なぜ今、新たなプロジェクトを?
日本では、2030年には約644万人の労働力不足が予想されており、特に事務系人財の供給過多とIT・デジタル人財の不足というミスマッチが深刻化すると言われています。さらに、Adecco Groupが世界31カ国で行った年次調査「Global Workforce of the Future 2025」によると、日本の働き手はAIへの信頼度、スキル開発意識、仕事への目的意識のすべてで世界平均を下回っていることが明らかになりました。
AI時代に必要な「未来対応型人財」(積極的にスキルアップし、新しい技術に適応する人財)の割合も、世界平均の37%に対して日本は16%と、大きな差があるんです。こうした状況を背景に、アデコは多様な人財課題を解決するための新戦略とプロジェクトを立ち上げました。
2030年に向けた5つの重点施策
アデコの代表取締役社長である平野 健二氏は、AIが雇用・労働市場に与える影響の大きさを指摘し、2030年に向けた新たな成長戦略として、以下の5つの重点施策を発表しました。

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人財派遣事業の強化: 人とAIが協力して新たな価値を生み出すことを目指します。
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アウトソーシング事業の強化: 社会課題の特定から解決まで、AIを活用して効率化に挑戦します。
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外国人財向けビジネスの拡大: 外国人財が安心して活躍できる環境を整えます。
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技術者派遣事業の強化とリスキリングの推進: デジタル人財の不足を解消し、成長分野への労働移動を後押しします。
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地方創生への貢献: 地方が抱える社会課題の解決を支援し、地方での雇用創出を目指します。
さらに、AI時代に「人が生きる組織」を実現するため、アデコは「未来共創人財プロジェクト ~Future Talent Project~」をスタートさせました。このプロジェクトを通じて、あらゆる人財が「未来対応型の働き手」として活躍できる社会づくりに取り組むとのことです。
AI時代に「人が活きる組織」とは?
発表会では、平野社長と東京工科大学コンピュータサイエンス学部教授の中西 崇文氏によるトークセッションも行われました。

AIがもたらす業務変革、働き手の意識、企業が果たすべき役割について、経営者とアカデミア双方の視点から活発な議論が交わされました。
平野社長は、「AIは仕事を奪うものではなく、働き手の業務を広げ、生産性を高めてくれる存在」とコメント。企業はAI活用の方針を示し、リスキリング(学び直し)をサポートする環境を整えることが重要だと語りました。

中西教授は、「AIは完璧な答えを出すわけではないけれど、何度も試行錯誤できる環境を作り、人の成長を加速させる『挑戦のパートナー』になる」と指摘。AI活用が進む企業では、現場と経営の方向性が一致していることが多いとも述べました。
登壇者プロフィール
アデコ株式会社 代表取締役社長 平野 健二

2004年にアデコ株式会社に入社後、営業職として実績を重ね、マネジメント業務に従事。支社長、エリア長、事業本部長を経て、2018年に執行役員、2022年に取締役 兼 Adecco Chief Operating Officerに就任。2024年4月より現職。
東京工科大学コンピュータサイエンス学部 教授 中西 崇文 氏

2006年に筑波大学大学院にて博士(工学)の学位を取得。情報通信研究機構、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授・主任研究員などを経て、2025年より現職。
アデコ株式会社は、世界60の国と地域で事業を展開する人財サービスのグローバルリーダー、The Adecco Groupの日本法人です。詳しい情報は、アデコのウェブサイトをご覧ください。
- アデコ株式会社: https://adeccogroup.jp
AI時代の働き方や企業の未来を考える上で、アデコの新しい取り組みは注目ですね!



