文化の違いを超えて手を取り合おう!「いのち会議」が伝える共感とつながりの大切さ

なぜ今、多様性と共感が大切なの?

現代社会は、数百年来の大きな転換期を迎えています。これまで中心とされてきた文化と、そうではない文化の間で双方向の交流が活発になる一方で、新たな分断も生まれています。

さらに、2020年からのコロナ禍を経験し、私たちは人類も目に見えないウイルスや細菌と密接につながる「生命圏」の一員であることを実感しました。また、「人新世」という言葉に表されるように、人間の活動が地球環境に大きな影響を与えていることも自覚され、地球規模での協力が求められています。

このような状況だからこそ、異なる文化を尊重し、言葉や文化の違いを超えて共に生きる世界を築くこと、そして人間のいのちだけでなく、すべてのいのちの尊さを認識することが強く求められています。

似ている?違う?国立民族学博物館の展示から学ぶ

多様性の維持は、文化にとっても生物にとっても、存続の基盤です。しかし、自己の文化に傾倒しすぎると、他者を排斥したり差別したりする危険性もはらんでいます。だからこそ、私たちは常にこの「自分と他者」の関係性に意識的である必要があるのです。

多様性を尊重すると同時に大切なのが、他者とのつながり、つまり同じ人間として、あるいは同じくいのちを持つものとしての共通性を認識し、同時代を生きる者としての共感を育むことです。

大阪・千里にある国立民族学博物館の本館展示には、この多様性と共通性を示す興味深い仕掛けがあります。

国立民族学博物館の仮面展示

展示の入り口にあるステージの一つには、「似ている?それとも違う?」という問いかけとともに、日本、ボリビア、インドネシアなど世界各地の仮面が並んでいます。どれも威嚇するような表情でよく似ていますが、作られた場所はさまざまです。

その隣のステージには、「違う?それとも似ている?」という問いかけのもと、ロブスターをかたどったガーナの棺桶と、オーストラリア・アボリジニの人々が墓地に立てる柱状棺が展示されています。

国立民族学博物館の棺桶展示

形は全く異なりますが、死者を悼む気持ちは共通しています。これらの展示は、文化の多様性と共通性の両方を教えてくれる、まさに文化人類学的な視点を凝縮したものです。

国立民族学博物館の展示については、以下のリンクからさらに詳しく見ることができます。

共生社会の実現へ、いのち会議の願い

多様性を尊重し、他者へ共感すること。一つ一つのいのちの大切さとそのつながりを認識すること。これらは2030年までの目標にとどまらず、いつの時代にも私たち人間に求められることです。これが実現できてこそ、「誰一人取り残さない」友好的な共生社会を築くことができるでしょう。

いのち会議は、2025年大阪・関西万博が、そうした認識を世界中の人々の間で共有する貴重な機会となったと確信しています。そして、万博後もこの認識を広める活動を続けていくとのことです。

いのち会議の活動について、さらに詳しく知りたい方は、以下のウェブサイトをご覧ください。

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