東三河から全国へ!地域企業とスタートアップが「働く喪主」を支える日本初の共創プロジェクトを始動

東三河で生まれた「共創」の形

この取り組みは、サーラグループが運営する共創拠点「emCAMPUS STUDIO」を起点に始まりました。単独での実証フィールド開拓が難しかったWaterhuman株式会社に対し、emCAMPUS STUDIOが橋渡し役となり、東三河地域の地元企業7社が賛同。地域の中核企業がハブとなり、業種の異なる中小企業が連携してスタートアップのサービスを同時検証するという、他に類を見ない「東三河モデル」が誕生しました。

東三河モデル スキーム図

このモデルの魅力は、中小企業が新しいサービスを試す際のコストやリスクを最小限に抑えつつ、地域全体で最先端のサービスを享受できる点にあります。また、複数の企業が協力することで、短期間に多角的なデータを集め、統計的に意味のある分析が可能になります。行政主導ではなく、民間の信頼関係をベースにした自律的な連合体であることも大きな特徴です。

Waterhumanが向き合う社会課題

京都大学名誉教授・研究員であるカール・ベッカー教授の研究によると、今後5年以内に労働人口のほとんどが死別に直面すると予測されており、「2030年までに全労働者が遺族になる」という未来が迫っています。死別による悲嘆(グリーフ)は生産性低下や心身の不調につながりやすく、日本全体で約3兆円規模の経済損失があると試算されています。これはもはや個人の問題ではなく、企業の持続可能性を左右する経営課題となっているのです。

従来の数日間の忌引き休暇では、数ヶ月にわたる行政手続きや心の回復にかかる負担をカバーしきれません。Waterhuman株式会社は、科学的エビデンスに基づき、このギャップを埋める仕組みを構築し、「働く喪主」を孤立させない新たなセーフティネットの確立を目指しています。

Waterhuman株式会社が2025年11月5日に発表した調査によると、喪主経験者の約7割が勤務先からの支援を望んでおり、具体的な支援ニーズも明らかになっています。

勤務先からの支援を望む割合

喪主として利用した支援やサービス

喪主として大変だったこと

喪主として「あったらよかった」支援

実証実験の具体的な内容

この実証実験は、日本企業においてこれまでデータとして蓄積されてこなかった「社員の忌引き休暇中の実態」と「職場復帰後の生産性」の関係を明らかにすることを目的としています。

  • 期間:2026年3月1日〜8月31日

  • 対象:東三河地域の企業7社

  • 提供内容:忌引き休暇中の社員への個別ヒアリング、状況に応じた「死後手続きリスト」の提供、チャットによる個別相談窓口の提供

  • 検証内容

    • 忌引きにおけるコストの可視化(定量的データ)

    • 死別の悲嘆が個人の生産性に与える影響(定性的データ)

    • 離職率やエンゲージメントスコアへの長期的影響の推計

  • 検証方法:企業側の記録(忌引き件数、休暇取得日数など)とアンケート調査(管理職向け、利用者向け)を実施します。

参画企業からのメッセージ

このプロジェクトには、サーラグループ、サーラ物流株式会社、シンニチ工業株式会社、スバル東愛知販売株式会社、豊橋木工株式会社、中部合成樹脂工業株式会社、マルシメ株式会社、株式会社ヤマサン、そしてWaterhuman株式会社が参画しています。京都大学名誉教授・研究員/アドバイザーのカール・ベッカー教授もこの取り組みを応援しています。

東三河モデル 参画企業一覧

各社は、「人の力が最高の品質を生み出す」「地方企業の生存戦略として連携が重要」「社員とその家族の幸せを最大化する」「ものづくりの品質を守る」「採用ブランディングの強化」「人財第一主義」「介護や相続といった課題への対応」といった多様な視点から、この共創プロジェクトへの期待を寄せています。特に、シンニチ工業株式会社は「ファーストペンギン」として、未知の領域へ飛び込む覚悟を示しています。

まとめ

東三河から始まったこの「忌引き支援」の実証実験は、「悲しみ」を抱えた働く人を支える新しい価値を生み出し、この地域を「日本で一番、挑戦者に寄り添い、働く人に優しい地域」へとアップデートすることを目指しています。この『東三河モデル』が、日本中の働く人を救うための「新しい当たり前」へと成長していくことに期待が集まります。

シンニチ工業株式会社 概要
所在地:愛知県豊川市平尾町天間48番地
代表者:代表取締役 木下 雄輔
事業内容:大径薄肉パイプ(ステンレス・鉄・チタン)の製造販売
設立:1970年9月
HP:https://www.shinnichikogyo.co.jp

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