足立区の薬局が在宅医療DXで全国へ!東京都の「ツギノツギ」に採択され、業務効率化サービスを事業化

在宅医療の現場で何が起きている?

日本は高齢化がどんどん進んでいて、お家で医療を受けたいというニーズも増える一方です。これに伴い、薬局の薬剤師さんたちの仕事も、外来の調剤だけでなく、患者さんの家への訪問、服薬指導、他の医療関係者との連携など、年々広範囲になっています。

しかし、この在宅医療の現場では、薬剤師さんたちがたくさんの課題に直面しています。例えば、1回の訪問にかかる時間は外来業務の約8倍にもなり、慢性的な時間不足が深刻です。さらに、患者さんの情報や訪問スケジュール、薬の管理などが紙やバラバラのシステムで管理されているため、情報の転記や確認に多くの時間がか取られ、業務が属人化してしまう問題も起きています。

最近では、医薬品の供給が不安定なこともあり、在庫の確保や欠品対応に追われることも少なくありません。これでは、薬剤師さんが本来一番力を注ぎたい「患者さんとの対話」や「専門的な判断」に十分な時間を確保できないという、構造的な課題が浮き彫りになっています。

足立区で培ったノウハウを全国へ

薬zaikoは、足立区で2025年1月から在宅医療に取り組み、現在では3店舗・薬剤師4名体制で月間190件もの在宅訪問を実現しています。しかも、欠品率は5%以下という高い実績を上げてきました。

この経験から、現場の薬剤師さんたちが抱える「時間不足」という課題を痛感し、その解決のために「手も頭も動かさない在宅医療オペレーション基盤」というサービスの開発に着手しました。このサービスは、訪問スケジュールの作成、配送計画、進捗確認、情報共有といった膨大な調整業務を自動化・一元化することで、薬剤師さんが対物業務から解放され、対人業務にしっかり向き合える環境を作り出すことを目指しています。

Boots在宅オペレーションシステムの配送スケジュール画面

東京都の支援プログラム「ツギノツギ」とは

薬zaikoが採択された「ツギノツギ」は、東京都が実施する第二創業支援事業です。既存事業を基盤に新しい事業を立ち上げたい中小企業を対象に、専門家によるきめ細やかな伴走支援や事業開発資金を提供しています。

「ツギノツギ」について詳しくはこちらをご覧ください。
https://tsugi-no-tsugi.metro.tokyo.lg.jp/

薬zaikoは、このプログラムを通じて、起業伴走支援の専門家である加藤剛広氏、エンジニアリング伴走支援の本間紀史氏といった外部パートナーからの知見や支援金を最大限に活用し、足立区で培った在宅医療のノウハウを全国の薬局で使えるサービスへと進化させていきます。

代表取締役の海老沼徹さんは、「私たちが解決したいのは、”時間”です。患者様が医療的に必要なタイミングで迅速に薬を届けられなかった苦い経験から、医療における時間の重みを強く認識しました。この”時間”の課題を現場の当事者として真正面から解決する必要があると考えています」と語っています。

会社概要

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