レバノン、戦闘激化から100日以上が経過
レバノンでは、2026年3月2日から100日以上にわたり激しい戦闘が続いています。この期間、多くの子どもたちが筆舌に尽くしがたい状況に置かれており、本来なら経験すべきではない苦難を強いられています。何度も家を追われ、目の前で暴力を目撃し、大切な家族や友人を失う子どもたちも少なくありません。学校や地域社会、そして何よりも子どもたちにとって不可欠な「安心感」が失われた状態が続いています。

毎日12人の子どもが犠牲に
ユニセフ・レバノン事務所代表のマルコルイジ・コルシ氏の声明によると、3月2日以降、レバノンでは247人の子どもたちが命を落とし、992人が負傷しました。これは平均すると、毎日12人の子どもが命を落とすか、重い傷を負っている計算になります。これらの数字の背後には、未来を奪われた子どもたち一人ひとりの人生と、深い喪失感、心の傷、そして先の見えない不安に直面する家族の現実があります。
数字だけでは伝えきれないほど、子どもたちは本来あるべき子ども時代を踏みにじられています。

破壊されたインフラと深刻化する人道ニーズ
国内の広範囲で破壊が進み、住宅、学校、そして水と衛生システムといった基本的なサービスが大きな被害を受けています。これにより、以前から深刻だった人道ニーズはさらに厳しい状況に追い込まれています。
77万人を超える子どもたちが、暴力、喪失、避難に繰り返しさらされており、その不安は募るばかりです。継続する戦闘や不発弾の危険があるため、多くの子どもたちが今も自宅に戻ることができていません。

暴力の終結と安全な未来への願い
敵対行為が停止するという新たな希望が見えつつある今、子どもたちに必要なのは単に暴力の終結だけではありません。彼らを守り、不可欠な社会サービスへのアクセスを回復させるための持続的な支援、そして復興への確かな道筋と安全な未来をもたらすことが強く求められています。
ユニセフは、子どもたちがこれ以上の危害から守られること、学校や病院、水道システムなどの民間インフラが緊急に保護されること、人道支援へのアクセスが確保され、国際法が遵守されることを改めて強く呼びかけています。
レバノンの子どもたちが、この危機をただ生き延びるだけでなく、そこから立ち直り、紛争によって脅かされた自分たちの未来を取り戻す機会を与えられることが最も重要です。
ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。約190の国と地域で活動し、特に最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置いています。その活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。



