アジアの高齢化社会、みんなで支える新しいカタチ!
アジア地域では、高齢化がものすごいスピードで進んでいますよね。そんな中、Centre for Asian Philanthropy and Society (CAPS) が、高齢者に優しい社会を築くためのヒントが詰まった調査報告書『アジアにおける高齢者に優しい社会の構築』の日本語版を公開しました!
この報告書は、フィランソロピーや民間投資といった民間の力が、高齢化という大きな課題にどう効果的に貢献できるかを具体的に示しています。日本NPOセンターも調査パートナーとして協力し、日本の経験がアジア全体に役立つ情報として盛り込まれているんですよ。

高齢化の現状と民間資金の可能性
報告書によると、アジアはまさに「超高齢社会」に突入していて、長寿化と低い出生率が年金や財政、家族、コミュニティに大きな影響を与えています。公的な介護システムも財政的な課題や人材不足に直面していて、すべてのニーズに応えるのは難しい状況です。
そこで注目されるのが、フィランソロピーや企業、インパクト投資などの民間資金です。これまでの資金源はバラバラでしたが、政府、フィランソロピー、企業などが共通の目標に向かって連携し、それぞれの強みを活かすことが重要だと指摘されています。公的な資金は規模と正当性、民間資金は革新性と柔軟性というように、それぞれの特性を活かした連携がこれからの10年を大きく左右するでしょう。
民間社会投資が貢献すべき5つの戦略的優先事項
この報告書では、民間社会投資が特に大きな影響を与えられる5つの優先事項が挙げられています。
- 高齢化の捉え直し:高齢化を負担と考えるのではなく、高齢者のリーダーシップや経済的な役割を解き放つチャンスとして捉え直しましょう。
- 地域での生活継続支援:「住み慣れた地域でずっと暮らしたい」という願いを叶えるために、地域サービスや安全な住居、インフラ整備を支援することが大切です。
- ケアシステムの強化:介護を支える人たちのスキルアップやウェルビーイング、キャリアパスに投資することで、ケアシステムの基盤を強くしていきます。
- シルバーエコノミーの拡大:幅広い高齢者層に役立つ、誰もが参加しやすい市場を広げていくことが求められます。
- テクノロジーの活用:高齢者の方々がもっと自立できるよう、利用者中心に設計されたテクノロジーを開発し、人による温かいサポートと組み合わせることが重要です。

日本の経験がアジアに与える示唆
日本はすでに超高齢化社会の最前線にいるため、アジアがこれから直面する課題や解決策を考える上で「重要な参考モデル」となっています。
日本の介護保険制度は国際的に見ても素晴らしいものですが、制度が成熟するにつれて財政や人材の面で課題も出てきています。また、「地域包括ケアシステム」は地域での統合的な支援に役立つ一方で、高齢者の孤立や経済的な不安定さといった課題への対応も引き続き必要です。
日本の事例、例えばコミュニティ拠点づくりやテクノロジーを活用したサービス、異なるセクター間の連携などは、民間や市民社会のアクターが既存の枠組みの中で新しい取り組みをする具体的な例として、アジア全体のベストプラクティスに貢献しています。日本の政策選択や資金調達、イノベーションの歩みは、他のアジア圏にとって注意すべき点と同時に、建設的な教訓も提供する貴重な情報源となっていますね。
報告書のダウンロードはこちらから!
この貴重な日本語版報告書は、CAPSのウェブサイトから無料でダウンロードできます。ぜひ読んでみてくださいね!
実施団体について
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Centre for Asian Philanthropy and Society (CAPS)
2013年に設立された、アジアに特化した独立した研究・アドバイザリー組織です。アジア全域におけるフィランソロピーの質と量の向上に力を入れています。
詳細はこちら:http://caps.org/ -
認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター
1996年に設立され、NPOの社会的基盤強化や、企業・行政との新しいパートナーシップの確立を目指す基盤的組織です。
詳細はこちら:http://www.jnpoc.ne.jp/



