はじめに:障がいのある方も「好きな部屋」で暮らせる時代へ!
2026年4月、岐阜市に障がいのある方が「普通のひとり暮らし」を実現できるワンルームアパート型グループホーム「ゆいまちとひとり」1号棟がオープンします。

このグループホームのすごいところは、入居者が事前に複数のスタイルから自分の好みに合った部屋を「選んで」入居できること!これは、障がい者グループホームに専属インテリアスタイリストが在籍し、複数のインテリアスタイルから入居者が部屋を選択できるサービスとして、2026年3月現在、自社調査による日本初※1の仕組みなんです。さらに、良質な空間でありながら、家賃自己負担は月々9,900円(※2)からと、岐阜市でもトップクラスの低価格を実現しています。
※1 障がい者グループホームに専属インテリアスタイリストが在籍し、複数のインテリアスタイルから入居者が部屋を選択できるサービスとして、自社調査による。(2026年3月現在)
※2 障害福祉サービス利用者の家賃自己負担額。別途、食費・日用品費等が必要。
障がい者の「住まい」をめぐる厳しい現実
障がいのある方の「住まい」に関する現状は、実はかなり厳しいものがあります。
内閣府の「令和5年版障害者白書」によると、全国には約1,160万人もの障がい者がいます。グループホームの利用者数は過去15年で3.5倍にも増えていますが、それでも需要に供給が追いつかず、全国で2万2,000人もの方が施設やグループホームへの入居を待っている状況です(NHK調査・2024年7月)。

ミライロ社の調査では、一人暮らし未経験の障がい者の63%が「一人暮らしをしてみたい」と回答しており、一人暮らしに近い環境を望む声は非常に多いです。しかし、実際に自分で賃貸住宅を探そうとすると、「大家の壁」にぶつかることが少なくありません。国土交通省の調査では、大家の74.2%が障がい者の入居に難色を示し、約3割の障がい者が実際に入居を拒否された経験があるとのこと。法律で禁止されているにもかかわらず、こうした現実はなかなか変わりません。
「ゆいまちとひとり」が挑む「選ぶ自由」
こうした厳しい現実に対し、「ゆいまちとひとり」は「住む場所を選ぶ権利」を取り戻すために立ち上がりました。
この事業の開発の背景には、グループホームの事業者が物件を探しても50件すべてに断られたという経験があります。「物件の数ではない、物件に辿り着けない構造に問題がある」という気づきから、建築基準法を読み解き、用途地域を確認し、オーナーと直接交渉を重ねることで「ゆいまちとひとり」は誕生しました。
さらに、もう一つの大きな課題は「与えられた部屋」に入居するしかないという現実でした。住む場所だけでなく、部屋すら選べない。この現実を「ゆいまちとひとり」は変えます。
インテリアスタイリストでもある代表が、部屋ごとに異なるスタイルのインテリアを手掛けます。入居を希望する方は事前に部屋を見学し、自分の好みに合った空間を「選んで」入居できるんです。入居後も、希望に応じて部屋づくりのサポートを受けることも可能。「好きな部屋を選ぶ」というシンプルなことが、新しい暮らしの素敵な出発点になります。




「ゆいまちとひとり」の魅力ポイント
「ゆいまちとひとり」には、障がいのある方が自分らしい暮らしを送るための工夫がたくさん詰まっています。
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日本初※ 「選べる部屋」
専属インテリアスタイリストが手掛ける、部屋ごとに異なるインテリアスタイル。「ただ住む場所」ではなく、「友達を呼びたくなる、お気に入りの部屋」を提供し、入居後も部屋づくりをサポートします。 -
「自分らしい暮らし」を諦めない方を応援
障がいの区分や程度で制限するのではなく、暮らしへの意欲を大切にしています。 -
家賃自己負担額9,900円から※ 岐阜市最安値級
経済的な理由で一人暮らしを諦めていた方にも届く価格を実現。「お金の心配なく、安心して暮らせる場所」を提供します。 -
ワンルーム完全個室・プライバシーの確保
一人ひとりにワンルームアパートを確保。鍵のかかる自分だけの空間でプライバシーを守りながら、必要な時に支援を受けられます。「一人だけど、独りじゃない」そんな環境を実現しました。 -
夜間支援体制もばっちり
夜間も支援スタッフが対応。一人ひとりの好みと生活リズムに寄り添った支援が可能です。
「ゆいまちとひとり」の詳細はこちらで確認できます。
ゆいまちとひとり 岐阜市穂積
代表の熱い想いと今後のビジョン
「優しい街と株式会社」代表取締役の島崎慎吾氏は、50件もの物件に断られても諦めなかった理由を、「障がいがあっても、好きな街に住んでいい」という当たり前を誰かが証明しなければならないと思ったからだと語っています。
創業28年の不動産会社を受け継ぎ、障がい者の住まい問題に直面したことで、「福祉の枠組みだけでなく、不動産業界の仕組みからアプローチしなければ現実は変わらない」と決意。福祉経験ゼロから新会社を設立し、自身のインテリアスタイリストとしての強みを活かした「選べる部屋」という、これまでにないグループホームの形を実現しました。
島崎氏は、障がい者を持つ家族が直面する「親なきあと」問題をテーマにしたKindle書籍も出版しています。

著書『親はお金を残すな、チームを残せ: 発達障害・知的障害の子の「親なきあと」を守る最強チームの作り方』では、グループホーム・成年後見・家族信託の活用を、当事者家族や支援者向けに分かりやすく解説。福祉の現場と不動産の両面から情報発信を続けています。
「障がいがあっても、好きな街で、好きな人と、暮らす。」というビジョンのもと、「障がいのある方が街で暮らしにくいのは、本人の問題ではなく、受け入れる社会の側に障がい(バリア)がある」という考えを、岐阜市から証明していくとのこと。この新しいグループホームが、多くの障がいのある方にとって、自分らしい暮らしを実現する一歩となるでしょう。



