震災から15年、時が止まった老舗旅館の再始動
松本屋旅館は、130年もの長きにわたり浪江町津島地区で多くの旅人を迎え入れてきました。しかし、2011年3月の福島第一原発事故による避難指示で、その歴史は一時中断。15年の時を経て、地域再生のシンボルとして再び息を吹き込もうとしています。
このプロジェクトは、松本屋旅館の屋主である今野秀則さんをはじめ、地域住民や関係者が一丸となって進める取り組みです。浪江町の文化、記憶、そして暮らしを未来へとつなぐことを目指しています。

追加開催!メディア関係者限定体験ツアーの概要
好評につき追加開催が決まった体験ツアーは、メディア関係者限定です。この機会に、現地でしか感じられない「松本屋」の空気や、地域の人々の思いに触れてみませんか?
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開催日時: 2026年2月28日(土)午前10時 現地集合
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参加定員: 最大5社程度(参加人数も合わせてご連絡ください)
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場所: 松本屋旅館(現在休業中)
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住所: 福島県双葉郡浪江町大字下津島字町36番地
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参加費: 無料(昼食はこちらでご用意します)
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宿泊: なし(※条件付きで対応可能です。ご相談ください)
定員になり次第締め切りとなりますので、興味のある方はお早めにお問い合わせください。
ツアーの主な内容(予定)
ツアーでは、松本屋旅館の歴史と未来、そして津島地区の現状を深く知るための様々なプログラムが用意されています。
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津島地区の住民・関係者との交流座談会
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松本屋旅館再生プロジェクトの経緯と今後の展望の説明
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津島地区の現状や課題を学ぶスタディツアー
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館内見学(修繕箇所・保存部分の紹介)


プロジェクトが描く未来:3つの大きな目的
松本屋旅館再生プロジェクトには、地域にとって重要な3つの目的があります。
- 住民が安心して里帰りできる場の確保
里帰りや墓参りなどで津島地区を訪れる住民が、落ち着いて過ごせる拠点を整備します。 - 地域の生活利便性を高める飲食機能の創出
土蔵を活用した食堂を併設し、ランチ営業を行います。現在、津島地区には飲食店がなく、住民の不便を解消します。 - スタディツアー・視察の受け入れ拠点としての活用
津島の現状や復興の歩みを学ぶスタディツアーの拠点として機能させ、地域理解の促進と交流人口の拡大につなげます。


関係者の熱いメッセージ
このプロジェクトを主催する一般社団法人ヒューマニタリアン・サポーツの代表理事、木村真三氏は、原発事故当初から津島地区と深く関わってきました。木村氏は「松本屋旅館の再生は、単なる建物の修復ではありません。『失われた時間を取り戻し、地域の未来をともにつくる挑戦』です。事故から15年という節目の年に、現地でしか感じられない空気、温度、そして積み重ねられた記憶を、ぜひ取材を通じてお伝えいただければ幸いです」と語っています。
また、松本屋旅館の屋主である今野秀則さんからも、故郷への深い思いが寄せられています。
「福島第一原発事故から15年、私の暮らしてきた浪江町津島は帰還が許されず、家々は草に覆われたまま時が止まっていました。(中略)私は四代続く旅館の屋主として、『先人や家族との絆の証を失ってよいのか』と自分に問い続けました。(中略)そのすべてを消してしまうことはできず、私は旅館を残す決断をしました。津島では、今も理不尽な時間が続いています。それでも、ここに生きてきた人々の証が消えないよう、私はこの場所を守りたいと思っています。」
今野さんの言葉からは、故郷と家族への強い愛情、そして未来への希望を感じられます。
主催団体について
このプロジェクトを推進するのは、一般社団法人ヒューマニタリアン・サポーツです。人道支援を目的に、難民支援や原子力災害被災者支援、障がい者の自立支援などに取り組む非営利団体です。福島県浪江町津島地区の復興にも力を注ぎ、住民の生活再建や地域コミュニティの再生、健康支援など、地域に寄り添った活動を続けています。
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団体名: 一般社団法人ヒューマニタリアン・サポーツ
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所在地: 福島県二本松市太田字西勝内67番地
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代表理事: 木村 真三(放射線衛生学者・獨協医科大学准教授)
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設立: 2022年11月1日
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ホームページ: https://fukushimacamp.com/

この再生プロジェクトは、単なる建物や地域の復興にとどまらず、失われた時間を取り戻し、未来を創り出す挑戦です。ぜひ、この貴重な機会に「松本屋旅館」を訪れ、その物語を感じてみてください。



