認知症をポジティブに捉え、生きがいのある社会へ
日本は急速な少子高齢化と長寿化が進み、医療費や介護費の増大が社会的な課題となっています。認知症は単なる「老い」ではなく「疾病」であり、その予防が重要であることは広く認識されています。しかし、ニヨ活は、肉体的な予防だけでなく、高齢世代が地域で生きがいを持ち続けられる社会の実現こそが、真のリスク回避につながると考えています。
ニヨ活は「認知症で人生をあきらめる人をゼロに」という理念を掲げ、認知症の予防と共生の両面から社会貢献活動を企画・運営しています。地域の人々が社会や人とのつながりの中で「楽しい!」と感じられる仕組みづくりを重視し、多角的なアプローチで活動を展開しています。
「ミニらいとモルック®」で広がる多世代交流の輪
ニヨ活の代表的な取り組みの一つが、フィンランド発祥のモルックを5分の1に軽量化したユニバーサルスポーツ「ミニらいとモルック®」を活用した活動です。このスポーツは、2歳の子どもから90歳代の高齢者まで、幅広い世代が一緒に楽しめます。

ニヨ活は、この「ミニらいとモルック®」を使って、数百名規模の大型スポーツ大会「オレンジリンピック」を定期的に開催しています。一般の参加者だけでなく、障がいのある方、介護支援が必要な方、そして認知症のある方も参加することで、多様な人々との自然な交流が生まれています。

さらに、このスポーツを通じた交流を地域に広げるため、ニヨ活は居場所づくり事業「モルパ(モルックパーティー)」をスタートさせました。モルパでは、ミニらいとモルックの指導に加えて、認知症の方への配慮や関わり方に関する講習も実施し、地域活動を自走できる人材の育成にも力を入れています。
スポーツ以外の多角的なアプローチと未来への展望
ニヨ活の活動はスポーツ交流だけにとどまりません。アルツハイマー型認知症の初期症状である嗅覚の低下に着目し、アロマセラピストと連携した予防への取り組みも行っています。また、シンポジウムや研修会を通じて、認知症の予防と共生に関する最新情報を発信し、社会全体の理解促進に貢献しています。
「人は人との交流の中でしか、幸せを見いだせない」という考え方を軸に、今後ニヨ活は、幼稚園や小学校から高齢者施設・病院まで、多世代が楽しめるユニバーサルスポーツの場を増やしていくとのことです。認知症をテーマにしながら、多世代が集まるスポーツイベントや居場所ができるよう、人材育成と仕組みづくりを推進し、地域社会の発展を目指しています。
いのち会議は、人々が心の中に持つ「役に立ちたい」「学びたい」という想いを形にするためのきっかけと仕組みを提供し、官民産学連携で活動を推進しています。2050年に向けて、超高齢社会だからこそ実現できる、優しく楽しいユニバーサル社会の実現を目指し、挑戦し続けています。
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