2026年「暑熱順化前線」発表!早めの対策で「熱中症ゼロへ」

「熱中症」は防げる気象災害!2026年「暑熱順化前線」が公開

一般財団法人 日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、本格的な暑さに備える「暑熱順化(しょねつじゅんか)」の開始時期の目安を示す「熱中症ゼロへ 暑熱順化前線(第1回)」を、2026年4月9日にプロジェクト公式サイトで公開しました。この取り組みは、2021年から継続されており、暑熱順化の重要性を伝えています。

2026年 第1回 熱中症ゼロへ 暑熱順化前線

暑熱順化って何?

暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑くなる前から体を暑さに慣らしておくことで、熱をうまく外に逃がせるようになり、熱中症になるリスクを減らすことができます。個人差はありますが、数日から2週間程度で慣れると言われています。バランスの取れた食事や十分な睡眠と合わせて、暑熱順化を意識することが大切です。

暑熱順化による体の変化

暑熱順化についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
暑熱順化について

2025年の夏は記録的な暑さ!今年の4月も要注意

「熱中症ゼロへ 暑熱順化前線」は、軽い運動や入浴などで意識的に汗をかき、体を暑さに慣れさせる暑熱順化を始めるタイミングを示しています。

2025年の夏(6月~8月)は、平均気温の偏差が過去最高の+2.36℃を記録しました。特に8月5日には群馬県伊勢崎市で国内歴代最高の41.8℃を観測し、最高気温40℃以上を観測した地点は延べ30地点と過去最多に。猛暑日(最高気温35℃以上)地点も延べ9,385地点で、2010年以降最多となるなど、記録的な暑さとなりました。

熱中症による救急搬送者数(2013-2025年)

今年の4月の気温は全国的に平年より高い見込みで、急に暑くなる日が予想されます。晴れた日の屋外だけでなく、室内でも熱中症に注意が必要です。

4月~5月は「春の熱中症」に気をつけて!

多くの人がまだ暑熱順化できていない4月~5月は、「春の熱中症」に特に注意が必要です。早めに暑熱順化を意識し、暑さに負けない体づくりを始めましょう。無理のない範囲で、軽い運動や湯船につかる入浴などで汗をかくことが、熱中症対策につながります。

また、本格的な夏が来る前に、エアコンの点検や試運転、暑さ対策アイテムの準備など、熱中症に対しても防災意識を高めて「備える」ことが大切です。熱中症は、台風や大雨と同じように、事前に備えることで被害を軽減できる気象災害の一つととらえ、自分や周りの人を暑さから守りましょう。

熱中症への備えについて、詳しくはこちらをご覧ください。
【熱中症ゼロへ 暑さへの備え】

プロジェクトでは、暑熱順化を始める目安のタイミングと合わせて、具体的な暑熱順化の方法を公式サイトやX(旧Twitter)の公式アカウント(@netsuzero2013)で発信しています。

暑熱順化ポイントマニュアルを活用しよう

「熱中症ゼロへ」プロジェクトの公式サイトでは、印刷して使える「暑熱順化ポイントマニュアル」も公開されています。このマニュアルでは、暑熱順化の知識を深め、日常生活で取り組めるポイントが分かりやすくまとめられています。

暑熱順化ポイントマニュアル

「暑熱順化ポイントマニュアル」のダウンロードはこちらから。
暑熱順化ポイントマニュアル ダウンロードページ

この先の気象傾向は?

日本気象協会所属の気象予報士、防災士、熱中症予防指導員である久保智子さんによると、4月~5月の気温は全国的に平年より高く、特に東日本や西日本では5月でも最高気温が30℃以上の真夏日になる所があるだろうと予想されています。

日本気象協会所属 気象予報士/防災士/熱中症予防指導員 久保智子

季節外れの暑さで熱中症にならないよう、適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠を心がけ、暑さに負けない体づくりをすることが推奨されています。

今年の夏は、上空の偏西風が日本付近で平年よりやや北を流れ、太平洋高気圧の本州付近への張り出しが強まるため、日本付近は暖かい空気に覆われやすいだろうとのこと。気温は全国的に平年より高く、4年連続で猛暑になるかもしれません。梅雨時期の降水量は平年並みですが、局地的な大雨には注意が必要です。

今年の夏にはエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと予想されていますが、エルニーニョ現象が発生した2023年の夏は記録的な暑さとなりました。今年の夏も様々な要因で猛暑が予想されているため、早めに熱中症対策を行いましょう。

「熱中症ゼロへ」プロジェクトについて

「熱中症ゼロへ」は、熱中症にかかる人を減らし、亡くなる人をゼロにすることを目指して、日本気象協会が推進するプロジェクトです。2013年の発足以来、熱中症の発生に大きく影響する気象情報の提供を核に、正しい知識と対策を広める活動を展開してきました。

活動14年目となる2026年は、「熱中症予防を担う方をサポートする」をテーマに掲げ、予防啓発活動を実践します。近年の猛暑の激甚化に伴い、2025年6月からは企業の熱中症対策が義務化されるなど、熱中症予防を担う人材へのサポートの重要性が高まっています。組織や社会を見守る立場の人々へ、啓発支援につながる情報発信を行い、社会全体の防災意識を高めています。

本プロジェクトの公式サイトはこちらです。
熱中症ゼロへ 公式サイト

関連記事

  1. 工場空調の「制御ムラ」を解決!エネルギー削減と温湿度安定を実現するウェビナー開催

  2. Green Carbonがタイでの水田AWD実証成果を公開!メタン削減と農家収益アップを両立する未来へ

  3. 第5回「ソーシャル・グッド基金」の助成先が決定!未来を担う子ども・若者を応援する4事業に総額600万円以上を助成!

  4. KIBOWが設立15周年!震災復興から社会的インパクト投資までの軌跡を特設ページで公開

  5. Funds Startupsが行政向け経営管理のWiseVine社にベンチャーデットを実行!自治体DXを加速する資金調達を支援

  6. 富山共創オープンイノベーションプログラム「Innovation QUEST in TOYAMA 2025」の採択事業者が決定!