日本青年会議所がバリ島でごみ問題に挑戦!生ごみ循環モデルで持続可能な社会を築く

SMILE by ACTION事業って?

「SMILE by ACTION」は、発展途上国が抱えるさまざまな環境問題の解決を目指して、日本JCが取り組んでいる国際貢献事業です。2016年から始まった水質資源問題に取り組む「SMILE by WATER」事業を発展させ、2023年からはより幅広い環境問題に対応する形になりました。

この事業は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)のうち、特に「気候変動に具体的な対策を」と「海の豊かさを守ろう」の達成に貢献することを目指しています。単に設備を設置するだけでなく、地域の人々が自らの力で環境問題の解決や経済発展を実現できるよう、持続可能な開発に力を入れているのが特徴です。

バリ島の生ごみ問題に挑む!

インドネシアは、年間で約6,500万トンものごみを排出する、世界でも5番目に多い都市ごみ発生国と言われています。特に世界有数のリゾート地であるバリ島では、観光客の増加に伴って廃棄物の量が急増しており、生ごみの処理が大きな課題となっています。

現状では、排出されるごみのほとんどが埋め立てに頼っており、全体の60〜70%を占める生ごみは、分別や堆肥化、バイオガス化の体制が不十分です。これにより、悪臭や衛生問題、さらにはメタンガス発生といった環境リスクが生じています。

クローズドループ型生ごみ循環モデルを構築

これらの問題を解決するため、日本JCは環境博士の高間剛氏(su-re.co CEO)と協力し、生ごみを資源として地域内で循環させる「クローズドループ型」のモデルを構築します。

具体的には、現地のホテルや農家、企業と連携し、ホテルで分別された生ごみを堆肥化します。その堆肥を農家が有機作物の生産に利用し、できた作物をホテルが購入して、ホテル内のレストランで提供するというサイクルです。「生ごみ → 堆肥 → 農産物 → ホテル消費 → 生ごみ」という循環を生み出すことで、資源と経済が地域内でぐるぐると回り続けることを目指します。

具体的な取り組み内容

  • コンポストの新設
    バリ島ペレレナン村のごみ処理施設内に、1日あたり約100kgの生ごみを堆肥化できるコンポストを設置します。

  • 生ごみの回収と堆肥化プロセスの整備
    協力するホテル間で生ごみの分別基準や手順を統一。分別された生ごみは専用ルートで回収され、コンポスト施設で処理されます。これにより、生ごみの埋め立て量を減らし、環境負荷の少ないリサイクルシステムを作り上げます。

  • 堆肥を活用した有機作物の生産を支援
    作られた堆肥は地域の農家へ提供され、有機農業に活用されます。農作物の種類や土壌に合わせた堆肥活用計画の策定も支援し、野菜の生育を助けます。

  • 飲食店での有機作物購入とメニュー提供の促進
    堆肥を使って生産された農作物をホテルが購入し、ホテル内のレストランや飲食店で提供する仕組みを整えます。

これらの取り組みを通じて、廃棄物の削減だけでなく、各工程での雇用創出や新たなビジネスの創出、農家の収益安定化など、地域経済の活性化も両立し、持続可能な地域開発に貢献します。さらに、バリ島の観光業においても、ホテルでのこのクローズドループ導入は、新たなサステナブルツーリズムの創出へとつながっていくでしょう。

今後のスケジュール

  • 2026年2月:協力ホテルへごみ分別の基準や手順について研修会を実施

  • 2026年3月:コンポスト施設の建設準備、施工を開始

  • 2026年4月:コンポスト施設が竣工し、生成された堆肥を使った有機作物の生産が始まる

  • 2026年5月:コンポスト施設の竣工式を開催

  • 2026年6月:協力ホテルで有機作物を使用したメニューの提供が開始される

これまでのSMILE by ACTIONの実績

日本JCの「SMILE by ACTION」事業は、これまでにも様々な国で成果を上げています。

  • 2024年
    インドネシア共和国で養蚕事業を通じて女性の雇用機会を提供し、桑の木の植樹も行われました。

  • 2025年
    フィリピン共和国で現地の人気インフルエンサーFumiya氏と協働し、ごみ分別教育とリサイクルを通じた雇用機会創出に貢献しました。

本事業の詳細や進捗は、以下のホームページで随時情報が発信されますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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