地域外へのアピールを狙ったCM設計
今回受賞した東串良町のCMは、「地域外の人にどう魅力を伝えるか」という点に重点を置いて制作されました。特に注目されたのは、世界的にも知られる食材である「ピーマン」を切り口にしたことです。
東串良町が国内でも有数のピーマン産地であることをアピールし、新しいピーマン料理が生まれる町、そしてその料理が“食べられるのは東串良町だけ”というユニークなストーリーを展開。CMの冒頭にはAIアニメーションを取り入れ、子どもから大人まで直感的に楽しめる工夫が満載です。




地域活性化起業人との連携で実現
このCM制作の中心となったのは、地域活性化起業人として東串良町に関わる民間企業2社です。彼らの専門的な視点と技術が、CMの完成度を大きく高めました。
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佐藤フミシゲ氏(株式会社イーダ/クリエイティブディレクター):動画コンテ制作、企画立案、全体コンセプト設計、映像監修を担当。
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川本健太氏(クリップ株式会社/代表):映像スタッフの派遣、ロケ撮影、編集、最終アウトプットまでを一貫して担当。
企画から制作までを起業人が主導したこの取り組みは、地域と民間人材が協力する新しいモデルとしても注目されています。
町民参加と「#続きは現地で」の継承
CMに登場するかわいらしいピーマンキャラクターは、夏休みに町内の小学校で募集された作品を元に、デザイナーが再構築して制作されました。これにより、町民が「自分たちのCM」として愛着を持てる仕組みが作られ、同時に地域外の人々が「行ってみたい」と感じるような設計が両立されています。
また、昨年のCMテーマ「#続きは現地で」が今回も採用されています。これは、CMという単発の映像だけでなく、実際に現地を訪れることで物語が完成するという、継続的なブランディングの考え方がしっかりと受け継がれていることを示しています。
CMを起点に広がる未来への展望
KKBふるさとCM・動画大賞の放送をきっかけに、東串良町ではCMを起点とした新たな地域ブランディングの動きが始まりつつあります。
CMのストーリー設計を担当した佐藤フミシゲ氏は、「このCMがきっかけで、東串良町が“ピーマン料理発祥の町”として認知され、将来的には『P-1グランプリ』のようなピーマン創作料理No.1決定戦が生まれたら面白い」と、今後の展望を語っています。東串良町も、このようなアイデアを単発で終わらせず、町の食資源や人材を活かしたイベントや交流の場へと発展させる可能性を探っています。
イベント企画・運営の実績を持つ川本健太氏も、町との意見交換を重ねながら、この構想の実現に向けてすでに検討を進めているとのことです。自治体と民間人材が連携し、映像、イベント、食を横断した取り組みを通じて、今後の東串良町の魅力発信に期待が高まります。
東串良町のYouTubeチャンネルでは、CM関連の情報が発信されています。
放送実績

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番組名:KKBふるさとCM大賞 授賞式特別番組
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放送日:2025年12月27日
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放送局:KKB鹿児島放送



