横須賀・月見台住宅が「なりわい住宅」の街に変身!住民ゼロから入居率93%超えで最優秀賞受賞

横須賀・月見台住宅が「なりわい住宅」の街に変身!住民ゼロから入居率93%超えで最優秀賞受賞

横須賀市にある旧市営田浦月見台住宅が、官民連携のプロジェクトによって新たな命を吹き込まれました。かつて住民がゼロだったこの場所は、今や「なりわい住宅」として入居率93%以上を誇る活気ある街へと生まれ変わっています。この画期的な取り組みは、一般社団法人リノベーション協議会が主催する「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025」の無差別級部門で最優秀賞を受賞しました。

丘陵地に広がる住宅地の空撮写真

住民ゼロから賑わいの街へ。「なりわい住宅」の挑戦

株式会社エンジョイワークスは、横須賀市と協力して旧市営田浦月見台住宅(現名称:月見台住宅)の再生プロジェクトを進めてきました。このプロジェクトは、単に老朽化した公営住宅を更新するだけでなく、店舗兼住居の「なりわい住宅」へと転換することで、職住一体の暮らしや小さな商いが集積する場を創出することを目指しています。建物の再生だけでなく、運営や地域との関係性、そして関係人口の創出までを見据えた再生モデルとして高く評価されています。

「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025」の関連ページはこちらで確認できます。
https://www.renovation.or.jp/oftheyear/award.html

リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025授賞式の様子

官民連携とクラウドファンディングで実現した再生モデル

月見台住宅の再生は、2024年に横須賀市のプロポーザルから始まった官民連携事業です。事業資金は、国土交通省の空き家対策モデル事業補助金や市の整備費に加え、株式会社エンジョイワークスが運営する地域活性化クラウドファンディングサービス「ハロー! RENOVATION」を通じて調達されました。官民が連携し、柔軟な事業設計と段階的な整備、運営を行うことで、価値を更新し続けるモデルとして位置づけられています。

「ハロー! RENOVATION」のファンドページはこちらです。

月見台住宅再生ファンドのウェブページ

現在、全47戸のうち44戸が入居中または開業準備中で、入居率は93%を超えています。残り3戸についても随時入居者を募集しており、すでに開業している店舗ではリピーターも生まれているとのこと。「なりわい住宅」としての住居と商いが共存する環境が、実際に機能し始めていることがうかがえます。

入居者募集ページはこちらから。見学も随時対応しているそうです。
https://enjoystyles.jp/articles/7345

月見台住宅のウェブサイトもチェックしてみてください。
https://tsukimidai.com/

古民家風の建物で、アパレル商品、雑貨、ベーグル、コーヒーなどを扱う複合店舗「YOKOSUKA SKA SKY BASE」の様子

地域と共に育む「月見台モデル」

このプロジェクトでは、横須賀市と連携し、再生の過程を地域住民や県内外に共有するための情報発信を積極的に行ってきました。イベント開催やウェブサイト、メディアでの発信などを通じて進捗を可視化し、地域住民が取り残されない開かれたプロジェクトであることを重視しています。

2024年夏以降、月見台住宅ではマルシェや見学会を定期的に実施。入居希望者だけでなく、再生の担い手や関係者が交流する場として、多くの人々が訪れました。2025年4月からは住戸工事が始まり、飲食店、物販、工房、アトリエ、民泊などが「なりわい住宅」として順次開業。7月にはマーケットイベント、10月には「月見祭」が開催され、約1,500人が来場し、かつての住宅地だった場所に大きな賑わいが生まれました。12月には入居者主体による「クリスマスマーケット」も開催されています。

月見台住宅のInstagramも要チェックです!
https://www.instagram.com/tsukimidai_yokosuka/

屋外で開催された地域イベントの様子を捉えたコラージュ画像

再現性のある「まちづくりモデル」として未来へ

月見台住宅の取り組みは、「旧市営住宅の面的再生」を通じて得られた成果を整理し、事業計画とその結果を公開・共有することに重きを置いています。建物の再生手法だけでなく、官民連携の進め方、資金調達、運営体制、地域との関係づくりといった実務的なノウハウを蓄積し、再現性のあるモデルとして他地域への水平展開を目指しています。すでに国内の各自治体や企業からの視察も相次いでおり、「月見台モデル」への関心の高さがうかがえます。

今後は、入居済み物件に関わりながら月見台住宅の運営と価値向上を支える「オーナーメンバーシップ制度」を通じて、暮らしや商いに参加する新たな関わり方も広げていく予定です。月見台住宅は完成形ではなく、運営と検証を重ねながら育ち続ける「まちづくりモデル」として、公営住宅ストックの活用や地域再生に取り組む自治体や事業者への示唆となることを目指していくでしょう。

株式会社エンジョイワークスのコーポレートホームページはこちらです。
https://enjoyworks.jp

月見台住宅の「なりわい」については、こちらのリンクもご覧ください。
https://tsukimidai.com/about/

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