心不全患者さんの在宅ケアをデジタルでサポート!阪急阪神HD、日立、大阪大学が新サービス構築へ

デジタルで心不全患者さんの自己管理を支援

この共同検討の目的は、「在宅心不全自己管理支援サービス」の構築と社会への導入なんだ。日本の三大疾病の一つである心疾患、特に心不全の患者さんはこれからも増えることが心配されているんだ。そこで、PHRアプリ(※1)などのデジタルツールと実際の生活サービスを組み合わせて、患者さんが自分自身で健康を管理し、行動を変えていくことをサポート。これによって、心不全の重症化や再入院を防ぐことを目指しているよ。

このサービスは、患者さんやその介護者、そして医療機関や医療・介護の専門家(多職種)の間での情報共有をスムーズにするんだ。結果として、患者さんや介護者の生活の質(QOL)向上はもちろん、多職種の業務効率アップも期待されているよ。

患者さんがアプリで健康状態を記録し、多職種が連携して適切な診察やケアを提供するデジタルヘルスケアの仕組み

共同検討の背景とこれまでの歩み

日本の医療・介護費は年々増え続けていて、2040年度には約94兆円に達する見込みなんだ(※2)。デジタル技術を活用して医療・介護サービスの質を高め、持続可能な地域医療体制を築くことが求められているんだね。

阪急阪神HDと日立は、これまでも健康寿命を延ばすためのサービス創出に力を入れてきたよ。例えば、経済産業省の「PHR社会実装加速化事業」の一環として、シニア層向けの食事・運動支援サービスの実証も行っていたんだ(※3、※4)。

また、大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学講座の宮川 繁 教授の研究グループは、重症心不全患者(心不全ステージD※5)の在宅治療において、ICTを活用した地域医療主体の在宅LVAD治療システムを推進。ICTの活用が患者さんや介護者のQOLを改善することを確認しているんだ。

サービスの実証と将来への展望

これらの経験を踏まえて、阪急阪神HD、日立、大阪大学大学院医学系研究科は、ICT・PHR・AIを活用した心不全患者さんの自己管理支援サービス構築に向けて共同検討を開始したんだ。

2025年度には、経済産業省の「ヘルスケア産業基盤高度化推進事業」の一環として、このサービスの実証を行う予定だよ(※6)。2025年11月から2026年1月までの3カ月間、大阪大学医学部附属病院に通う心不全ステージDの患者さんを対象に実施されるんだ。

具体的には、阪急阪神HDが運営するPHRアプリ「いきいき羅針盤」(※1)内で提供される心不全患者さん向けの自己管理アプリ「LVAD自己管理記録ノート」に、日々のバイタルデータや問診結果を入力してもらうんだ。さらに、管理栄養士監修の食事レシピや、専門職によるセルフケア動画も提供して、患者さんの健康行動をサポートするんだって。記録されたデータは多職種間で共有され、患者さんと多職種が双方向でコミュニケーションを取ることで、適切なケアが継続的に提供されるようになるんだ。

目指すは持続可能な医療モデル

この実証を通じて、サービスが患者さんや介護者のQOL向上、多職種の業務効率化やケアの質向上にどれくらい役立つか検証するんだ。そして、患者さんと多職種の両方から収益を得られるような、持続可能なビジネスモデルの具体化も進めていくよ。まずは最も手厚い情報連携が必要な心不全ステージDの患者さん向けにサービスを構築し、将来的にはより多くの患者さんを対象に広げていく計画なんだ。

2026年度以降は、参加する医療機関や対象患者さんの数を増やして、重症化・再入院予防による医療・介護費の削減効果や、患者さん・介護者の就労継続による経済効果など、さまざまなエビデンスを蓄積していくよ。最終的には、国や自治体も巻き込んで、持続可能な医療モデルやヘルスケアエコシステムの実現を目指しているんだ。

共同検討事業者の役割

企業名 役割
阪急阪神ホールディングス株式会社 PHRアプリ「いきいき羅針盤」や心不全患者向け自己管理アプリ「LVAD自己管理記録ノート」の提供、今年度の実証全体の取りまとめ、実証事業の実施・運営管理を行います。
株式会社日立製作所 実証事業の計画・実施・評価に関わる業務の支援やビジネスモデルの検証、モデルの横展開の検討を行います。
国立大学法人 大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学講座 実証参加患者の選定、検証項目の検討支援、食事・運動などコンテンツの監修、ビジネスモデル構築に向けた検討支援を行います。

参考情報

※1 PHRアプリ:PHRとはPersonal Health Recordの略称で、健康・医療・介護に関する患者さんの情報を総合的に集めて活用できるアプリのことだよ。阪急阪神HDでは「からだサポートアプリ『いきいき羅針盤』」を運営しているんだ。
※2 厚生労働省の資料「2040年を見据えた社会保障の将来見通し(議論の素材)」より
※3 経済産業省「令和5年度補正PHR社会実装加速化事業(PHR利活用促進に向けた調査及び日常生活におけるPHRを活用したユースケース創出に向けた実証調査事業)」報告書より
※4 2024年9月12日にリリースされた情報だよ。
※5 心不全のステージ分類については、日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン「2025 年改訂版 心不全診療ガイドライン」を参照してね。
※6 経済産業省「令和7年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(PHRを活用した多職種連携におけるユースケース創出に向けた実証調査事業)」より

関連記事

  1. 小田急線が「学びの場」に大変身!「CHOCOTTOchannel」にママノワ編集長が登場、子どもの「なんで?」に答えるよ

  2. 【残り2日】料理研究家リュウジさん、SUSURUさんも応援!秩父の老舗「パリー食堂」耐震工事費クラファン、支援額1,300万円突破!

  3. 泡の色が変わる魔法!ピジョンキッズ新商品「魔法のあわあわ」で親子27組が銭湯で“じぶん洗い”に挑戦

  4. TinyTeethの歯固めが新安全基準「子供PSCマーク」に対応!安心のおもちゃ選びをサポート

  5. 神戸市水道局とAMDlabがタッグ!給水装置工事申請がグッと楽になるアプリ「KOBE かけるアプリ」が12月1日からスタート!

  6. 奈良県生駒市が「子どもにやさしいまち」を目指してユニセフとタッグ!未来を担う子どもたちのためのまちづくりに注目