就労移行利用者の約7割が「冬季うつ」を自覚!気圧や気温が就労の壁に?メンタルヘルスラボが実態調査を公開

約7割が「冬季うつ」などの季節性不調を自覚!

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うつ病や発達障害のある方の就労支援を行うメンタルヘルスラボ株式会社は、就労移行ITスクールと自立訓練ITリワークの利用者さんを対象に、「季節の変化とこころの健康に関する実態調査」を実施しました。

その結果、利用者さんの約72%が冬場を中心とした季節要因による不調を自覚していることが分かったんです。しかし、「冬季うつ(季節性情動障害)」という言葉を知っている人は約半数にとどまり、適切な対策ができていない現状が浮き彫りになりました。この調査結果を受けて、メンタルヘルスラボはこれまでの心理的なアプローチだけでなく、より多角的な支援体制を構築していく方針です。

調査概要

  • 調査対象: 就労移行ITスクール/自立訓練ITリワークをご利用中の方

  • 調査期間: 2026年1月15日〜22日

  • 調査機関: メンタルヘルスラボ株式会社

  • 調査概要: 季節の変化とこころの健康に関する実態調査

  • 調査方法: アンケートフォームによる任意回答

  • 有効回答数: 70人

調査結果サマリー

  1. 一年の中で通所が最も億劫に感じる時期は「冬」と回答した人が過半数(50.7%)を占めています。
  2. 約72%の利用者さんが季節要因による不調を自覚しています。
  3. 「冬季うつ(季節性情動障害)」を知らなかった人が44.3%と多く、事業所内での正しい情報提供や、自身の状態を適切に理解できる機会を設けることが、心理的負担の軽減につながると考えられます。

調査の目的

この調査は、気温が下がると利用者さんの「理由が明確でない欠席やパフォーマンス低下」が増える背景に、冬季うつ(季節性情動障害)を含む季節特有の心身の変化がどのくらい関わっているのかを明らかにするために行われました。

冬場に見られる不調は、「甘え」や「怠け」と誤解されやすく、適切な理解や支援につながりにくいケースが少なくありません。この調査では、そうした主観的な評価や思い込みを避けて、実態を客観的に把握することを重視しています。欠席や不調を個人の問題として片付けるのではなく、組織や社会全体で予防・対応できる環境づくりに貢献することを目指しています。

詳しい調査結果

「冬季うつ」を知らない人は44.3%も!

冬季うつを知らない人は44.3%

冬に気分が落ち込んだり、やる気が出なかったり、生活リズムが乱れたりするのを自覚しているのに、「冬季うつ」という言葉自体を知らない、または自分の状態と結びつけて認識していない人が多い(44.3%)ことが分かりました。

この結果から、体調や行動の変化を個人の努力不足や意志の弱さと捉えて、自分を責めてしまう可能性があるため、事業所で冬季うつをはじめとする季節性の心身変化について正しい情報を提供し、状態を適切に理解できる機会を設けることが大切だと言えるでしょう。

冬の時期に「いくら寝ても眠い、起きられない」人が約半数

冬の時期、睡眠の状態にどのような変化を感じますか?

利用者さん70名のうち、冬の時期に「いくら寝ても眠い、起きられない」と回答した方は47.1%と、多くの方が睡眠の変化を感じていることが分かりました。

体の動かしにくさは「起床時〜午前中」に集中

一日のうち、最も気分の落ち込みや「体の動かしにくさ」を感じるのはいつですか?

利用者さん70名のうち、一日の間で体の動かしにくさを「起床時〜午前中」と回答した方は52.9%と多数を占めています。このことから、支援員は「来所する過程での承認」(体が動かしにくい中で通所できたことなど)が重要になると考えられます。

通所が億劫に感じる時期は冬が過半数、約72%が季節要因による不調を自覚

一年の中で通所が最も億劫に感じる時期は?
通所が億劫に感じる理由を記載してください。

回答者70名のうち、一年の中で通所が億劫になる時期は冬(12〜2月)が過半数(50.7%)を占めています。さらに、通所が億劫に感じる理由として、回答者の約7割(72%)が季節要因による不調を自覚していることが明らかになりました。

寒い時期のメンタル維持には身体アプローチが効果的

寒い時期のメンタル維持のために、少しでも効果があると感じる工夫はありますか?

回答者70名に「寒い時期のメンタル維持のために、少しでも効果があると感じる工夫」を尋ねたところ、温かい飲み物や食べ物を摂るなどの身体アプローチが、スタッフや身近な人に相談するなどの心理アプローチを上回る結果となりました。

冬の時期は「寒さへの配慮」や「軽めの声かけ」が重要

支援スタッフや周囲の人に、冬の時期にどのような配慮や声掛けがあると「助かる」と感じますか?

支援員や周囲の人からは、「冬の時期に暖房の調整や寒くないかといった声かけ」や「起床時の様子確認や寒さへの共感の言葉」がそれぞれ9件ずつ求められていました。室温管理や、寒い中で来所できたことを認める声かけなどが必要であることが分かります。

まとめと今後の展望

この調査は、冬季うつ(季節性情動障害)を含む季節特有の心身の変化がどのくらい関わっているのかを明らかにし、計画・環境・関わり方の3つの視点から支援のあり方を見直すことを目的に実施されました。

調査結果を踏まえて、メンタルヘルスラボは季節要因を考慮した支援方針を明確にし、室温管理や乾燥対策、日照条件を考慮した座席配置など、冬場でも安定して活動できる環境を段階的に整備していく予定です。

また、寒い中でも来所できたという行動そのものを努力の過程として捉え、結果だけでなく過程を評価し、適切な声かけを行う支援姿勢を職員全体で共有していきます。今後もこれらの取り組みを定期的に検証・改善しながら、冬特有のリスクを事前に把握・軽減し、利用者さんが安心して日常生活や社会参加を続けられる、持続可能な支援体制の構築を目指していくとのことです。

メンタルヘルスラボ株式会社について

メンタルヘルスラボ株式会社は、「メンタルダウンしない世界を創る」というビジョンのもと、福祉事業、メディア事業、HR事業、Saas事業を展開しています。福祉事業では、「障害という線引きをなくす」というミッションを掲げ、ITに特化した就労移行支援や児童発達支援事業などを提供しています。

サービスコンセプト

THE BORDERLESS WORLD. 〜「障害」という、線引きをなくす〜

障害の有無に関わらず、自分らしく生き、自分らしく働くことが、世の中の当たり前になるように、就職とその定着を支援しています。プログラミングやWebデザインなどのITスキルに特化したカリキュラムを強みとし、IT職種分野での障害者雇用を生み出しています。

会社概要

  • 所在地: 東京都港区北青山2−7−13プラセオ青山ビル3階

  • 代表者: 代表取締役 古德一暁

  • 事業内容: 福祉事業、フランチャイズ事業、障害者雇用クラウド事業、福祉医療介護業界特化の転職プラットフォーム「メンラボジョブ」、福祉医療介護業界特化のM&A仲介事業「メンラボM&A」

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