学童保育、退所時期は「小3の壁」が最多!最大の理由は「行きたくない」
今回の調査で、公立学童保育を退所する時期は小学3年生が最も多く、全体の32.9%を占めることが分かりました。これは、いわゆる「小3の壁」と呼ばれる現象と一致していますね。さらに、小学1年生の早い段階、特に4月から6月の間に約1割の子どもが学童保育を辞めていることも判明しました。

子どもたちが学童保育を辞める最大の理由として挙げられたのは、「子どもが行きたがらなくなった」(36.7%)というものでした。次いで「留守番できるようになった」(32.2%)も多く、特に小学4年生になると「留守番ができるようになった」が48.6%と突出しています。

では、なぜ子どもたちは学童保育に行きたがらなくなるのでしょうか?その理由として多かったのは、「活動や過ごし方が合わない」「学童に通っていない友達と遊びたかったから」(ともに42.5%)という声でした。また、「友達が退所したから」(22.6%)も大きな理由となっています。
学童保育の活動内容や音環境、過ごし方の選択肢に改善の余地があるようです。子どもたちが「行きたい」と思えるような質の高い居場所でなければ、安定した居場所として機能し続けるのは難しいのかもしれませんね。加えて、学童保育の定員拡充や、小学3年生以降も利用できるような学年上限の運用改善も求められています。
退所後はどうしてる? 5人に1人が週4日以上「自宅で留守番」
学童保育を退所した子どもたちの放課後の過ごし方は、「自宅で留守番」が大きく増加する傾向が見られました。全体と比べて17.4ポイントも増え、なんと5人に1人(20.4%)の子どもが週4日以上自宅で留守番をしているという結果が出ています。

保護者の方々からは、子どもが留守番中にデジタル機器にばかり時間を費やしてしまうことへの懸念も多く聞かれました。家で一人で過ごす時間が長くなると、どうしてもデジタルに偏りがちになってしまうのは、親としては心配な点ですよね。

「自宅で留守番」の子どもは自己肯定感やチャレンジ意欲が低い傾向に
今回の調査で特に注目すべきは、放課後の主な過ごし方が「自宅で留守番」の子どもたちは、自己肯定感やチャレンジ意欲が、他の過ごし方をしている子どもたちに比べて相対的に低い傾向が見られたことです。
自己肯定感(自分のことが好きだという気持ち)について見てみると、全体では83.8%の子どもが肯定的に回答していますが、「自宅で留守番」の子どもでは74.8%と、全体を下回っています。一方で、「祖父母・親戚の家」で過ごす子どもは92.1%と最も高く、次に「塾・学習系の教室」が89.8%と続いています。

チャレンジ意欲(難しいことや、やったことのないことをやってみたいと思う気持ち)でも同様の傾向が見られました。全体では61.1%の子どもが肯定的に回答しているのに対し、「自宅で留守番」の子どもは46.8%と低い結果に。最も高かったのは「児童館」で72.9%、次いで「放課後子ども教室」が68.8%でした。

これらの結果から、「行きたい」「好き」「ほっとできる」と感じられる居場所で過ごしている子どもほど、自己肯定感やチャレンジ意欲、そして将来への希望が高いことが分かりました。放課後の居場所の「質」が、子どもたちの心の成長や意欲に大きく影響している可能性が示唆されていますね。
まとめ:多様な居場所づくりの必要性
今回の調査結果は、子どもたちが「行きたい」と思えるような放課後の居場所を、もっとたくさん作っていく必要があることを教えてくれています。特に、学童保育の活動内容を充実させたり、安心して過ごせる環境を整えたりするなど、過ごし方の質を高めることが重要です。
また、小学3年生以降の子どもたちの受け皿を増やしたり、地域全体で多様な居場所を創出したりすることも大切ですね。国や自治体、地域の方々、そして民間の団体が協力し合って、子どもたちが自分らしく、豊かに過ごせる放課後の選択肢を広げていくことが求められています。
放課後NPOアフタースクールは、これからもこのような実態調査を行い、社会に情報を発信していくことで、日本の放課後が子どもたちの視点に立った仕組みや環境へと進化していくことに貢献していきたいと考えているそうです。
調査概要
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調査期間: 2025年12月17日(水)
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調査対象: 小学生の子どもを持つ全国の保護者(一部、子ども向けの設問は保護者が子どもに聞いて回答する形式)
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調査方法: 調査会社が保有するインターネットパネルを用いたWEB調査
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有効回答数: 2,283人
※この調査は、株式会社千趣会「子育て応援基金」の協力のもと、放課後NPOアフタースクールが独自に行いました。
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールについて
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールは、「日本中の放課後を、ゴールデンタイムに。」というミッションのもと、2009年に法人化されました。安全で豊かな放課後を全国で実現するため、学校施設を活用した「アフタースクール」の運営や、企業・自治体との連携による環境整備、人材育成支援、体験機会創出などに取り組んでいます。多くの方々と共に、社会全体で子どもたちを守り育む活動を加速させ、子どもたちのためのより豊かな放課後の実現に向けてチャレンジを続けています。


