地域からSDGsを始めよう!「いのち会議」が提案する、みんなでつくる持続可能な未来

すべてのいのちが輝く社会って?

すべてのいのちが輝く社会とは、一体どのようなものでしょうか?国際社会では「人間の安全保障」という考え方が重要視されています。これは、恐怖や欠乏から解放され、尊厳を持って生きる自由を求めるという理念です。私たち人間だけでなく、他の生命や自然に対しても畏敬の念を抱き、その尊厳を感じているのではないでしょうか。そう考えると、すべてのいのちが輝く社会とは、人間を含むすべてのいのちの尊厳が認められる社会と言えるでしょう。

このような社会を実現するためには、誰一人取り残されず、地域の自然が壊されないよう、お互いに目の届く範囲で気配りができる地域コミュニティを育むことが非常に大切です。

現代の地域コミュニティが抱える課題

しかし、残念ながら現代の日本では、地域コミュニティが急速に弱体化しています。都市への人口流出が進む一方で、都市内や地方への移動も活発になり、地域への帰属意識が薄れる人が増えています。また、地方では人口減少と高齢化により、昔ながらのコミュニティが失われつつある場所も少なくありません。移住者や外国人を受け入れてコミュニティを再構築する取り組みも、まだ十分に行われていない地域もあります。尊厳ある社会の土台となるべき地域コミュニティが、都市でも地方でも元気を失っているのが現状です。

地域で独自のSDGsに取り組むという提案

そこで「いのち会議」が提案するのは、地域コミュニティのメンバーが話し合い、独自のSDGs(持続可能な開発目標)のターゲットと指標を設定し、その実現に向けて行動することです。SDGsは国際的な目標ですが、17のゴールには地域レベルにも当てはまる普遍性があります。SDGsには多様なメニューが示されているため、コミュニティがこれまでの枠を超えて、新たな課題に目を向けるきっかけにもなりますし、他のコミュニティの成功事例から学ぶこともできます。SDGsは、尊厳ある持続可能な社会を目指すための共通言語として機能する可能性を秘めているのです。

JICA緒方貞子平和開発研究所の取り組み

こうした地域コミュニティにおけるSDGsへの取り組みを国際的に支援する事例として、JICA緒方貞子平和開発研究所の活動が挙げられます。同研究所は、人間の安全保障の観点から、日本の地方自治体におけるSDGsの実践や課題を可視化する指標を提案する書籍の英訳本を刊行しました。

SDGsと日本

SDGsと地域社会

また、SDGsに続く次の国際開発目標を視野に入れ、指標フレームワークの改善を提案する研究プロジェクトにも取り組んでいます。国内外の地域コミュニティにおける独自のSDGsターゲット・指標設定の事例を詳しく検討し、その経験や知見を発信していくとのことです。

ポストSDGsの展望

SDGsは2030年に実現すべきより良い世界の姿を示しています。これまでSDGsは、国際協力や国を主体としたトップダウンの取り組みが中心となる傾向がありました。しかし、これからは、お互いの顔が見える地域コミュニティのレベルで、独自のSDGsターゲットと指標を設定し、地域の協働と自治を再興することが重要になってきます。2030年以降の「ポストSDGs」の国際目標についても、地域コミュニティの実践から学ぶことで、参加型の方法で合意を形成できるはずです。

「いのち会議」は、JICA緒方貞子平和開発研究所などと協力し、すべての「いのち」の尊厳が守られる社会を、地域コミュニティからボトムアップで実現していくことを目指しています。

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