYOND2025」レポート

社会起業家支援プログラム「COM-PJ」って?

「COM-PJ(コンプロジェクト)」は、株式会社talikiと京都リサーチパーク株式会社が共催する、社会起業家支援プログラムです。社会課題の解決を目指す30歳以下の起業家(創業2年未満、起業準備中など)が対象で、3ヶ月間にわたって事業成長をサポートしてくれます。

13名の社会起業家が最終ピッチに登壇!

COM-PJの最終ピッチ大会には、3ヶ月間のプログラムを経て事業を磨き上げてきた13名が登壇しました。今回は、VCや審査員にアドバイスや支援を求める「スタートアップピッチ」と、オーディエンスに共創のきっかけを求める「オーディエンスピッチ」の二部制で開催されました。

会場には多くの参加者が集まり、登壇者の発表に真剣に耳を傾けていました。

熱心に聴講する参加者たち

そして、第一線で活躍する豪華な審査員の方々が登壇者のピッチを評価しました。

審査員を務めた方々

それでは、見事受賞に輝いた5名のピッチをご紹介します!

KRP賞:株式会社Nocnum 代表取締役 大森美紀さん

「小規模で始められる!排水からのリン資源循環『EcoPhos』」

KRP賞を受賞した大森美紀さんのピッチ

KRP賞は、京都からの新ビジネス・新産業創出への貢献が期待される事業に贈られます。受賞したのは、排水処理を「衛生のための支出」ではなく「利益を生み出す投資」に変えるという画期的な発想で「EcoPhos(エコフォス)」を開発した大森美紀さん。排水に含まれるリンなどの栄養分を肥料として資源化するシステムで、水と衛生の問題解決を目指しています。

株式会社Nocnumのウェブサイトはこちら
https://nocnum.com/

京都市長賞:神戸大学起業部 Plastruclub 代表 森下日菜子さん

「ミライのブカツモデル ~100年後も続く、新たなブカツの仕組みをつくる。~」

京都市長賞を受賞した森下日菜子さんのピッチ

地域や社会に大きなインパクトを生み出すことが期待される事業に贈られる京都市長賞。森下日菜子さんは、学校部活動の地域移行に伴う担い手不足を解決する「ミライのブカツモデル」を提案しました。競技経験のある大学生が部活指導を担い、部活関連のマーケットプレイスを確立することで、持続可能な部活動の実現を目指しています。2025年12月からは兵庫県三田市で先行実施も予定されているとのことです。

審査員賞:株式会社root64 代表取締役 谷口佳穂さん

「採用SNS運用に特化したサテライトオフィス型障がい者雇用サービス『MEDIAVOLT』~雇用義務→成長エンジンへ~」

審査員賞を受賞した谷口佳穂さんのピッチ

審査員の評価点数が最も高かった事業に贈られる審査員賞(スタートアップピッチのみ対象)。谷口佳穂さんは、障害者の方々とプロマーケターがチームを組み、企業のSNS運用を行う「MEDIAVOLT(メディアヴォルト)」を展開しています。障害者雇用が企業の戦力となる社会を目指し、事業1年目で1億円の売上を見込むなど、その成長力にも注目が集まります。

COM-PJ賞:フリーランス 安東和羽さん

「子育てにエールを届ける『aile(エール)』」

COM-PJ賞を受賞した安東和羽さんのピッチ

COM-PJのプログラム3原則「giverであろう、妥協しない、素直に頼ろう」を体現した人に贈られるCOM-PJ賞。安東和羽さんは、子育て中の親が支援サービスを利用しにくい現状を解決するため、友人や家族から支援サービスを体験型ギフトとして贈るプラットフォーム「aile(エール)」を開発しました。「社会で子育て」を再構築したいという熱い思いが伝わってきました。

オーディエンス賞:神戸大学起業部 SkinNotes 北野まどかさん

「アトピー性皮膚炎の小学生向け かゆみを抑える緑茶染めインナーシャツ開発事業」

オーディエンス賞を受賞した北野まどかさんのピッチ

オーディエンスからの投票数が最も多かった事業に贈られるオーディエンス賞(オーディエンスピッチのみ対象)。北野まどかさんは、自身もアトピー性皮膚炎で苦しんだ経験から、かゆみ悪化の原因菌を減少させる緑茶染めインナーシャツを開発。薬や保湿剤を塗るのが苦手な子どもでも、インナーを着るだけで手軽にケアできる画期的なプロダクトで、アトピー患者が明るく前向きに生きられる社会を目指しています。

SkinNotesのウェブサイトはこちら
https://skin-notes.com/

受賞を逃したものの、素晴らしいピッチを披露した参加者たち

惜しくも受賞には至らなかったものの、どのピッチも社会課題への深い洞察と情熱が感じられる素晴らしい発表ばかりでした!

合同会社ReeveSupport 代表 三澤由佳さん

「高齢者・障がい者の移動課題解決 ~ケアモビリティー×テクノロジーの可能性~」

三澤由佳さんのピッチ

看護師・保健師の経験を持つ三澤さんは、高齢者や障害者の移動の悩みを解決するため、介護タクシー配車アプリ「のれるんです」を開発。全国200の事業者と連携し、誰もが自由に外出できる未来を目指しています。

介護タクシー配車アプリ「のれるんです」WEBサイト
https://www.reeve.jp/

株式会社クリエスタ 代表取締役CEO 青山晃広さん

「はなまるチャレンジ 『おばあちゃん・おじいちゃん』が『生きがい』を取り戻すための挑戦。」

青山晃広さんのピッチ

全国で400万人もの高齢者が抱える孤独の問題に着目した青山さん。タブレットで簡単な挑戦や交流の機会を提供する「はなまるチャレンジ」で、高齢者の社会とのつながりを回復させ、生きがいを取り戻すことを目指しています。

株式会社クリエスタのウェブサイトはこちら
https://creasta.net/

橋本貴範さん

「プレケア 家族を『つなぐ』予防ケア」

橋本貴範さんのピッチ

自身の父親の孤独死の経験から、家族間のコミュニケーションの重要性を痛感した橋本さん。看護師が自宅を訪問し、オンライン家族会議を通じて必要な医療や支援をアドバイスする「プレケア」で、家族間のコミュニケーションを改善し、孤独死を防ぐことを目指します。

株式会社L7 Co-Founder CEO 村山誉主矢さん

「やさしさが循環する社会へ 新しい家庭サポートサービス」

村山誉主矢さんのピッチ

イスラエルでの経験から社会貢献への思いを抱いた村山さん。清掃業を通じて高齢者の社会的孤立問題に直面し、家事代行サービス「おとなりさん」を立ち上げました。日常の家事だけでなく、外出サポートや見守り、デジタルサポートなど、多様なサービスで高齢者のより良い生活を支援します。

株式会社L7のウェブサイトはこちら
https://www.lnana.jp/

妊婦向けサービス開発団体 Milda Ponto 代表 中村有希さん

「妊婦見守りアプリ Lumo Mama:) どこに住んでも妊婦が安心・安全に出産できる社会を目指す」

中村有希さんのピッチ

産婦人科看護師として多くの妊婦をサポートしてきた中村さん。妊婦と医師のコミュニケーション不足による医療介入の遅れを防ぐため、妊婦見守りアプリ「Lumo Mama:)(ルモママ)」を開発。日々の健康状態を可視化し、危険な体調変化を通知することで、妊婦が安心・安全に出産できる社会を目指します。

TeMicca!(テミッカ!)代表 社会福祉士・保育士 ふじいのぞみさん

「まちとこどもの共育プロジェクト「TeMicca!(テミッカ!)」

ふじいのぞみさんのピッチ

子どもの貧困と体験格差の問題に心を痛めるふじいさん。地元企業の協力を得て、子どもたちの居場所づくりやキャリア教育、ワークショップを無償で提供する「TeMicca!(テミッカ!)」を立ち上げました。子どもたちに多様な出会いを提供し、地域活性化にも貢献することを目指しています。

フリーランス 横矢あゆねさん

「人材開発concierge 企業の事業成長のために必要な人材育成・ケアの方法をマッチング推進するサービス」

横矢あゆねさんのピッチ

メンタルヘルスサービスが本当に必要な人に届いていない現状を指摘する横矢さん。「人材開発concierge(コンシェルジュ)」として、企業のアセスメントを通じて課題を洗い出し、AIで最適な人材育成・ケアの方法をマッチング・推進します。メンタル不調の経験から、「人に向き合う組織を増やし、一生懸命な人が救われる世の中にしたい」と訴えました。

Hazama 代表 遠矢勇輝さん

「『自分にあった学び方』の構築で発達障がいグレーゾーン児童生徒の学習を変革する」

遠矢勇輝さんのピッチ

発達障害の可能性のある児童生徒が8.8%もいるという現状に問題意識を持った遠矢さん。自身の妹もグレーゾーンの当事者である経験から、学習アセスメントツール「MICHIBIKI(ミチビキ)」のβ版を開発中。一人ひとりに合った学び方・働き方をつくることで、社会にインパクトを生み出すことを目指しています。

まとめ

3ヶ月間、共に高め合いながら事業を磨き上げてきた13名の社会起業家たち。壇上で涙ぐむ姿も見られ、社会課題を何とか解決したいという強い情熱がひしひしと伝わってきました。彼らの優しさから生まれた事業の種が、これから社会で大きく花開くことを期待せずにはいられません!

社会起業家支援プログラム「COM-PJ」は、来年度も第7期の開催を計画しているそうですよ。社会課題解決に興味がある方は、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。

京都リサーチパークの公式サイトはこちら
https://www.krp.co.jp/

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