「わかる」が広がる!生成AIとやさしい日本語で子どもの学びを応援するシンポジウムが開催

「やさしい日本語」ってどんなもの?

「やさしい日本語」とは、難しい言葉をわかりやすい言葉に言い換えるなど、相手に配慮した日本語のことです。出入国在留管理庁と文化庁が策定した「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」でも定義されています。

一般的な日本語と、より分かりやすい「やさしい日本語」の表現を比較した表

災害時の避難情報や医療案内など、日常生活のさまざまな場面でその効果が認められています。教育現場でも、子どもたちが学ぶ土台を築き、理解を深めるためにとても役立つアプローチなんです。

生成AIを活用した「やさしい日本語」化ツール

NPO法人eboardが開発したこのツールは、学校からのお知らせや教科書など、複雑な日本語の文章を、数秒で「やさしい日本語」に自動変換できる優れものです。

元の日本語の文章を「やさしい日本語」に変換するアプリケーションのユーザーインターフェース

このツールを活用することで、「やさしい日本語」化にかかる時間や費用を大幅に削減し、日本語指導が必要な子どもや、学びにくさを抱える子どもの学習・コミュニケーション環境を改善することを目指して実証が進められてきました。

シンポジウムの概要

このシンポジウムでは、実証結果の共有に加え、各分野の専門家が「やさしい日本語」が子どもの「わかる」をどう支えるのかを深く探求します。教育委員会や学校の国際教育・特別支援教育担当者、学校の先生方、支援団体の皆様にとって、これからのインクルーシブな学びの効果と展望を探る貴重な機会となるでしょう。

やさしい日本語シンポジウム:「わかる」が広がるやさしい教室ーやさしい日本語がひらくインクルーシブな学びー

  • 日時: 2026年3月30日(月)13:00~15:00

  • 場所: TIME SHARING 銀座三丁目ビルディング 5F

  • 対象:

    • 教育委員会等自治体の方(国際教育、多文化共生教育、日本語指導、特別支援教育のご担当者)

    • 学校の先生方(日本語指導、国際教室、特別支援学級・通級指導教室のご担当者)

    • 支援団体の方(外国につながる子や、学習に困難を抱える子への支援に関わる方)

  • 参加費: 無料

  • 助成: 公益財団法人トヨタ財団

  • お申込み: https://info.eboard.jp/news/event/20260306.html

プログラム

  • 基調講演:南浦涼介さん(広島大学准教授)『やさしい日本語という架け橋:教室での「学び・ことば・参加」を捉え直す』

  • やさしい日本語化ツール実証事業報告:中村孝一(NPO法人eboard 代表理事)

  • 分科会

    • 外国につながる子への実践レポート:梅田玲子さん(横須賀市立常葉中学校 国際教室担当)

    • 特別支援での実践レポート:津田憲吾さん(発達障害専門学習塾marble)

  • パネルディスカッション

  • クロージング:田中宝紀さん(NPO法人青少年自立援助センター)『学びとつながりを子どもたちへー外国ルーツ児童生徒支援のこれから』

登壇者プロフィール

  • 南浦涼介さん(広島大学准教授)
    青いシャツを着たアジア人男性が屋外で満面の笑顔を見せているポートレート写真
    教育方法学、言語教育学、教科教育学を基盤に研究。日本国内の人口減少とグローバル化に伴う外国人児童生徒の増加に対応する教育研究を重点的に行っています。

  • 田中宝紀さん(NPO法人青少年自立援助センター・定住外国人支援事業部・責任者)
    笑顔でカメラを見つめるアジア人女性のポートレート
    16歳で単身フィリピンへ留学。フィリピンの子ども支援NGOを経て、2010年より現職。海外にルーツを持つ子どもたちのための専門家による教育支援事業『YSCグローバル・スクール』を運営するほか、日本語を母語としない若者の自立就労支援に取り組んでいます。

  • 津田憲吾さん(作業療法士/塾講師)
    笑顔で目を細めているアジア人男性のクローズアップポートレート
    発達に障害や遅れがある子を対象にした発達障害専門学習塾「複合スペース marble」を企画。子どもたちと関わりながら、子どもや大人の発達障害に関する相談に対応しています。

  • 中村孝一(NPO法人eboard代表理事)
    眼鏡をかけたアジア人男性が屋外で明るく笑顔を見せているポートレート写真
    大学在学時の経験から子どもたちの学習課題を痛感し、外資系コンサルティング会社勤務を経て2011年eboardを創業。世界経済フォーラムGlobal Shapers Osakaハブメンバーでもあります。

NPO法人eboardについて

NPO法人eboardは、貧困、不登校、発達障害など、さまざまな環境にある子どもたちが学ぶことを諦めないように、デジタル(ICT)教材「eboard」をはじめとしたテクノロジーを活用した解決策を提供しています。全国の子どもたちや家庭をサポートし、公立学校、フリースクール、学習支援NPOと連携して、一人ひとりが自分に合った学びを実現できる社会を目指しています。

2024年度にはICT教材eboardの年間利用者数は203万人を超え、12,000ヶ所以上の学校・教育現場へ提供されています。また、「やさしい字幕」プロジェクトでは、企業や団体と協働し、聴覚障害、外国ルーツ、発達障害などの子どもたちへの学びのために学習教材に字幕をつけています。これまでに1,800名以上がボランティアに参加し、精度の高い字幕つき映像教材を支えています。

日本e-Learning大賞・文部科学大臣賞、ジャパンSDGsアワード・SDGs推進副本部長賞など、数多くの受賞歴があります。

関連記事

  1. 「消滅可能性都市ゼロ」へ!エール株式会社が内閣府イベントで新しい地域創生モデルを発表

  2. 麗澤中学・高等学校の情報研究会が「ライブキッズフェスタ」に参加!情報技術で地域を盛り上げるよ!

  3. 日本の浄水器市場、2034年には35億ドル超えの予測!水質への意識高まる中で成長続く

  4. 公益財団法人Soil、東大から学生社会起業家4名を採択!最大100万円助成で非営利スタートアップ育成を加速

  5. UN Women主催の国際介護フォーラムにイチロウが登壇!世界の介護課題とアジアのケアテック最前線をレポート

  6. マクビープラネットが廃棄予定のパソコンを寄付!子どもたちの未来をデジタルでサポート