陸前高田の「修学旅行民泊」が全国表彰!高齢女性が輝くまちづくりが評価された10年の軌跡

高齢女性が主役!陸前高田の「修学旅行民泊」が全国表彰で注目

岩手県陸前高田市で、認定NPO法人SETが続けてきた「修学旅行民泊」事業が、なんと全国的な表彰を受けました!10年にもわたるこの取り組みは、地域の高齢女性たちがイキイキと活躍するまちづくりとして高く評価されています。

「男女共同参画・少子化に関する顕彰事業」で活動賞を受賞

認定NPO法人SETは、公益社団法人程ヶ谷基金が主催する第16回「男女共同参画・少子化に関する顕彰事業」において、活動部門の〈活動賞〉を受賞しました。

表彰式での集合写真

この顕彰は、男女共同参画社会の推進や少子化対策に貢献し、継続性や独自性、社会的波及性の高い活動を表彰するものです。SETの修学旅行民泊事業は、特に以下の点が評価されました。

  • 震災の甚大な被害を受け、人口減少や高齢化、地域経済の停滞といった課題を抱える陸前高田市で、若い世代が中心となって全国の中高生を受け入れ続けてきたこと。

  • 修学旅行生に防災や復興の現場を学ぶ機会を提供するだけでなく、地域の高齢世帯、とりわけ高齢女性が主体的に関われる役割を生み出したこと。

  • これが高齢女性の収入向上、健康増進、生きがいの創出につながり、男女共同参画・少子化という顕彰のテーマにぴったり合致した、独自性と創意にあふれる取り組みであること。

選考委員会からは、この活動が今後さらに大きな社会的価値を生み出すことが期待されています。

受賞の詳細については、公益社団法人 程ヶ谷基金の公式サイトで確認できます。
https://hodogaya-foundation.or.jp/equality/celeb/

SETの「修学旅行民泊」ってどんな取り組み?

SETの修学旅行民泊は、全国の中高生が地域の一般家庭に宿泊し、その土地の暮らしの中で人々に出会い、学び、東日本大震災の教訓を受け取る教育プログラムです。防災や命、地域の歴史をテーマに、日々の生活そのものが学びの場となっています。

民泊を受け入れる家庭の多くは高齢者世帯で、温かい食卓を囲んだ会話や、地域の仕事・生活文化の体験、そして震災の語り部を通じて、世代を超えた深い交流と学びが生まれています。

2016年に事業が始まってから10年間で、なんと延べ17,000人以上もの中高生・大学生を受け入れてきました。民泊家庭への受け入れ費の支払いも累計で1億円を超え、地域経済にも良い影響を与えています。

陸前高田民泊の歩みと地域への定着

陸前高田民泊は、2016年のスタートから順調に成長し、2019年には年間約4,000名が滞在する規模にまで拡大しました。新型コロナウイルス感染症の影響で一時中断したものの、2022年には受け入れを再開し、2024年にはコロナ禍以前と同じくらいの規模に回復。2025年も引き続き実施されています。

受け入れ人数の推移を示す棒グラフ

これまでに市内300世帯以上がこの民泊事業に関わっており、地域の皆で育ててきた取り組みとして、今や陸前高田の「地域文化」としてしっかりと根付いています。

理事長が語る活動への想い

授賞式でのスピーチで、認定NPO法人SETの理事長である三井俊介氏は、東日本大震災当時大学生だった自身の経験を振り返り、震災から2日後にSETを立ち上げて以来、14年近く陸前高田で活動を続けてきたことを語りました。

授賞式で賞状を持つ三井理事長

三井理事長は、「私たちの修学旅行民泊では、初めて出会った生徒たちが、1泊2日、2泊3日を経て、本当の“孫”のような関係になり、涙を流しながら『また来るね』と帰っていく。その姿を、毎回、地域のおじいちゃん、おばあちゃんが温かく送り出しています」と、活動を通じて生まれる感動的な交流について話しました。

また、「300名規模の学校を一度に受け入れられる民泊体制は、今や全国でも限られた地域でしか実現できていません。この受賞を励みに、これからもメンバー、そして地域の皆さんと一緒に、若者と地域がともに育ち合う場をつくり続けていきたいと思います」と、今後の活動への意気込みを語っています。

認定NPO法人SETについて

SETは「一人ひとりの“やりたい”を“できた”に変え、日本の未来にGOODなchangeを起こす」というミッションを掲げ、2011年の東日本大震災以降、岩手県を中心に若者と住民が共に学び合う仕組みを築いてきました。

修学旅行民泊をはじめ、大学生・社会人プログラムやコミュニティづくりなどを通じて、2024年度には年間5,000人以上が活動に参加しています。若者の成長と地域の活力を同時に生み出す“循環型の社会装置”として、その活動は多岐にわたります。

団体概要

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