「NIPPON防災資産」認定制度って?
内閣府と国土交通省が2024年5月に創設した「NIPPON防災資産」認定制度は、災害の状況を伝えたり、災害の教訓を伝承する活動を行う施設などを認定するものです。この制度は、住民が過去の災害を「自分事」として捉え、主体的な避難行動や地域貢献につながる防災行動を促すことを目的にしています。
なぜ優良認定されたの?
「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」は、被災した気仙沼向洋高校の旧校舎を「ありのままの姿」で保存し、地震や津波の恐ろしさを強く伝えている点が評価されました。さらに、防災減災体験プログラムや、地元の語り部メンバーと協力して中高生の語り部ガイドを育成するなど、若い世代への継承に積極的に取り組んでいることも高く評価されています。



伝承館のすごい取り組み!
1. 震災を知らない世代が紡ぐ、100人の語り部ネットワーク
伝承館では、震災後に生まれたり、当時の記憶がほとんどない中高生たちが「自分たちが伝えなければならない」という強い使命感を持って活動しています。現役生約30名、卒業生を含めると100名を超える中高生が語り部として活躍しており、語りの技術は先輩から後輩へと直接受け継がれる独自の文化が根付いています。毎月11日に近い週末には、来館者へ無料で語りを行う「みんな語り部」という企画を実施しており、県外からの来館者からも高い関心が寄せられています。


2. 多くの犠牲者が出た杉の下地区での語り
遺構の校舎内だけでなく、実際に多くの犠牲者が出た杉の下地区などの現地に足を運び、当時の状況を肌で感じながら語りを聞く屋外プログラムも実施されています。これにより、実際の地形や避難経路を確認しながら学ぶことで、より実践的でリアルな防災意識が育まれています。

3. 地域教育の場としての役割
語り部活動は、ボランティアにとどまらない多面的な教育効果を生み出しています。多様な来館者に伝える経験を通じて、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が向上。自分の話を大人が真剣に耳を傾ける経験は、子どもたちの大きな自信につながっています。卒業後も防災サークルを立ち上げたり、ワークショップを企画したりと、活動を続ける卒業生も少なくありません。今後は「語り部部(かたりべ部)」として地域活動の一環に位置づけることも検討されており、世代を超えて持続する伝承モデルの構築を目指しています。

4. 親しみやすさを追求した「手作り防災かるた」
震災の教訓をより身近に感じてもらうため、分かりやすい言葉と親しみやすい絵札で構成されたオリジナル「手作り防災かるた」を導入。近隣の保育園などでも使われており、子どもから大人まで、楽しみながら防災意識を育める工夫が凝らされています。


これからの展望
今回の認定をきっかけに、伝承館は「記憶の種を未来の安全という花として咲かせる活動」をさらに加速させていくとのことです。震災を知らない世代や中学生以下の子どもたちが増え続ける今、施設を「命の尊さを学び、未来への希望を育む場」として親しんでもらえるよう、中高生による発信や体験型プログラムを一層充実させていく予定です。「語り部部」の地域移行など、持続可能な仕組みを構築し、地域と共に防災教育に取り組んでいくことでしょう。
施設概要
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施設名: 気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館
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住所: 〒988-0246 宮城県気仙沼市波路上瀬向9-1
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営業時間: 4月~9月 9:30~17:00(最終受付16:00)、10月~3月 9:30~16:00(最終受付15:00)
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休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月29日~1月4日)
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特別開館日: 毎月11日、9月1日(防災の日)、11月5日(世界津波の日)
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連絡先: TEL:0226-28-9671 FAX:0226-28-9675 MAIL:info@kesennuma-memorial.jp
日比谷花壇について
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