グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金って?
経済産業省が推進する「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」は、グローバルサウスの国々が抱える課題に対し、日本の技術やサービス、ビジネスモデルを活かして、持続可能な発展を一緒に目指す制度です。厳しい審査をクリアしたプロジェクトだけが採択され、現地での実証や事業化の可能性を探るフィージビリティスタディ(FS)が進められます。
QFFが挑むベトナムでの挑戦
QFFが今回採択された事業は、「ベトナム社会主義共和国/中性子線育種技術を活用した現地適合耐性酵母によるバイオ燃料生産効率化の国際実証事業」です。
このプロジェクトでは、QFF独自の「中性子線スピーディ育種®」技術を使い、ベトナムの高温多湿な環境に強い耐性酵母を開発・評価します。この耐性酵母は、バイオ燃料(エタノールなど)を生産する際の発酵効率をグッと高めることを目指しています。これにより、脱炭素型のバイオ燃料生産をベトナムで実現するためのモデルを構築し、地球に優しいエネルギー生産に貢献しようというわけです。
今回の採択は、応募総数234件の中から選ばれた75件の一つで、その注目度が伺えます。事業の詳細は以下の資料でも確認できます(QFFはP4に掲載)。
QFFの「中性子線スピーディ育種®」技術とは?
QFFは、植物や微生物の改良、新素材やバイオソリューションの開発を手がけるバイオテックベンチャーです。その核となるのが、独自の高速育種技術「中性子線スピーディ育種®」。この技術のすごいところは、従来の育種技術に比べて、育種にかかる時間を大幅に短縮できる点です。植物なら約半分の1〜3年、微生物なら約1/6の2ヶ月ほどで新しい系統を生み出せるとされています。

特に微生物の改良は、環境への負荷を減らしたり、循環型素材やバイオマテリアルなど、さまざまな分野での応用が期待されています。今回のベトナムでの実証は、この技術が海外の現地課題解決にどう貢献できるかを示す、まさにモデルケースとなるでしょう。今後、グローバルサウス地域での共創プロジェクトがさらに広がるきっかけになるかもしれませんね。
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これからの展望
QFFは今回の採択をきっかけに、ベトナムでの耐性酵母育種の実証と効果評価、現地パートナーとの協力体制づくり、そしてグローバルサウス地域での「中性子線スピーディ育種®」を活用した共創プロジェクトを積極的に進めていくとのことです。
「日本発のバイオテック技術で世界のサステナブル課題に挑む」というミッションを掲げ、中性子線スピーディ育種のグローバルな社会実装を目指していくQFFの今後の活躍に期待が高まります。
代表者のコメント
QFFの代表取締役CEO兼CTO、菊池伯夫氏は、今回の採択について次のようにコメントしています。
「経済産業省の『グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金』に採択され、大変光栄です。QFFは、独自の中性子線育種技術を通じて、環境・素材・サステナビリティ分野の社会課題解決に取り組んできました。今回の事業では、ベトナムの厳しい熱帯環境に打ち勝つ高耐性酵母の育種に挑戦します。これまでの微生物育種の知識を最大限に活かし、世界のエネルギー問題の解決と、持続可能なバイオ燃料生産の実現に貢献していきます。」

株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)について
QFFは、2018年7月に設立されたバイオテック企業です。茨城県水戸市に本社を構え、中性子線スピーディ育種®サービスの提供を主な事業としています。




