教育学研究科で多職種連携を深める
久米氏は、これまでのプロジェクト活動を通じて、子どもたちに必要な学びや育ちの環境について医療・福祉・教育の観点から発信を続けてきました。しかし、医師として教育の専門知識をさらに深める必要性を感じ、大学院への進学を決意したとのことです。
合格した教育協働研究プログラムは、学校教育における多様な専門職や地域社会との連携・協働を視野に入れ、実践と研究の両面から教育課題に取り組むプログラムです。
詳細はこちらで確認できます: 東京学芸大学大学院 教育協働研究プログラム

医療現場と教育現場の橋渡し役を目指して
久米氏が目指す、小児科と病児保育を備えた小学校では、教育と医療・福祉の連携が非常に重要となります。
2024年に実施された小児科学会のアンケート調査では、全国の小中学校や特別支援学校の教諭のうち、小児科との連携が機能していると答えた割合は10%にも満たなかったそうです。この背景には、医師と教員の専門知識の違いがあると考えられています。
久米氏は、教育学研究科で教育協働における多職種連携の課題とその解決法を研究し、連携プロトコルの確立を目指すとしています。医師として培ってきた知見を活かし、教育現場での円滑な医療連携を実現できるよう尽力するとのことです。
プロジェクトの今後の展望
「10年後に小学校を創ろうプロジェクト」は、子どもたちの育ちを支える具体的な仕組みや、学校と社会がどのように協働できるかを、現場感覚と研究の両面から探求する長期的な試みです。今回の大学院進学は、その構想をより現実的な形で前進させるための重要な一歩となります。
今後は、大学院での学びを土台に、学校教育、子どもの発達支援、保護者支援、教員支援、そして医療・福祉との連携といったテーマを、より実践的かつ建設的に扱っていく予定です。
プロジェクトのYouTubeチャンネルはこちらです: CMENTA SCHOOL
関連リンク: 10年後に小学校を創ろうプロジェクト
久米康宏氏 プロフィール
久米康宏氏は、クメンタグループ代表、クメンタクリニック院長を務める医師です。周産期の女性と子どもの心の診療に携わり、年間約1万人を診察しています。また、児童発達支援施設の運営や、数万人の働き方改革を支援する産業医としての実績も持ちます。
少子化対策のためのインフラ整備である「クメンタウン構想」が評価され、東京オリンピック聖火ランナーにも選出されました。現在は、インクルーシブ教育の実現を目指し、「10年後に小学校を創ろうプロジェクト」に挑戦しています。YouTubeチャンネルは開設から2ヶ月で登録者数1万人を突破しています。



