アートが金融、国家戦略、医療、雇用を結びつける
この新しい投資モデルは、アートを起点に、国家戦略素材、資本、医療支援、雇用創出といった多岐にわたる要素を一本の線で結びつける試みです。作品の売上が医療研究や途上国支援に繋がり、同時に産業基盤の強化にも貢献するという、まさに循環型の仕組みが動き出しています。
スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムでは、日本発の新しい価値創造の事例として、池田さんの取り組みが経済界の関心を集めました。また、韓国で開催されたAPEC会議でも、アートと日本の伝統工芸技術を活用し、国際社会へ貢献する世界初の取り組みとして紹介されました。
アジア太平洋金融フォーラム(APFF)の座長を務めるMack氏(大久保亮氏)は、このモデルが単なる寄付ではなく、「女性の健康」を起点に経済、技術、文化を一体化させる資金調達フレームワークであると発表しました。

現代アーティスト池田真優さんの挑戦
池田真優さんは愛知県出身の平成生まれのアーティストで、世界各国で受賞歴を持ち、社会課題をテーマに作品を制作しています。「アートを社会にどう生かすのか?アートで人の命を救えるのか?」という一貫した問題意識が、彼女の静かな作風の背景にあります。
2022年には、韓国主催のアジア6カ国アワード「WORLD CREATOR AWARDS2021」で大賞を受賞。さらに、クロード・モネも落選したことで知られるフランスの権威ある展覧会「ル・サロン展」にも入選しています。
彼女のアート作品は、わずか8年で1万円から1,568万円へと、実に1,568倍もの価格高騰を記録しました。

池田さんが「アートで人を救う」というテーマを明確に掲げるようになったのは、13歳の少年レア君との出会いがきっかけでした。レア君は5歳で難病支援活動を始め、7歳で伝統工芸士と協働した世界アートプロジェクトに参加。G20公式誌で医療支援が特集されたり、ウクライナ支援プロジェクトに関わったりと、「奇跡の13歳」として国連を通じて世界193カ国で紹介され続けている少年です。
2025年9月に開催された大阪・関西万博では、池田さんがEXPOアリーナ「Matsuri」の国際子どもサミットでデザイナーを務め、レア君は「Children of the Year 2025」を受賞しました。


能登半島復興支援にも参加した池田さんは、被災地での活動を通じて、アートが命を救う手段になり得ることを実感したといいます。2024年10月には、パリコレクションでの発表を終え、制作拠点をヨーロッパに移し、さらなる挑戦を続けています。

国家戦略を支える新素材と企業の理念
池田さんの挑戦を支えているのが、株式会社ニューシリカジャパンです。同社は、稲作の副産物であるもみ殻から植物性シリカを精製し、世界初の新素材を開発しました。この素材は、ヒュージョンエネルギー・イノベーション戦略において「唯一級の戦略素材」と位置付けられ、次世代半導体分野「ラピダス」でも「成功の鍵」として注目されています。

ニューシリカジャパンの根底には、創業者の岡伸二会長が掲げた「人を助け、先に尽くせ。そして、人を大きく育てよ」という理念があります。この精神は、岡佐智代社長へと受け継がれ、素材開発にとどまらず、人材と社会を育てる企業へと進化しています。

元スクウェア・エニックス米国社長で、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』を世界に広めた岡田大士郎氏も、同社の最高戦略責任者(CSO)として参画しています。国際金融や各国政府、エンターテインメント分野の関係者が協力者として名を連ねるなど、その取り組みは多方面から注目されています。

アートが問いかける、資本の未来
「人の命を救うアーティスト」と評される池田真優さんの作品は、価格や名声を超えた価値を持つと言われています。中東の王族から1作品10万ドル超(約1,568万円)の購入予約が入るほか、世界最大のオークション会社であるクリスティーズやサザビーズの関係者からは「近い将来、1億円以上の価値になる可能性がある」との声も聞かれます。
2025年のクリスマスには、池田さんとレア君がミラノでホームレス支援活動に参加し、ドゥオーモで祈りを捧げました。アートと素材、資本と社会貢献を結ぶこの取り組みは、国際社会における日本の次なる経済成長の方向性を示すとともに、「資本は何のために使われるべきか?」という大切な問いを私たちに投げかけています。




