住まいを失った人をアプリでサポート!パルシステムが「緊急お助けパック」を12件提供

今日安心して眠る場所がない人へ「緊急お助けパック」

生活協同組合パルシステム東京と生活協同組合パルシステム埼玉は、NPO法人トイミッケと協力して、2025年度に「緊急お助けパック」を12件提供しました。このパックは、住まいを失った人が専用アプリを使って登録し、緊急の宿泊先や通信、移動手段を確保するためのセットです。

デジタル技術で支援の第一歩を後押し

「緊急お助けパック」は、トイミッケと一般社団法人つくろい東京ファンドが共同で運営する困窮者支援の仕組み「せかいビバーク」に賛同する団体の事務所などで受け取ることができます。A4サイズの封筒には、宿泊チケット、非常食、携帯電話の充電器などが入っています。受け渡し拠点は、東京都内に66カ所、埼玉県内に1カ所設置されています。

利用を希望する人は、まず拠点を訪れて専用アプリから受け付けを完了させます。そして、翌日に公的な相談機関や民間支援団体へ連絡することを約束する流れです。2025年度には234人が新たに登録し、合計で783件の相談につながりました。

パルシステムは、東京の9配送センターと本部事務所、埼玉の活動施設「ぱる★てらす」の合計11カ所を受け渡し拠点として登録。2025年度は7拠点で12件の新規登録を受け付けました。この支援を通じて、ある10代の若者は支援団体のシェアハウスに入居できたり、公的窓口で即時対応を断られた女性が緊急の宿を確保し、翌日には公的支援につながるなど、さまざまな状況にある「今日安心して眠る場所がない人」たちの助けとなっています。

「見えづらいSOS」をキャッチ

「せかいビバーク」は、スポットワークなどで収入が不安定になり、住まいを失ってしまった人々を支援につなげることを目指しています。バイトアプリのアカウント停止や急な病気などで仕事を失い、ネットカフェなどの宿泊場所さえ確保できなくなる「見えづらいホームレス」と呼ばれる人々が少なくありません。

遭難時の緊急野営を意味する「ビバーク」のように、頼れる場所がない人に一晩の宿を提供し、そこから支援へとつなげる安全な場所を確保します。一人ひとりの状況に合わせて相談に応じ、民間支援団体の紹介や、誰もが受ける権利のある公的支援の手続きに同行するなど、安心して過ごせる場所を取り戻せるよう寄り添った支援が行われています。

「緊急お助けパック」の利用は一度きりですが、「せかいビバーク」に登録しておけば、再び困った状況になった時に連絡を取ることができます。首都圏では、炊き出しや相談事業など、多様な支援団体が連携しながら活動しており、ICTを活用した支援ネットワークの構築により、団体間の連携を強化し、継続的な見守りを実現しています。

助成をきっかけに広がる連携

パルシステムが受け渡し拠点を登録したきっかけは、2023年度のパルシステム東京「市民活動助成基金」によるトイミッケへの資金助成でした。贈呈式での佐々木代表理事の呼びかけに応じ、当初は9拠点から登録を開始し、業務と調整しながら設置場所を拡大しています。パルシステム埼玉もこの連携に賛同し、県内唯一の設置拠点となっています。

パルシステムはこれからも、さまざまな課題に直面する人々と手を取り合い、誰もが社会から取り残されることのない地域づくりを目指していくとのことです。

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