孤独・孤立を「予防」するヒントとは?エンドオブライフ・ケア協会が設立11周年シンポジウム開催!

シンポジウム開催概要

今回のシンポジウムのテーマは「声にならない声を聴く~子ども・若者・認知症とともに生きる社会へ~」。問題が顕在化する前の段階で、どうすれば人々を支えられるのか、その具体的なアプローチが紹介されます。

  • 開催日時: 2026年4月18日(土) 10:00-17:30 (終了後に懇親会あり)

  • 開催場所: ウィリング横浜(神奈川県横浜市港南区上大岡西1丁目6−1 ゆめおおおかオフイスタワー)およびオンライン配信(午後の第2部から)

  • 参加費用: 無料

  • 詳細・申込: https://endoflifecare.or.jp/programs/show/9153

注目のプログラムと登壇者

シンポジウムは3部構成で、様々な視点から孤独・孤立問題にアプローチします。

第1部(10:00~12:00):ユニバーサル・ホスピスマインドをすべての人生のそばに~ワークショップ~

本間正人氏(京都芸術大学)、小澤竹俊氏、久保田千代美氏らが登壇し、ホスピスの現場で培われた「ユニバーサル・ホスピスマインド」について、参加型ワークショップ形式で深く掘り下げます。こちらは現地会場のみでの開催です。

第2部(13:00~15:10):認知症とともに生きる「当事者」とは

認知症のある当事者である丹野智文氏(おれんじドア、動画事前収録)が「最後までよりよく生きること」について語ります。その他、川井丈弘氏(いずみの杜診療所)、浜田努氏(きいれ浜田クリニック)が登壇し、本人視点を大切にした地域共生社会のあり方や、「ともにん」プログラムの現状を紹介します。

第3部(15:20~17:30):子ども若者にとって「居場所」とは

副島賢和氏(昭和医科大学)が院内学級での経験から「学ぶことは、生きること」をテーマに講演。奥村春香氏(第3の家族)は少年少女の「裏の居場所」について、笠原優華氏(武蔵野大学社会福祉学科3年)はいじめから学んだことを共有します。さらに、室田ひろみ氏(中頓別町教育委員会)や学生サークル「ヨリドコロ」の沈寅翊氏、初期研修医の伊良波梨奈氏、長野宏昭氏、千葉宏毅氏、千田恵子氏らが、子どもや若者の居場所づくりや孤独・孤立対策の現場について語り合います。

10周年シンポジウム講演風景

「声にならない苦しみ」に寄り添う社会へ

日本では、孤独・孤立が深刻な社会課題として注目されています。特に子どもや若者は、苦しさを抱えていても「困っている」「助けてほしい」と声に出せないことが少なくありません。しかし、子どもたちは友だちの小さな変化に気づいていることも多くあります。エンドオブライフ・ケア協会は、こうした「声になる前の苦しみ」にどう向き合うかを、ホスピスの現場で学んできました。

たとえ苦しみが解決できなくても、「わかってくれる人がいる」「自分には支えがある」と感じられることで、人は穏やかさを取り戻すことがあります。そして、支えられた経験を持つ人が、今度は誰かの支えになろうとする。このような小さな支えの循環こそが、孤独・孤立を予防する社会の土台になると考えられています。

グループディスカッション風景

内閣府「孤独・孤立対策事業」からの学び

エンドオブライフ・ケア協会は、2025年度に内閣府「孤独・孤立対策に関するNPOモデル調査事業」に採択され、子どもたちがお互いの苦しみに気づき関わる教育実践「折れない心を育てる いのちの授業(OKプロジェクト)」を通じて、孤独・孤立の予防に取り組んできました。この授業を含む学びの場には、延べ10万人以上が参加しています。

今年度の事業では、関東近郊の小中学校や居場所での実践を通して、以下のような変化の兆しが見られました。

  • 自分や周囲の人が、実は苦しかったんだという気づき

  • その苦しみのなかで支えに気づいた、わかってくれる人がいる、などの言語化

  • 友達や家族など身近な人との関わり方を見直そうとする姿勢(苦しいとき相談する、自分も支えになりたい、など)

これらの結果から、孤独や孤立は、突然問題行動として現れるのではなく、関係性の中で少しずつ生まれていく側面があるという示唆が得られました。

内閣府孤独・孤立対策事業 成果物: https://endoflifecare.or.jp/posts/show/9794

プレゼンテーション風景

一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会について

エンドオブライフ・ケア協会は、限られた命と関わるホスピスの現場で、解決が難しい苦しみを抱えた人々から学びを深めてきました。苦しみが残り続けたとしても、自分の苦しみを「わかってくれる人がいる」と感じたり、自分の「支え」に気づいたりすることで、人は穏やかさや希望を取り戻す可能性を秘めています。この具体的なアプローチを「ユニバーサル・ホスピスマインド」と名付け、誰もが実践できる教育プログラムとして全国に届けています。子どもからお年寄りまで、世代を超えて支えが循環する社会の実現を目指している団体です。

WELLBEING AWARDS 2022 GOLD 受賞集合写真

参加方法とその他の情報

本シンポジウムへの参加をご希望の方は、以下の公式ウェブサイトから事前にお申し込みください。

この機会に、孤独・孤立の予防について一緒に考えてみませんか?

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