新潟・小国の豪雪山村に「生きていていい」を感じる超没入型田舎宿「縁和」が誕生!

都市の喧騒から離れて「生きていていい」と感じる場所へ

毎日忙しく働く中で、「自分はこれでいいのかな?」「ただ存在しているだけで価値があるのかな?」と感じることはありませんか? 評価や効率、成果に追われる都市生活の中で、いつの間にか「ただ生きていていい」という感覚が薄れてしまう人もいるかもしれません。

そんな現代人の心に寄り添う、特別な場所が新潟県長岡市小国地域に誕生します。三方を山に囲まれた豪雪の山村で、一軒の空き家が新たな命を吹き込まれ、超没入型田舎宿「縁和(えんとわ)」として生まれ変わろうとしています。

地域課題解決から生まれた「縁和」

「縁和」を運営するのは、2025年8月に設立されたばかりの「森と暮らす株式会社」です。この会社は、小国の未来を描く「ONE OGUNI 構想」から生まれ、地域の現場で活動してきた「おぐに未来デザイン研究所(ミラデ)」の事業執行会社として機能しています。

「ONE OGUNI 構想」では、空き家活用、移住促進・定着、起業家育成・支援、地域内外連携、暮らしのエネルギーという5つの柱が連携し、地域全体の活性化を目指しています。

プラットフォーム図

その最初の取り組みが、空き家活用事業です。小国地域では人口減少や高齢化が進み、空き家が増加しています。そこで「森と暮らす株式会社」は、「壊さず、活かす」ことを目指した独自の「空き家継承スキーム」を開発しました。通常、空き家を解体するには多額の費用がかかりますが、このスキームでは家主がその半額程度の費用を負担することで、森と暮らす株式会社が空き家を引き取り、リノベーションして地域に還元します。家主にとっては、解体よりも安く、かつ家への想いを未来に託せる、という選択肢が生まれるわけです。

空き家継承スキーム図

このスキームで複数の空き家を取得し、地域全体を分散型宿泊施設(民泊村)として再生する計画も進行中です。今年度は6棟の取得を目標に掲げています。

そして、そのうちの1棟が、今回ご紹介する超没入型田舎宿「縁和」です。江戸時代から続く家系の昭和36年築・旧今井邸が、1日1組限定の特別な宿として生まれ変わります。

「縁和」で体験する「体感する思想」の旅

「縁和」は、一般的な観光宿とは一線を画します。ここでは、山間農家の暮らしを丸ごと体験する「体感する思想」の場所として位置づけられています。1日1組限定という特別な環境で、収穫、調理、雪堀、薪割りといった作業を通じて、都市では忘れかけていた五感や感覚を取り戻す旅が提供されます。

宿の名前「縁和(えんとわ)」には、自然、人、暮らしの「縁」が結ばれ、「和」が生まれる、という意味が込められているそうです。

縁和の外観
縁和の内部(囲炉裏風の天井)

体験の骨格は以下の通りです。

  • 雪堀・薪割り・農作業といった、自然と身体が対話する労働
  • 囲炉裏や焚き火を囲み、火と共に過ごす原初的な時間
  • 地域食材の収穫から調理まで一貫した体験
  • 地元の人々との交流を通じた、共同体との触れ合い
  • 森の静寂の中で、自分自身と向き合う時間

「生きていていい」という感覚を取り戻す哲学

「縁和」の根底には、小国町を舞台にした「森と暮らす哲学」という思想体系が流れています。都市では、人は「役に立つから存在していい」という条件付きの存在として扱われがちです。しかし、森の中では、成功や失敗、何者であるかに関わらず、誰もが同じ空気を吸い、存在を条件付けられることはありません。

「存在そのものへの肯定を身体で回復する場所。」

小国の豪雪、森、身体労働、そして共同体という環境が、この「生きていていい」という感覚を自然に取り戻させてくれると言います。この宿は、その思想を頭で学ぶのではなく、身体で理解するための「入口」となるでしょう。

移住者が地域を支える、持続可能な経済モデル

「縁和」は、単なる宿泊体験を提供するだけでなく、地方が抱える「移住者が定着できる経済基盤がない」という根本的な課題に対する具体的な解決策でもあります。

このプロジェクトは、以下のような持続可能な地域経済モデルを目指しています。

  • 空き家を「解体でも放棄でもない第三の選択肢」で活用
  • 移住者が宿の運営経験を積み、段階的に経営者へと成長
  • 地域内で生まれた収益を人材育成と次の空き家活用に還流
  • 小国から全国へ展開可能な、持続可能な地域経済モデルの確立

小国地域では、数年前の出生数がわずか2人にまで落ち込むなど、深刻な人口減少、高齢化、空き家増加といった課題に直面しています。このプロジェクトは、これらの課題に「ビジネスベース」で取り組むという強い意志を持って進められています。

木製デッキと秋の田園風景

「ONE OGUNI PROJECT」という大きなビジョン

「縁和」の開業は、「ONE OGUNI PROJECT」という壮大な構想の中核事業の一つです。このプロジェクトは、小国町全体を「思想の場所」として再定義し、地域のあらゆる主体が連携して持続可能な地域経済を実現する長期ビジョンを掲げています。

ビジョンは、以下の三層構造で成り立っています。

  • 生活(リアル):豪雪、農業、共同体といった地方のリアルが思想の土台となる
  • 思想(哲学):「森と暮らす哲学」による存在肯定の体験設計
  • 物語(ブランド):小国という固有の舞台が世界に語りうる物語になる

「縁和」の開業は、このビジョンが「思想」から「実装」へと踏み出す、記念すべき最初の一歩となるでしょう。「人生に迷ったら、小国へ行くといい。」という最終ビジョンが掲げられています。

「人生に迷ったら、小国へ行くといい。」

クラウドファンディングで「縁和」を応援しよう!

現在、「縁和」開業のためのクラウドファンディングがCAMPFIREにて実施されています(2026年4月末まで)。目標金額は6,000,000円で、旧今井家の改修や設備費、宿泊備品、広報費などに充てられる予定です。

クラウドファンディング概要

リターンには、以下のようなユニークなものが用意されています。

  • 小説文による裏側の面白エピソード
  • おぐにの玉手箱 小国の5集落の山育お米食べ比べセット
  • 職業見学体験プラン(地方での暮らし実体験+宿泊・飲食クーポン)
  • プレオープンツアー(店舗のこだわりやエピソードを建築家による解説付き)
  • 会社代表と巡る小国ツアー(モリクラ社長陣が解説する特有の文化や歴史背景を知る体験ツアー)

詳細はこちらのCAMPFIREページで確認できます。

森と暮らす株式会社について

「森と暮らす株式会社」は、新潟県長岡市小国町を拠点に、空き家活用、移住促進、地域ブランディングを柱として「ONE OGUNI PROJECT」を推進しています。山口育英奨学会の支援を受けながら、持続可能な地域経済モデルの構築に取り組んでいます。

関連団体としては、2023年10月設立の「おぐに未来デザイン研究所(ミラデ)」があり、「わくわくドキドキする未来をデザインする」をコンセプトに、地域のシンクタンクとして活動しています。

また、明治期に小国の経済を立て直した山口権三郎の遺志を継ぐ公益財団法人「山口育英奨学会」が、本プロジェクトの設立支援・後ろ盾として協力しています。

「縁和」は、単なる宿泊施設ではなく、地域全体を巻き込み、訪れる人の心をも豊かにする、新しい地方創生の形を提示しています。この特別な宿の誕生と、小国地域の未来に注目です。

関連記事

  1. 日本の酸素濃縮器市場、2034年までに3億6350万米ドルに成長予測!高齢化と在宅医療が牽引

  2. 孤独解消AIアプリ「i-aPartner」がソフトバンクとタッグ!最先端AI基盤で“心のパートナー”へ進化

  3. 株式会社ANDCOがAI&DX研修サービスを開始!製造業の未来をぐっと良くするぞ!

  4. 地方自治体の空き家相談がもっとスムーズに!「空き家未来AIナビ」が頼れるパートナーとして進化

  5. 株式会社バリュー・コア・コンサルティング、「会社図鑑 関東版100選」に選出!再現性ある成長モデルが注目

  6. 栃木・上三川町に「ORIGAMIのまち」のシンボル誕生!全長12mの折り紙モニュメント設置へクラウドファンディング開始