学校給食費の公会計化で増える自治体の事務負担
近年、全国的に学校給食費の公会計化が進められています。これは、学校給食費の徴収や管理業務を地方公共団体が担うことで、先生たちの事務作業を減らし、会計処理をもっと透明で適正にするための大切な制度改革です。
しかし、公会計化に移行すると、請求書の確認や支払い、月ごとの集計といった会計事務が特定の時期に集中しがちです。限られた人員で対応したり、正確な会計処理を保ったりするのが自治体にとって大きな課題となっています。特に、大量の請求書処理、安定した運用、そして特定の職員に業務が集中する「属人化」の抑制が共通の悩みとして挙げられています。
東京都北区がNTTファイナンスのスキームを導入!
東京都北区では、2026年4月に学校給食費の公会計化を予定しており、それに伴い区立44校分の食材調達費に関する請求書(月に約450枚!)の処理が新たに発生する見込みでした。教育委員会事務局に会計事務を集約する中で、支払いの手続きが集中したり、確認や集計作業が増えたりすることが懸念されていました。
そこで東京都北区は、限られた体制でも安定して運用できる業務設計と、会計処理の適正性を保ちつつ、確認・集計・照合のプロセスを標準化できる仕組みを重視。NTTファイナンス株式会社が提供する「食材調達費支払業務委託スキーム」の導入を決定しました。このサービスは2026年5月1日から利用開始される予定です。

スキームの3つの特長
このスキームには、自治体の悩みを解決する3つのポイントがあります。
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支払業務の集約で負担を軽減
NTTファイナンスが食材事業者への支払いを代行することで、教育委員会事務局は月にたった1回の支払処理で業務を終えられるようになります。これにより、日々の支払いや照合作業の集中が緩和され、事務作業の量が平準化されます。 -
データ整備の標準化で処理精度アップ
連携された請求データをもとに、NTTファイナンスが帳票やCSVデータの作成をサポートします。これにより、データ入力や転記、集計作業の精度が安定し、会計処理がより正確になります。 -
公会計化に合わせた運用設計
月ごとのデータ集約や一元管理に対応し、自治体の業務フローに沿った確認手順の標準化と、管理しやすい運用の両立を実現。制度の要件に沿った安定した運用を支援します。
導入で期待できる嬉しい効果
このスキームの導入により、以下のような効果が見込まれています。
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事務作業の大幅な削減: 確認や入力作業が効率化され、学校現場と教育委員会事務局の両方で事務作業がぐっと減ります。
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会計処理の正確性と安定性の向上: データ作成や確認のプロセスが標準化されるため、会計処理の質が安定的に保たれます。
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会計データの活用がスムーズに: 月ごとにデータが集約され一元管理されることで、問い合わせへの対応や統計資料の作成、分析などが簡単にできるようになります。
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公会計化移行時のリスクを抑制: 移行期に起こりやすい属人化や処理漏れを防ぎ、スムーズに新しい制度へ移行できるようサポートします。
今後の取り組み
NTTファイナンスは、学校給食費の公会計化をはじめとする自治体の制度対応で増える会計・事務業務に対し、現場の状況をしっかり踏まえた運用設計と業務量の平準化を支援していく方針です。このスキームを通じて、先生たちが児童・生徒への指導といった本来の業務にもっと集中できる環境づくりと、自治体における持続可能な経理体制の構築に貢献していくでしょう。
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