「Qケア」で自己変化を可視化し、活動を証明
このプログラムの中心となるのが、チャーミングケアが独自開発した「Qケア」です。「Qケア」は商標登録済みの教育プログラムで、初対面でのアイスブレイクを活用しながら、参加者の気持ち、状態、認知を「こころ・からだ・家庭・環境」の4領域で定点記録します。これにより、自己表現能力や思考プロセスが可視化され、優劣を測るものではなく、その時点の自分の状態をそのまま記録することを目指します。
全5回の研修を修了すると、活動証明書が発行されます。この証明書は、AO入試や就職活動の補助資料として活用できるとのこと。プログラムはフルリモートで参加でき、学業との両立も無理なくできるよう設計されています。研修修了後は、希望者には個別メンタリングも実施されます。
プログラム修了後は、ボランティアとして活動に参加する予定で、適性に応じて業務委託契約での就労へと移行する道も開かれています。
「Qケア」についてもっと詳しく知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。
Qケアについて

プログラムが生まれた背景にある社会課題
チャーミングケアは2019年の設立以来、病気や障害のある子どもとその家族のアピアランスケアや復学支援に取り組んできました。その中で、病気や配慮事項のある子どもたちが成長し、社会と関わろうとするときに直面する進学や就労の課題が見えてきました。
既存のアルバイト市場では、接客や立ち仕事が中心で、体力的な制約や通院スケジュールを抱える学生にとっては参加のハードルが非常に高いのが現状です。社会経験を積む機会自体が限られているケースも少なくありません。
また、制度面にも空白があります。「小児慢性特定疾病児童等自立支援事業」は2015年に法定化されましたが、PwCコンサルティングの調査によると、就職支援事業を実施している自治体はわずか15%にとどまっています。相談支援事業の実施率が97%であることと比較すると、「相談は受けるが、就労には踏み込まない」という構造的な課題が浮かび上がります。

こうした制度の隙間を埋めるため、チャーミングケアが保護者支援で培ったノウハウを当事者である学生本人に転用し、このプログラムが開発されました。そのため、第1期は特別プログラムとして、体調や配慮事項によってペースを調整しながら社会と関わりたい高校生・大学生を対象に、低コストで提供されます。
関連情報はこちらから確認できます。
参加費用と申し込み方法
このプログラムは、2026年3月25日から公募が開始されています。参加費用は以下の通りです。

高校生(18歳以下)は証明書発行費用1,000円(税込)のみ、大学生(25歳まで)は研修費用7,500円と証明書発行費用1,000円を合わせた8,500円(税込)で参加できます。証明書の発行は全5回の研修修了が条件です。
詳細および申し込みは、以下のページからどうぞ。
プログラム詳細・申し込み
これまでの歩みと今後の展望
チャーミングケアは、これまでも病気や障害のある子どもと家族の支援に力を入れてきました。
| 年 | 内容 |
|---|---|
| 2021年 | 保護者向け就労サポート支援を試験的に開始 |
| 2022年 | ベネッセこども基金助成採択。支援者向け研修事業の立ち上げに伴いアンバサダー制度を本格始動。 |
| 2023年 | 病弱児の復学支援サポートとしてメタバースでのコミュニケーション伴走支援をタケダウェルビーイング・小林製薬助成のもと開始 |
| 2024年-2025年 | メタバース伴走支援の実証フェーズ完了。(日本小児保健協会学会誌論文掲載)自前運用フェーズへ移行、Qケアプログラム検討開発 |
| 2026年 | Qケアを活用したボランティア/業務委託育成プログラム始動 |
今後、このプログラムを通じて実績を積み上げ、小児慢性特定疾病児童等自立支援事業の就職支援事業として、自治体との協働モデルに発展させることを目指しています。
一般社団法人チャーミングケアについて
一般社団法人チャーミングケアは、2019年7月に設立され、病気や障害のある子どもと家族の生活の質の向上を目指し、「まなぶ・はたらく・かう・しる・おうえんする」の5つの軸で事業を展開しています。

今回のプログラムは、社会との関わりに一歩踏み出したい学生にとって、大きなチャンスになるでしょう。



