地震で止まったにんにく出荷、再起へ向かう農家
2025年12月8日に発生した青森県東方沖地震により、青森県三戸郡田子町のオーガニックにんにく農家「合同会社やまもと農産」が被災しました。この被害からの立て直しを目指し、同社はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援プロジェクトをスタートしています。2026年1月31日までの期間で、目標金額100万円の支援を募集中です。
全国ブランド「田子にんにく」を襲った突然の被害
青森県田子町は、全国的にも評価の高いにんにくの産地として知られています。しかし、2025年12月8日23時15分頃に発生したマグニチュード7.5の地震では、八戸市で震度6強を観測。この地震の影響で、田子町が管理するにんにく専用CA冷蔵庫が故障するという被害が発生しました。
この冷蔵庫は町内の多くの農家が共同で使う大切な設備で、地震の揺れによって冷蔵庫内に積まれていたにんにくのケースが落下し、自動搬送装置の一部が壊れてしまいました。その結果、一番出荷が忙しい時期にもかかわらず、収穫したにんにくの出し入れができなくなってしまったのです。
「出荷ができない状況が続き、一部の注文は残念ながらキャンセルせざるを得ませんでした。畑や作業場自体に大きな被害はなかったものの、地域農業を支えてきた設備が止まってしまったことで、農業経営に大きな影響が出ています」と、やまもと農産の山本律夫代表は話しています。
有機JAS認証!こだわりのオーガニックにんにく
やまもと農産は、2014年から本格的に有機栽培に取り組み、2021年には有機JAS認証を取得しました。農薬や化学肥料を使わず、自然に近い環境で、にんにくのほかにもにんじんや大根といった野菜を丁寧に育てています。
山本代表は、「にんにくは育てるのが難しく、手間も時間もかかる作物です。それでも、自然の力を引き出し、土とじっくり向き合って育てることが、本当に納得できる農業につながると信じ、試行錯誤を重ねてきました」と、これまでの取り組みを説明しています。
田子町のにんにくは、寒暖差のある気候と豊かな土壌で育まれ、その強い香りと深い味わいで高い評価を得ています。やまもと農産は、これに有機栽培という価値をプラスすることで、より多くの食卓へにんにくを届ける活動を行ってきました。
今回の地震による出荷停止は、次の作付けや栽培を続けられるかという不安につながっています。そのため、「このままでは、次の作付けや栽培を続けることが難しくなる」という危機感から、クラウドファンディングを始めることになりました。
クラウドファンディングで未来へつなぐ
このプロジェクトは、「地震で止まった青森・田子町のにんにく農家支援」という名前で、2026年1月5日から1月31日まで実施されています。目標金額は100万円で、集まった支援金は、次の作付けや栽培のための資金として使われる予定です。
支援してくれた方には、地震の影響で冷蔵庫に入れられず、芽や根が出てきてしまった「訳あり」のオーガニックにんにくや、自然農法で育てた有機大根を使った切り干し大根などがリターンとして用意されています。支援金額は3,000円から100,000円までの8種類から選べます。
山本代表は、「田子町の小さな畑で、私たちは毎日、土と向き合いながら野菜とにんにくを育てています。自然の力に寄り添い、手間ひまかけた作物を皆さまに届けることが私たちの喜びであり、生きがいです」と語り、「皆さまのご支援は、その営みを止めず、未来へとつなぐ大きな力になります」と、温かい支援を呼びかけています。
会社概要
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会社名:合同会社やまもと農産
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所在地:青森県三戸郡田子町大字相米字根渡10-1
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代表者:山本律夫
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事業内容:有機農産物(にんにく、にんじん、大根等)の栽培・販売
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特徴:2021年有機JAS認証取得


