発行の背景
2026年度からGX-ETS(排出量取引制度)の第2フェーズが始まるなど、日本国内では脱炭素に向けた制度設計が本格的に進んでいます。しかし、企業にとっては削減コストの増加や投資対効果の不透明さといった経営上の課題も出てきています。
このレポートは、「カーボンクライシス(投資対削減効果の悪化による経営危機)」への備えをテーマに、2026年を企業の「GXビジネス加速化元年」とするための指針を示すことを目指しています。独自のカーボンプライシング予測や有識者との対談を通じて、これからの企業経営に必要な視座を提供してくれるでしょう。
『カーボンニュートラル総研年刊 2025年版』の概要
レポートには、企業の脱炭素戦略に役立つ情報が満載です。
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【レポート】日本のカーボンプライシング予測
改正GX推進法や関連税制の動向に基づいて、2035年までの日本の炭素価格(カーボンプライシング)を独自にシミュレーション。GX-ETSフェーズ2(2026年度〜)およびフェーズ3(2033年度〜)における価格推移を予測し、企業がとるべき投資戦略について考察しています。 -
【レポート】日本の脱炭素の現状と課題
日本の温室効果ガス削減目標(NDC)の進捗状況と、目標未達のリスクを分析。「投資対削減効果」の観点から現状を整理し、環境と経済を両立させるための資金循環の重要性について提言されています。 -
【Special Dialogue】有識者対談
気候科学、法規制、カーボンクレジット格付け、国際交渉の各分野における第一人者をゲストに迎え、GXの現在地と未来について深く議論しています。-
対談①:気候科学 江守 正多 氏(東京大学 未来ビジョン研究センター 教授)
テーマ:「反・脱炭素」への揺り戻しと、科学的事実としての1.5℃目標 -
対談②:法規制 武川 丈士 氏(森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士)
テーマ:GX-ETSフェーズ2の制度設計と、法的観点から見る市場の行方 -
対談③:格付け Sebastien Cross 氏(BeZero Carbon, Co-founder)
テーマ:カーボンクレジット格付けが切り拓く脱炭素の未来 -
対談④:国際交渉 藤野 純一 氏(IGES 上席研究員)× 足達 英一郎 氏(鎌倉サステナビリティ研究所 特別顧問)
テーマ:COP30徹底解説と、脱炭素がもたらす「コベネフィット」の未来
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レポート執筆者からのコメント

レポート執筆者であるバイウィル取締役CSO 兼 カーボンニュートラル総研 所長の伊佐陽介氏は、次のようにコメントしています。
「2025年度は企業にとって、情報開示ルール、規制とその対応法、炭素市場整備などの方向性が概ね示された『制度インフラ元年』でした。本レポートで提唱する『カーボンクライシス』とは、それらへの対策の遅れが招く経営リスクそのものです。しかし、これを早期に予見し、適切な投資を行えば、脱炭素はコストではなく『資産(Climate Asset)』へと変わります。企業経営者にとって、『財務と非財務』『短期と長期』『サステナビリティと収益性』などの経営統合は、不確実性が高まる今だからこそ、企業価値向上の具体策として向き合わねばなりません。本レポートが経営者の皆様にとって、攻めのGXへと転じ、企業価値向上に繋げていく起点となれば幸いです。」
レポートの入手方法
本レポートの全編(PDF)は、以下のURLから無料でダウンロードできます。
『カーボンニュートラル総研年刊 2025年版』をダウンロード
株式会社バイウィル 会社概要
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社名: 株式会社バイウィル
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本社: 東京都中央区銀座七丁目3番5号ヒューリック銀座7丁目ビル4階
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代表者: 代表取締役社長 下村 雄一郎
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事業内容:
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環境価値創出支援事業(カーボンクレジット等の創出)
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環境価値売買事業(カーボンクレジット等の調達・仲介)
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脱炭素コンサルティング事業
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ブランドコンサルティング事業
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