510組織6,000人が集まる京都リサーチパークのすごい防災対策って?

KRP地区の立地と災害リスク

KRP地区は、京都市が公開しているハザードマップによると、河川の氾濫による浸水想定区域(0.5m未満/0.5m〜3.0m未満の区域)に一部が含まれています。また、京都市内には南北に走る活断層「花折断層」があり、これによる地震が発生した際には、KRP地区付近で震度6強程度の揺れが予想されています。このような水害や地震のリスクがあるエリアで、KRP地区の安全を守るための防災対策が進められています。

京都市のハザードマップはこちらから確認できます。
京都市防災ポータルサイト 水害ハザードマップ

地域・行政と連携した防災活動

KRP地区では、18棟のビルが一体となって防災に取り組むため、「統括防火管理者」を選任し、地区全体の防災・安全管理を強化しています。また、行政や入居企業との連携を深めるため、各消防関連団体にも加盟。さらに、地域3学区の自主防災会や行政と事業所をつなぐ自主防災支援ネットワークを構築し、災害時の支援・連携体制を強化しています。

毎年10月には、下京消防署の協力のもと、約70人規模の「救急救命講習会」を入居企業向けに実施。もしもの時に命を救える人材を育成しています。

応急救護所の様子

11月には、地区全体の防火・防災意識を高めることを目的に、地震を想定した「KRP地区総合防火・防災訓練」が行われます。2024年度は、下京消防署の協力のもと、KRP地区に入居する企業や公的機関から約350名が参加し、地区全体の災害対応力向上を促進しました。

消防訓練と避難訓練の様子

社員の災害対応力向上に向けた訓練

KRPでは、災害発生時にもKRP地区での事業を継続させ、安心・安全な環境を維持できるよう、社内全体で大規模災害を想定した訓練を定期的に実施しています。

下京自衛消防連絡協議会に加盟する事業所として、毎年9月に開催される「下京自衛消防隊訓練大会」にはKRPの社員も出場しています。2024年には「2号消火栓操法訓練」に2チーム4名が参加し、最優秀賞と特別賞を受賞しました(2025年は雨天のため中止)。

京都市内で予想される洪水被害から地区を守るための「止水対策訓練」や、大規模地震発生を想定した「災害対策本部訓練」も毎年社員全員で実施。日頃から防災知識や技術の習得に励み、災害対応力の向上を図っています。

止水板設置作業の様子

災害対策本部での会議風景

災害訓練の指揮本部の様子

24時間365日安定したエネルギー供給

KRP地区では、安定したエネルギー供給体制も整備されています。主な特徴は以下の3点です。

  1. 商用の特別高圧(電圧7万7千ボルト)受電
    送電線が地中に埋設されているため、自然災害による停電リスクが抑えられています。
  2. 中圧ガス導管から送られる都市ガスを利用した空調エネルギーの供給
    阪神大震災でも途絶えることがなかった信頼性の高い中圧ガス導管によって都市ガスが供給されています。
  3. ガスコージェネレーションシステムの導入
    「発電」と「排熱利用」を同時に行うことで、エネルギー効率を高めています。これにより、CO2排出削減に貢献するだけでなく、節電や電力ピーク対策、電源セキュリティの向上にも役立っています。

KRP地区のエネルギー供給システム図

KRPは今後も、地域所轄の消防署や各ビルに入居する企業と協力しながら、防災・減災のための体制構築を推進し、安全・安心な地区運営に尽力していくとのことです。

内閣官房発行の冊子にも掲載!

KRP地区での防災の取り組みは、2025年に内閣官房より発行される冊子「国土強靱化 民間の取組事例集」にも掲載されました。身近な事例から防災活動に取り組むきっかけとなることを目指したこの冊子で、KRPの取り組みが紹介されています。

京都リサーチパークとは

京都リサーチパークは、1989年に全国で初めて民間運営のサイエンスパークとして開設されました。京都府や京都市の産業支援機関など、510組織・6,000人が集まるイノベーション拠点です。オフィス・ラボの賃貸や貸会議室の提供だけでなく、起業家育成、オープンイノベーション支援、セミナー・交流イベントの開催など、新ビジネス・新産業の創出につながる様々な活動を展開しています。

「ここで、創発。~Paving for New Tomorrow~」をブランドスローガンに掲げ、イノベーションを目指す世界中の人々に対し、魅力的な交流の舞台と事業環境を提供することで、世界を変える新たな事業が生まれることに貢献しています。

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