昭憲皇太后基金ってどんな基金?
この基金は、明治天皇の皇后である昭憲皇太后が1912年(明治45年)の赤十字国際会議の際、「各国赤十字社の平時事業のために」と10万円(現在の約3億5千万円相当)を寄付されたのが始まりです。当時、赤十字の活動は戦時救護がメインでしたが、自然災害の救護や疾病予防といった「平時活動」を奨励するための基金設立は、とても画期的なことでした。これは、世界の国際開発援助の先駆けとも言われています。
現在では、平時の人道支援活動を対象とした、100年以上続く世界最古の国際人道基金として広く知られています。日本の皇室をはじめとする日本からの寄付金によって支えられ、原資を取り崩すことなく、その運用益が世界の赤十字社の活動に役立てられています。
毎年、昭憲皇太后のご命日にあたる4月11日ごろに配分先が発表され、今年は105回目の節目となりました。
第105回 昭憲皇太后基金の主な支援事業
今回の配分では、世界各地の多様な課題に対応するため、以下の5つの分野でプロジェクトが支援されます。
1. 防災と早期警戒
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コスタリカ赤十字社: 先住民族ボランティアを育成し、伝統的な知恵と現代的な手法を組み合わせて、地域の防災力を高めます。
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サントメ・プリンシペ赤十字社: 水害に対する警戒システムを導入し、コミュニティでの情報共有を強化して災害への備えと対応力を向上させます。
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インドネシア赤十字社: AIプラットフォームと若者主導の支援を組み合わせ、災害リスクの高い地域が最新の防災情報を即時に入手できるシステムを構築します。
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ボツワナ赤十字社: 自動車廃棄物のリサイクル拠点を整備し、環境負荷を減らしつつ、収入機会も生み出す循環型経済を促進します。
2. 救急法と救助
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エジプト赤新月社: 子どもたちが緊急時に役立つ救急法を年齢別に訓練することで、早期習得と地域の長期的なレジリエンス強化を目指します。
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ラトビア赤十字社: 若者が防災活動に積極的に参加できるよう、体験型の学習手法を取り入れ、魅力的で実践的な防災教育を実施します。
3. 心と身体の健康
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デンマーク赤十字社: 若者主体のピア・ツー・ピア学習やメンタリングを通じて、若者が心身ともに健やかに、つながりを感じながら生活できる力を育みます。
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チリ赤十字社: ボランティアが安心して活動を続けられるよう、彼らを支える「こころのケア」システムを強化します。
4. 社会福祉とインクルージョン(包摂)
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アイスランド赤十字社: 地域で孤立しがちな難民女性に対し、日常生活の支援やスキル習得をサポートし、自立と社会参加を後押しします。
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北マケドニア赤十字社: ホームレスや重度の貧困に苦しむ人々が、さまざまな支援をワンストップで受けられる拠点を整備し、包括的な支援を提供します。
5. 若者の参画、気候変動・環境対策
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パキスタン赤新月社: 都市部の若者に研修や小規模助成金を提供し、地域に合った気候変動対策のアイデアを企画・試行できるよう支援します。
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ラオス赤十字社: 若者のボランティア参加を促すため、研修やメンタリングを提供し、持続可能なボランティア育成モデルを構築します。
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タンザニア赤十字社: 若者が地域社会と連携し、実践的で低コストな気候変動対策を考案・検証するイノベーション・ラボを設立します。
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グアテマラ赤十字社: 若者主導で水域モニタリングや清掃、森林再生などの活動を支援し、水生態系保護の最適なモデルを探ります。
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コンゴ赤十字社: ものづくり拠点を設け若者を育成し、安価で修理可能な道具の不足という地域課題を解決。小さな事業化も支援し、地域が自力で継続できる仕組みづくりをサポートします。
昭憲皇太后基金は、今後も世界中の人道支援活動を支え続けていくことでしょう。
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