ウェルビーイングなまちづくりへの挑戦
近年、都市デザインやまちづくりの分野では、住民が「心地よく暮らせるか」「街に愛着を持てるか」といった情緒的な価値、つまり「ウェルビーイング」を重視する傾向が強まっています。しかし、これまでの都市評価は交通量や施設数といった客観的な指標が中心で、「落ち着く」「居心地がいい」といった主観的な体験は、まちづくりの意思決定に十分に活用されてこなかったという課題がありました。
特に、都市開発に携わる自治体やデベロッパーは、利便性だけでなく「その街ならではの魅力」をどう把握し、まちづくりに反映させるかが問われています。
AIで「人の感じ方」をまちづくりに活かす
この課題に対し、本プロジェクトでは以下の2つのアプローチで、まちづくりに反映可能な評価の仕組みづくりを進めています。
- 主観的な印象データの収集手法の検証
- 主観データと客観データ(環境因子・行動データなど)の統合・AI解析
これにより、従来は個人の感想として扱われがちだった「人の感じ方」を、定量的な指標や環境情報と組み合わせることで、まちや空間が持つ価値を多角的に捉える新たな評価の視点を提供します。

青葉台エリアで実証実験が進行中!
実証実験は、横浜市青葉台エリア(駅周辺、商業エリア、河川沿いなど約25箇所)で実施されています。期間は2026年1月24日(土)から2月9日(月)までで、青葉台駅を起点に10km圏内にお住まいの方、先着300名を対象に、謝礼も用意されています。
参加者は、株式会社Safamiiが開発したまちの景観に対する印象評価アプリ「Monologue(モノローグ)」を使って評価データを収集します。集められたデータはAIによって解析・評価されます。

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まちの景観評価データ収集アプリ「Monologue(モノローグ)」
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※アプリは2/9(月)9:00時点で非公開予定です。
実証実験の詳細情報はこちらをご覧ください: https://safamii.com/corporate/monologue/
今後の展望と共同研究
Safamiiは、今回の実証実験を通じて、主観データの有効性を検証し、AI解析手法の精度向上を図ります。将来的には、自治体や都市開発事業者と連携し、「人の感じ方に配慮したまちづくり」を支援する技術・サービスの実用化を目指しています。

本プロジェクトは、2025年10月に神奈川県のオープンイノベーションプログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」に採択されており、神奈川県と株式会社eiiconの支援を受けています。
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「都市空間の快適性評価技術・データ基盤を活用した”ウェルビーイングなまち”プロジェクト」
Safamiiは、2025年6月1日より三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と共同研究契約を締結しており、両社は「人の感じ方」という切り口で多様な主観データを収集し、AIで整理・分類することで、地域の価値を可視化し、まちづくりや都市評価に活かす仕組みの構築を目指しています。
株式会社Safamiiの事業内容やこれまでの取り組みについては、以下のウェブサイトをご確認ください。



