成長を後押しする3つの主要トレンド
1. 政府の取り組みとエネルギー転換目標
日本は2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げ、太陽光、風力、地熱といった再生可能エネルギー源への大規模な投資を進めています。政府は、エネルギー安全保障の強化も重視しており、官民パートナーシップやインセンティブを通じて、EPC企業が再生可能エネルギープロジェクトを獲得できるよう支援しています。
例えば、2025年にはJERAがコンソーシアムを率いて、青森県における615MWの洋上風力発電事業の権利を獲得しました。このプロジェクトは2030年6月の稼働開始を目指しており、日本最大級の洋上風力エネルギー事業となる予定です。
2. 洋上風力エネルギーへの投資増加
日本は洋上風力エネルギー開発で大きな進展を見せており、この分野で国際的なリーダーとなることを目指しています。特に、強力で安定した風が吹く地域では、洋上風力発電の大きな可能性が期待されています。
2025年には、商船三井(MOL)と深田サルベージ建設が、浮体式洋上風力タービンの輸送・設置に特化した特殊船舶の開発に関する覚書を締結しました。この取り組みは、2050年までのカーボンニュートラル推進と、深海域での浮体式風力エネルギー拡大を目指す日本の目標をサポートするものです。洋上風力エネルギーへの注力が高まることで、複雑な洋上プロジェクトに必要な専門的な建設、設置、メンテナンスの専門知識を持つ電力EPCサービスの需要が促進されています。
3. エネルギー効率と持続可能性への注力
日本のエネルギー転換目標の一環として、新しい発電所や送電網インフラには厳格なエネルギー効率基準が設定されています。これには、既存の発電所の最適化による排出量削減や効率改善、資産のライフサイクル延長などが含まれます。
EPC請負業者は、特に石炭火力およびガス火力発電所において、老朽化した施設をアップグレードまたは改修し、これらの持続可能性基準を満たす任務を負っています。また、炭素回収・貯留(CCS)システムのようなグリーン技術も、新規および既存の電力プロジェクトに組み込まれています。例えば、2024年にはJOGMECが、ENEOS、JX Nippon Oil & Gas、J-POWERなどと協力し、オフショア西部九州CCSプロジェクトのエンジニアリング設計作業に関する契約を締結しました。このプロジェクトは2030年度までに年間170万トンのCO2を回収・貯留することを目指しています。
電力EPCってなんだろう?
電力EPC(Energy Power Engineering, Procurement, and Construction)とは、発電所や関連インフラの「設計(Engineering)」、「調達(Procurement)」、「建設(Construction)」を一貫して行うプロジェクト管理の手法のこと。効率的でコスト効果の高いプロジェクト実施を可能にする、電力業界でとても大切な方法論です。
EPCのメリットは、プロジェクトの予算管理と納期遵守が大きく向上すること。すべての工程が同じ企業やグループによって管理されるため、情報の伝達がスムーズになり、問題発生時の対応も迅速に行えます。これにより、プロジェクト全体の効率が上がり、コスト削減にもつながることが多いです。
一方で、プロジェクトの規模や複雑さに応じてリスク管理が重要になります。予期せぬ技術的な問題や環境規制の変更、資材の調達遅延などが生じることもあります。最近では、持続可能性や環境への配慮が求められる中で、再生可能エネルギーの導入もEPCプロジェクトにおいて重要な要素になっています。
レポートの詳細と入手方法
この調査レポートでは、市場がタイプ別(熱、ガス、再生可能、原子力、その他)および地域別(関東地方、関西/近畿地方、中部地方、九州・沖縄地方、東北地方、中国地方、北海道地方、四国地方)に詳細に分析されています。また、競争環境、主要プレーヤーのポジショニング、成功戦略、主要企業のプロファイルなども含まれています。
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