発達特性のある子の育児、親の本音は?「安心・協力・余裕」がカギ!調査で浮かび上がった家庭内のギャップと3つのヒント

発達特性のある子の育児、親の本音は?「安心・協力・余裕」がカギ!

発達特性(診断の有無にかかわらず)のあるお子さんを育てるご家庭では、日々さまざまな課題に直面していることでしょう。特に「負担をひとりで抱え込みやすい」「夫婦で協力できていない」といった声は少なくありません。
こうした状況を明らかにするため、『自閉症総研ホルン』が、発達特性のある子を育てる保護者134名(母親108名、父親21名、その他5名)を対象に、家庭環境と子どもの発達に関するアンケート調査を実施しました。
調査期間は2025年10月2日から10月31日までの30日間で、インターネットを通じて行われました。

笑顔の家族と「発達特性のある子を育てる134名に聞いたアンケート結果報告」

母親は「抱え込み」、父親は「どう関わっていいか分からない」

調査の結果、母親の76.0%が「自分だけが抱え込んでいる」と感じていることが明らかになりました。

母親の「自分だけが抱え込んでいる」と感じる頻度を示す円グラフ

その理由としては、「子どものこだわり・癇癪対応(46.3%)」「パートナーとの考え方の違い(35.2%)」「自分の時間が持てない(30.6%)」などが挙げられています。
一方で、父親からは「どう接すればいいかわからない」「任せきりで申し訳ない」「仕事で関われないことに罪悪感」といった声が寄せられました。関わりたい気持ちはあるものの、迷いや戸惑いが強い様子が伺え、夫婦間で協力したいのにうまくいかない家庭の現状が浮き彫りになりました。

子どもの発達を後押しするカギは「安心・協力・余裕」

子どもの発達が進みやすいと感じる状況として、最も多かったのは「安心できる環境(78.3%)」でした。次いで「好き・得意の活用(62.7%)」「養育者の余裕(50.7%)」が続きます。

子どもの発達が進みやすいと感じる要因を示す棒グラフ

反対に、発達が停滞しやすいと感じる状況としては、「養育者の疲労・ストレス(82.8%)」、「特性に合わない環境(76.1%)」が上位に挙がりました。家庭内の負担や環境が、子どもの育ちに直接影響していることが確認された形です。

子どもの発達が停滞しやすいと感じる要因を示す棒グラフ

この結果は、「家庭の安心が整うと、子どもは驚くほど伸びていく」という、多くの子育て現場で実感されている事実を裏付けるものと言えるでしょう。

家庭の安心を作る3つのヒント

今回の調査結果から、家庭の安心を整えるために「効果を感じやすい」と回答された行動には、日々の小さな協力という共通点が見られました。

ヒント1:「決めつけない・否定しない」関わりを心がける(主に父親)

母親からは「怒らずに接してほしい」「できない日もあることを理解してほしい」といった、父親への具体的な要望が多く寄せられています。これらは「安心できる環境」に直結しています。父親が「否定せず受け止める」関わりを意識することで、家庭全体の安心感が大きく高まることでしょう。

ヒント2:1日5分だけでも「関わりの時間」を意識してつくる(主に父親)

母親が「もっと望むこと」として最も多かったのは、「子どもと過ごす時間を増やしてほしい(44.4%)」でした。これは、父親に対して「少しでも関わる時間を持ってほしい」という明確な要望と言えるでしょう。たとえ短い時間でも、父親が積極的に子どもと関わる場面を作ることは、家庭の安心の土台になりやすいと考えられます。

ヒント3:子どもの「好き・得意」を活用する(父・母双方)

子どもの発達が進みやすい条件の2位であった「好き・得意の活用(62.7%)」は、お父さん、お母さんどちらにとっても実践しやすい関わり方です。工作、電車、絵本、歌など、お子さんの「好き」に寄り添って一緒に参加するだけで、子どもは安心感を抱き、保護者自身も関わりやすくなります。

今回の調査を通じて、ご家庭の中には見えない頑張りがたくさんあることが改めて浮き彫りになりました。完璧な子育てを目指す必要はまったくありません。小さな理解と協力が積み重なることで、お子さんたちはきっと前に進んでいくでしょう。
この調査が、ご家庭の「安心の一歩」につながることを願っています。

アンケート結果の自由記述など、さらに詳しい情報は『自閉症総研ホルン』にて公開されています。ぜひご覧ください。
https://horn2020.com/13132/

『自閉症総研ホルン』とは?

「おうちでわが子のことばを伸ばす自閉症総研ホルン」のロゴ

『自閉症総研ホルン』は、自閉症のお子さんの「できた!」を増やし、子育てを明るくするためのウェブサイトです。正しい理解と知識で、お子さんの脳を育ててできることを増やすことをテーマに情報を提供しています。

ウェブサイト主宰の今川ホルン氏は、発達科学コミュニケーションマスタートレーナーであり、公認心理師でもあります。自閉症のお子さんを含む3児の母でもあり、自身の経験と専門知識を活かし、お子さんの言葉を伸ばすおうち療育『自閉症専用 3カ月おしゃべり上達メソッド』を教えています。

今川ホルン氏のInstagramはこちら:
https://www.instagram.com/horn.imakawa/

書籍・メディア掲載情報はこちら:
https://horn2020.com/hornmedia/

自閉症児のおうち療育実践書「ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編 脳を育てるあそび77」の表紙

株式会社パステルコミュニケーションについて

PASTEL Research Instituteのロゴ

株式会社パステルコミュニケーションは、子育て講座の運営や発達に関するリサーチ・開発、起業支援事業を行っています。
「すべての子どもが健やかに育つ社会」の実現を目指す国民運動「健やか親子21」の応援メンバーでもあります。

URL: https://desc-lab.com/

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