「第2回 女性の経済的自立に向けたデジタル人材育成を考えるシンポジウム」開催!地域課題と未来を議論

来賓挨拶:未経験からの挑戦を後押し

参議院議員の竹谷とし子氏は、ご自身のデジタル分野でのキャリア経験を紹介し、学びの機会と実践の場があれば、女性が大きく活躍できる分野だと力説しました。政府もリスキリングや職業訓練を通じて、地方自治体や一人親家庭の女性の自立を支援しているとのこと。これは本人、家族、地域にとって「三方よし」であり、今後も支援を続けると述べられました。

竹谷とし子氏の講演風景

基調講演:地方創生とデジタル人材

前内閣総理大臣補佐官で、官民連携DX女性活躍コンソーシアム代表理事の矢田稚子氏は、日本における男女賃金格差や女性が非正規雇用に偏りやすい現状を指摘しました。特に地方では、女性が「活躍の場がない」と感じて地域を離れてしまうケースが多いそうです。地方創生には産業誘致だけでなく、デジタルスキルを活かした在宅・リモート就労など、女性が地域で働き続けられる環境づくりが欠かせないと強調し、官民連携での取り組みを呼びかけました。

矢田稚子氏の講演風景

関連省庁の取り組み:国を挙げた支援策

内閣府男女共同参画局の視点

内閣府男女共同参画局推進課積極措置政策調査官の新垣和紀氏は、地方で若い女性が「やりたい仕事がない」と感じて地域を離れる現状から、女性デジタル人材育成の重要性を訴えました。改定された育成プランでは、所得向上、育児・介護と両立できる働き方、キャリアアップ支援、起業支援・地域DX推進の4つを柱にしているそうです。地域にデジタルの仕事を生み出すことや、地域側の意識改革が不可欠だと述べ、鳥取県や豊岡市などの先進事例も紹介されました。

新垣和紀氏の講演風景

デジタル庁の進める人材育成

デジタル庁審議官の井幡晃三氏は、政府全体のデジタル人材育成を統括するデジタル庁の取り組みを紹介。2026年度までに230万人の育成を目標とし、資格試験や研修、大学教育など14施策が順調に進んでいると報告しました。若者の動機づけにも力を入れており、地域未来構想交付金でデジタル人材育成事業が優先採択されることを示し、自治体に積極的な活用を促しました。

井幡晃三氏の講演風景

総務省が語る地域DX

総務省地域通信振興課長の髙田裕介氏は、行政の取り組みを分かりやすく伝えることの重要性を自身の経験から語り、総務省が進める地域DXの現状を紹介しました。近年は町村部でもDX計画策定が広がり、全国的にデジタル化の機運が高まっているそうです。テレワークの普及や、現場職でのデジタル化が女性参画拡大につながる事例にも触れ、DXは技術だけでなく人が担い手であり、働く人のウェルビーイング向上を目指すことが大切だと強調しました。

髙田裕介氏の講演風景

女性活躍推進企業の取り組みとパネルディスカッション

様々な企業が、女性の経済的自立とデジタル人材育成に向けた具体的な取り組みを紹介しました。

株式会社Surpass

株式会社Surpass代表取締役社長の石原亮子氏は、創業以来、女性が専門性を発揮できる環境づくりに取り組んできた経緯を紹介。地方でのデジタル人材育成拠点の設置や、銀行と連携した事務職のリスキリングなど、地域に根ざした就労機会の創出にも力を入れているそうです。

石原亮子氏の講演風景

メリービズ株式会社

メリービズ株式会社代表取締役の山室佑太郎氏は、経理アウトソーシングとDX支援を通じて、場所にとらわれず専門性を発揮できる働き方を広げていると説明。全国の在宅スタッフ(9割以上が女性)が経理実務を担い、企業の人手不足解消と個人の就業継続を両立させているとのこと。自治体と連携した「地産地消型」の人材活用にも注力しているそうです。

山室佑太郎氏の講演風景

CPAエクセレントパートナーズ株式会社

CPAエクセレントパートナーズ株式会社コミュニティ推進部 部長の重松和佳子氏は、これまでのキャリアで感じた男女格差の現実を語り、理解ある上司との出会いが女性活躍の後押しになった経験を紹介しました。同社では、公認会計士試験スクールの運営に加え、無料学習プラットフォーム「CPAラーニング」の提供、シングルマザー支援などを行っているそうです。

重松和佳子氏の講演風景

株式会社MAIA

株式会社MAIA代表取締役CEOの月田有香氏は、出産や転勤でキャリアを継続できない女性が多い現状から、女性が地域にいても働き続けられる仕組みを作るためMAIAを創業したと説明。自治体と連携して女性を集め、SAP・RPA・生成AIなどの分野でリスキリングを行い、コミュニティで支え合いながら学びと就労につなげていると紹介しました。

月田有香氏の講演風景

パネルディスカッションで深掘り

続くパネルディスカッションでは、地方女性の就労を阻む課題として、リモート可の仕事の少なさ、通勤や家事支援などのインフラ不足、性別役割分担の固定観念、自己肯定感の低下などが挙げられました。また、自治体との取り組みを進める上では、単年度予算に縛られず長期的な人材育成を見据える姿勢や、危機感を共有しビジョンを持って協働することが成功の鍵になると指摘されました。前例のない挑戦を恐れず、地域の実情に合わせて段階的に取り組む重要性も示されました。

パネルディスカッションの様子

シンポジウムの途中には、参議院議員の伊藤孝恵氏、寺田静氏、元デジタル大臣で衆議院議員の牧島かれん氏からも挨拶がありました。締めくくりには、代表企業3社から感想が述べられ、和やかな雰囲気で終了しました。

集合写真

SuFIA代表理事 宮地秀敏氏のコメント

一般社団法人SuFIA代表理事の宮地秀敏氏は、国際女性デーに設立されたSuFIAが3年目を迎え、今回のシンポジウムが140名以上の参加者を集めたことに感謝を述べました。今回は「地方と都市圏の格差」に焦点を当て、官民連携DX女性活躍コンソーシアムおよびMAIAとの共催で、多くの政治家、関係省庁、事業者が登壇し、活発な議論と有意義な情報提供の場となったと振り返りました。SuFIAは今後も政策提言レポートの発信を継続し、すべての人の経済的自立の実現に向けた環境整備に貢献していくと語りました。

宮地秀敏氏の講演風景

アーカイブ動画と開催概要

当日の様子を収録したアーカイブ動画も公開されています。ぜひご覧ください。

アーカイブ動画URL
https://youtu.be/b9l85YpUM6I

※当日はネットワーク環境の不具合により、オンライン配信が一部途切れるなどご不便をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。また、配信トラブルにより、一部内容に乱れがある点もご了承ください。

開催概要

SuFIAについて

「すべての人の経済的自立を支援する」をミッションに掲げる一般社団法人SuFIAは、「10万人の就労者を支援するコミュニティの確立」という目標のもと、プロフェッショナルな企業と連携し、就労希望者が多様な働き方を選択できるエコシステム構築をサポートしています。

一般社団法人SuFIAのロゴ

  • 所在地: 東京都世田谷区代田2-36-15

  • 設立: 2024年3月8日(国際女性の日)

  • 代表者: 代表理事 宮地秀敏

  • ホームページ: https://sufia.or.jp/

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